「#被災地農家応援レシピ」のシェフら、一般社団法人設立 秘伝のレシピで被災農家と消費者つなぐ

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「#被災地農家応援レシピ」のシェフら、一般社団法人設立 秘伝のレシピで被災農家と消費者つなぐ

「#被災地農家応援レシピ」のシェフら、一般社団法人設立 秘伝のレシピで被災農家と消費者つなぐ
最終更新日:2020年02月14日

台風・豪雨で被災した農家の作物を、シェフ秘伝のレシピでおいしく料理して支援を――。本州に上陸した台風が農産物に被害を与えた2019年10月、SNS上では一人のシェフの呼びかけをきっかけに、100を超すレシピが「#被災地農家応援レシピ」のハッシュタグと共に共有されました。この動きが追い風となり、在庫を売り切った被災農家もいました。全国で継続的に活動すべく、賛同したシェフら15人が2020年2月、一般社団法人「Cook for Japan」を設立しました。

「#被災地農家応援レシピ」とは?

2019年9~10月、相次いで本州に上陸した台風15・19号は、農産物に甚大な被害をもたらした。長野県長野市のりんご農園では、収穫間近だったりんごの8割が、千曲川から氾濫した濁流に飲み込まれた。深刻な状況をSNSで知りすぐに声を上げたのは、南仏でフランス料理店を営むシェフの神谷隆幸(かみや・たかゆき)さんだった。

「被災した農家から農産物を買って料理をしよう」。りんごをふんだんに使うフランス菓子・タルトタタンのレシピを、神谷さんはフルプロ農園からりんごを購入した人に提供した。「『被災農家から買いましょう』ではなく、おいしく食べた結果が生産者のためになればと思った」(神谷さん)。

その思いに賛同した全国15人のシェフが、次々と自らの秘伝レシピを公開。「#被災地農家応援レシピ」というハッシュタグとともに、投稿されたレシピの総数は2019年末時点で100を超えた。レシピには、りんごやカブ、サツマイモなど、被害の大きかった地域の特産物が登場する。

#被災地農家応援レシピ 一覧

手数料なしで被災農家の農産物を販売した「食べチョク」などECサイトの支援も追い風となり、前述のりんご農家は台風前に収穫したり、被災を免れた分の在庫1000キロあまりを売り切ることができた。

「皆が楽しんだ結果が、生産者に役立つ取り組みを」

一般社団法人化に関する記者発表会で神谷シェフは、「料理人は客商売ということもあって、自分自身の意見をSNSで発信する機会は少ない。そんななか、すぐに行動を起こしてくれたメンバーを信頼しきっている」と話した。全国で継続的に活動する目的で、一般社団法人化に踏み切ったという。

一般社団法人化の経緯や目的を説明する、神谷シェフ=横浜市

メンバーは、北信越、関東・関西、四国、海外から集まった、シェフやパティシエ、編集者などの15人。「(活動する)地域やジャンルは様々なメンバーが思いを一緒にすることで、幅広い支援が可能になる」という。

今後は、レシピブックの作成やシェフと行く農家ツアーの主催など、産地と消費者を料理で繋ぐ取り組みを行っていく予定だ。2月上旬には、長野県の被災農家とのコラボレーションディナーを3日連続で行った。「みんなが楽しんだ結果が生産者のためになるような取り組みを、どんどんしていきたい」と神谷さんは意気込む。有事に支え合うSNSの温かい輪は、より強固になって全国へ広がっていく。

Cook For Japanのメンバー

Cook For Japan

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