アジアへ新商品を続々投入 生産性向上を目指す
韓国向けにはトラクタ「TJV755・985」、田植機「NP80D-Z」、コンバイン「HJ5101~7135」などの発売を開始しました。特に、フラッグシップモデルとなるコンバインHJシリーズは、高性能、高品質の日本製農機を求める韓国市場からの要望で2019年5月より発売を開始しています。
タイ向けには、戦略トラクタ「NT540」をベースに、最高出力42馬力を実現した新型「NT542」を新発売。タイ市場で求められるハイパワーによるパフォーマンスと作業時間短縮を実現します。
急速な経済発展が進むミャンマー市場には、長時間作業への耐久性、耐燃費を実現したトラクタ「NT540」を投入しました。
欧州の環境規制に対応 景観整備市場も狙う
欧州向けには、これまで以上に厳しい排ガス規制StageVに対応する内製エンジンを搭載した大型集草専用フロントモーア「SF551」、トラクタ「5420H」、サブコンパクトトラクタ「TXGS24」などをリリースしました。環境負荷低減と持続可能な社会を目指し、SDGsへも対応していきます。また、欧州ならではの景観整備市場に向けて、サブコンパクトトラクタ「TXGS24」用純正フロントローダ「FFL395」を発売しました。草刈や除雪だけでなく、フロントローダを装着して土砂の積み下ろし、整地作業、石や薪などの運搬にも対応できます。
2020年に創立95周年を迎える井関農機。冨安司郎社長は、「『農家を過酷な労働から解放したい』という創業理念に立ち返り社会的存在を意義を考え、2025年の創立100周年に向けて、国内外で確固たる地位を築いていきたい。」と中期ビジョンを語りました。農業課題との結びつきも深いSDGsへの取り組みにも意欲を示しています。