【岡山県⑥】「晴れの国おかやま」で家族といっしょにピオーネ農家になろう ―北海道から移住・就農した家族の物語―

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【岡山県⑥】「晴れの国おかやま」で家族といっしょにピオーネ農家になろう ―北海道から移住・就農した家族の物語―

【岡山県⑥】「晴れの国おかやま」で家族といっしょにピオーネ農家になろう ―北海道から移住・就農した家族の物語―
最終更新日:2020年10月12日

生産量日本一(平成27年産特産果樹生産動態等調査)を誇るピオーネやマスカット・オブ・アレキサンドリア、清水白桃など、多彩な果樹栽培が盛んなことから「くだもの王国」とも称される岡山県。「晴れの国」という名のとおり雨の少ない温暖な気候に恵まれた岡山では、県・市町村・生産者が一体となって就農を支援する研修制度を利用して、すでに200人以上の県外移住者が新規就農を果たしています。そんな岡山県の中央部に位置する吉備中央町に移住し、ぶどう農家となった佐々木貴宏さんに、就農までの体験談を語っていただきました。

家族との時間を大切にするため、就農を決意!

【マイナビ】 就農しようと考えたきっかけは何だったのでしょう?
【佐々木貴宏さん】(※以下、佐々木さん) 移住前は北海道で会社勤めをしていて、深夜に帰宅することが頻繁にありました。
そんな中、子どもが生まれたことで家族との時間を大事にしたいと考えるようになったのです。
もともと農業に興味はあったものの仕事にするのは難しいというイメージがあったのですが、豊かな自然の中で子どもを育てたいという思いが強くなり、就農を考えるようになりました。
【マイナビ】 奥さまの恭子さんは反対されませんでしたか?
【佐々木さん】 僕はどちらかというと石橋を渡る前に叩いて壊してしまう方ですが、妻は叩かず渡るタイプ。
同じ頃から「このままの状況で家族として幸せになれるのか」と考えるようになっていたようで、「やってみたら」と背中を押してくれました。

吉備中央町でピオーネ農家として独立した佐々木貴宏さんと恭子さん

就農支援の充実ぶりとピオーネのブランド力に魅かれ、吉備中央町へ

【マイナビ】 北海道は農業大国ともいわれていますが、なぜ、岡山県の吉備中央町を移住先に決めたのですか?
【佐々木さん】 会社勤めをしながら就農する地を探さなくてはならなかったので、インターネットで大量の情報を集めました。
雪が多い北海道は避けて西日本に絞ったところ、家族との時間を大事にしている新規就農者がたくさんいる吉備中央町に興味を抱きました。
岡山県としても吉備中央町としても移住や就農へのサポートがしっかりしていて、特に吉備中央町の新規就農研修の受け入れ先が、就業時間がきっちり管理されている農業公社となっていることは魅力的でした。
何より、海外でも人気が高まっている岡山のピオーネならばブランド価値が高いので、生計を立てていけると思えたのが最大の要因です。
【マイナビ】 就農を決意して実際に移住するまでにどのような準備をされましたか?
【佐々木さん】 決めたのは2015年で移住したのは2017年。その間は、とにかくお金を貯めることに徹しました。
果樹は植えてすぐに収入を得られるわけではありませんので、収穫できるようになるまでの自己資金を蓄える必要があったのです。
【マイナビ】 遠く離れたこの地に移住する時、不安はありませんでしたか?
【佐々木さん】 失敗だけは避けないといけないと考えていましたが、自分で納得いくまで調べたうえでの決断でしたし、移住前に1カ月間の農業体験研修に参加したことで、不安はありませんでした。
【マイナビ】 新規就農研修はいかがでしたか?
【佐々木さん】 新規就農研修では、一年を通して、ぶどうの管理方法などを学びました。
たとえば、春は新芽の伸ばし方、初夏は種無しにするための花の処理や余分な粒を減らす摘粒、夏に袋掛けをし、その後は色づきを待ちながら枝の管理や草刈り。
そして秋に収穫し、その後は土づくりなどを行います。
やることすべてが新鮮で、つらいと思ったことは一度もありません。
こうやってぶどうは育っていくんだなと実感できる毎日は、とにかく楽しいことばかりでした。
でも、感覚的に二年間は長く、早く独立したいと思うようになっていきました。

