ジャガイモ栽培の見えざる敵は鳥! プランターの鳥害対策とは【脱枯れ専のベランダ畑】

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ジャガイモ栽培の見えざる敵は鳥! プランターの鳥害対策とは【脱枯れ専のベランダ畑】

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ジャガイモ栽培の見えざる敵は鳥! プランターの鳥害対策とは【脱枯れ専のベランダ畑】
最終更新日:2020年02月14日

野菜を自分で育ててみたいけれど、植物は枯らしてしまうばかりの“枯れ専”だった──。そんな世話下手が始めたベランダ菜園。2年目の前半に失敗してしまった野菜の代表がジャガイモでした。その無念さをバネに、秋に栽培できる品種の種芋を入手してリベンジを決意。今度こそはと思った矢先、また新たな問題が発生しました。それは「鳥害」。簡単なイメージとは裏腹に、一筋縄ではいかないジャガイモ栽培、秋編の一部始終です。

ジャガイモ栽培にリベンジ!

赤い皮が特徴のアンデスレッド

春先に始めて、見事に失敗してしまったジャガイモ栽培。再挑戦したいと考えていたところ、秋植えできる種芋に出会いました。

入手した種芋は2種類。「アンデスレッド」と「農林1号」というものです。アンデスレッドは、名前の通りアンデス地方の原産で赤い皮と黄色い中身が特徴。ほくほく系の食感だと言われています。

農林1号は、昭和初期に国の試験場で男爵イモを親にして作られた品種。聞き慣れないと不思議な名前に聞こえますが、馬鈴薯(ばれいしょ)として農林水産省に登録された第一号であることからついた名称。病気に強く作りやすい品種で、かつては日本全国で広く栽培されていたとか。

種芋は植え付けの前にしばらく日光浴をさせて芽出しします。ここまでの手順は前回と同じなので問題ないと思っていたのですが……。

皮がめくれた部分には商品テープが貼ってあった

早速やってしまいました。見るからにブヨブヨになっています。

日光浴のため、ベランダに置いたプランターの脇に転がしておいたところ、水やりの度に水がかかってしまっていたようなのです。こういう雑な性格、本当に栽培に向いていません。こんな状態で芽がでるのかしら……。

ダメ元で植え付け

復活を願って植え付け

激しく落ち込みつつ、10月上旬、プランターに植え付けました。種芋を分割して植え付けることも多いジャガイモですが、プランターの空きが少ないことや小さい種芋もあることから、今回はそのまま植えました。それから約1カ月後──。

出ました、元気そうな芽が! 出たのは片方だけでしたが、ダメ元だっただけにむしろうれしい。どちらの芽が出たのかこの時点では分かりませんが、芽かきをして、さらに追肥、増し土をして再び待ちます。

見えぬ新敵の襲来⁉︎

しかし、2カ月後、またもやトラブルです。隣り合ったプランターの縁に怪しい黒い汚れが付いていると思ったら、まあ悲惨なことになっていました。

プランターの縁に黒い汚れ。嫌な予感しかしない

葉がかじられて茎だらけになってしまった

芽キャベツも被害がひどい

ジャガイモの葉がすっかりかじられて茎ばかりの状態に。近くに置いた芽キャベツもいつの間にかボロボロになっています。おぞましいので画像を貼るのは控えますが、プランターをのけるとその背後にはそこかしこに散らばる例の黒い物体。

やられました。まったく姿を見かけないので油断していましたが、これはおそらく鳥のフンです。

いろいろな鳥害対策とその効果

放っておくと丸ハゲにされそうなので、慌てて鳥害対策について調べ始めました。ベランダ菜園でできそうな5つの対策をざっと紹介します。最初の3つは100円ショップでも手に入るようです。

1. 防鳥ネットを張る

1×2メートルのネット。黒いひもで口を縛ることができる

最も確実そうな対策は、防鳥ネットを張ることです。プランターにすっぽり被せるものだけでなく、ベランダの開口部分をふさぐように全面に張るタイプもあります。プランターの数が少なければ一つ一つにかければいいのですが、多ければ全体にネットを張った方が楽かもしれません。

2.トゲトゲのシートを敷く
手すりやプランター周りに対策をするなら、鳥よけ用のトゲトゲのシートがあります。鳥が止まる場所をなくすためのものですが、鳥はプランターの縁などのわずかなスペースにも止まれるので、敷き方を工夫しないと難しそう。

3. 目玉風船、キラキラしたもの、磁石をつり下げる

屋外につり下げると風で回って不規則に光を反射する

目玉風船やキラキラしたCDなどをつり下げるのも、昔からよくあるやり方です。目玉風船は遠くから見ると猛禽(もうきん)類に見えるとか、CDなどは光を反射させて鳥が驚くとか言われています。ただし、しばらくすると慣れてしまって効果がなくなるという意見もあるようです。

磁石については、鳥は磁場を感知するため、磁場を乱すことで鳥を忌避するやり方とされていますが、これも効果のほどはよく分かっていません。

4. フラッシュ、警告音、超音波などで脅かす
上記のものを発展させたようなものが、電動でフラッシュ、警告音、超音波などを発する機械を取り付けることです。鳥が近づく度に作動して脅かして寄せ付けない効果があるよう。機械なので、やや値が張ります。

5. 人の気配をさせる
原始的ですが、人の気配をさせるのが、お金がかからない上に最も効果的な対策かもしれません。実際、葉がなくなるほど食われるまで、鳥の姿を直接見たことは一度もありませんでした。きっと私たちが近くで活動していない時間帯にやってきていたのでしょう。

鳥害対策で即採用したもの

さまざまな対策のうち、我が家で取り入れたのはネットを被せる方法です。わざわざ購入したものではなく、家に余っていた寒冷紗(かんれいしゃ)を被せました。これなら追加費用もなく、防寒対策にもなって一石二鳥。目が細かいので、さすがに葉を食われることはなくなりました。

これで安心。そう思ったある日、ついに遭遇しました。

ついに姿を現した!

あっと思ったら、対策をしていなかったしゃくし菜を食らって、さっと飛び立ちました。ジャガイモや芽キャベツを食べられなくなった途端にメインディッシュを変えたようです。やられたー!

冬なので他に食われそうなものはそれほどないのですが、季節が違えばなかなかの知恵比べとなりそうです。

ジャガイモ栽培の成果は?

1月下旬、葉が枯れてきた

さて、ネットに守られたジャガイモですが、葉が枯れかけてきた1月下旬、ついに掘り起こしてみました。少し掘ってみると表面近くにジャガイモがちらり。いい感じです。

少し掘ると新ジャガが見えた

引き抜くとゴロゴロと出てきた!

収穫量は片手ほどだが満足

やったー! 大量とはいかず片手ほどの収穫ですが、ついに“ジャガイモゴロゴロ”が実現しました。掘りたてのイモはジャガバターにしたり、ポテトフライにしたり……。びっくりするほどおいしくて、でも飽きるには足りなくて。リベンジを果たしてスッキリするはずが、ますます未練を募らせたのでした。

香りづけにベランダのタイムを一緒に揚げた

◆次回は、プランターの土づくり。

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