野菜の病気図鑑〜根こぶ病編〜【畑は小さな大自然vol.62】

公開日:2019年12月19日
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こんにちは、暮らしの畑屋そーやんです。野菜がうまく育たない時の原因として、肥料不足・栄養不足を考える人が多いと思います。それももちろんありますが、土の栄養が十分に足りていても根にトラブルがあり、うまく栄養や水分を吸収できていない可能性があります。特に深刻な根のトラブルとして、根こぶ病菌に寄生されている場合があります。この根こぶ病にかかると野菜の生育は止まり、日中は特にしおれるように元気がなくなってしまいます。今回はこの根こぶ病の特徴や対策方法について、詳しく紹介していきます。
根こぶ病の症状とは?

根こぶ病はカブ、ハクサイ、キャベツ、コマツナ、ミズナなどのアブラナ科の野菜がかかる病気で、その名の通り根に多くのコブができます。これによって根からの栄養や水分の吸収が悪くなり、成長不良を起こします。初期症状として日中は茎や葉がしおれるようになり、夕方になると回復するということを繰り返します。日中は葉からの水分の蒸散量が多くなる一方で、根こぶ病により十分な水分を根から吸収できないためです。アブラナ科野菜の中でもキャベツ、ハクサイ、カブ、ブロッコリー、チンゲンサイなどは特に被害が出やすく、ダイコンにはあまり被害は出ません。
根こぶ病の原因と特徴