現在は、約25本が枝を広げる成園と58本の苗木を植えた新しいほ場を管理しています

研修先の先生や先輩、地域の人に助けられ、ぶどう農家としてスタート

【マイナビ】 ぶどう農家として独立するにあたって大変な点とは何でしょうか?
【佐々木さん】 本来は新たなほ場で苗木を育てることから始めなくてはならないので、苗木が収穫できる成木になるまでの約5年間は経済的に大変だと思います。
そして、研修中は先生の指示に従って作業をしていましたが、独立したらすべて自分で考えて判断し、動かなくてはなりません。
また、研修は成木の管理が基本だったので、苗木を育てあげるまでには経験していないことがたくさん出てくるだろうと予想していました。
【マイナビ】 そうしたことに、どのように対処されているのでしょう?
【佐々木さん】 農業公社では、研修を受けた新規就農者を対象にすぐに収穫できる成園を5年間貸し出しており、それを利用し、並行して新しいほ場に植えた苗木を育てています。
しかし、借りているほ場は広さも木の本数も十分ではないので、今は研修を受けた農業公社で毎週一回アルバイトをしています。
収入面はもちろんですが、先生や先輩たちに栽培などについてアドバイスを受けることができ、とても助かっています。
また、農業公社を通じてつながりができた多くの人に相談したり、栽培についての講習会などに参加して、課題や問題を解決していきたいと思っています。
【マイナビ】 日々の暮らしは以前と比べてどうですか?
【佐々木さん】 当初に願っていたとおり、家族との時間が増えたことが一番うれしいですね。
たとえば、家に帰って子どもたちをお風呂に入れる時。疲れていて体はしんどいのですが、そうして一緒に過ごせることに大きな幸せを感じます。
【マイナビ】 地域の人々とはどのような関わりを?
【佐々木さん】 ゆくゆくはほ場の近くに家を建てる予定なので、今のご近所さんには仮住まいということを理解してもらったうえで良いお付き合いをしていただいています。また、今の家も苗木を育てている新しいほ場も、農業公社の先生をはじめとする地元の方々の協力があったからこそ得られました。
そうしたことから痛感したのは、地域との関わりの大切さです。これからもっと地域に溶け込んでいくために、消防団や地域の青壮年部にも参加しています。
【マイナビ】 今後の目標を教えてください。
【佐々木さん】 夫婦ふたりで、どこにも負けない質の高いピオーネを作ることです。
そのために、先輩たちのようなきちんとしたピオーネ作りを目指しています。
そして先々は、ブログなどで情報を発信したり、そこに寄せられる就農希望者からの相談にのることができればと考えています。

豊かな自然に囲まれた中での子育ては、ピオーネ作りへのモチベーションにつながっています

吉備中央町には、豊かな自然と安心・安全な暮らしが待っています。

【マイナビ】 これから就農を目指す方たちにアドバイスをお願いします。
【佐々木さん】 新規就農にあたっては、生活や農家としてやっていけるかどうかという不安が大きいと思います。
吉備中央町は新規就農者の受け入れが県内でも多い地域で、さまざまな支援も用意されています。
また、新規就農研修の受け入れ先である農業公社の職員は町内各地から集まっているので、研修を受ける中で地元の人たちとのつながりを作ることができます。
そうすることで、地域や農地についての情報を得られるようにもなりますし、就農後も何か困ったことが起こっても相談することができます。
吉備中央町は、安心して就農できる地です!

吉備中央町の概要

吉備中央町は、吉備高原と呼ばれる標高200〜500mの緑豊かな高原地帯に広がっています。
町内には、日本の原風景を思わせる里山や、自然と都市の利便性を兼ね備えた「吉備高原都市」などのエリアがあるので、ご自身やご家族の理想のライフスタイルにあった地を選べます。
また、地震が少ない岡山県の中でも、吉備中央町は活断層がなく地盤が安定していることから直下型地震が発生する可能性が低く、近年は安全で暮らしやすい移住先として注目されています。
さらに、移住や定住、就農に関する支援も充実しています。
たとえば、町の特産品であるピオーネで新規就農を目指す人に向けた最長2年の農業実務研修(研修費として月額15万円を支給)の期間中は、町有住宅を確保し、安心して研修に入れるよう支援しています。また、就農後は、国や県の補助事業に加え、ぶどう苗の購入費助成なども実施しています。

「初収穫までは大変ですが、この苦労も笑い話になると信じています」と夫妻は話します

岡山県の就農情報はこちら
ホームページ:晴れの国岡山で農業をやってみませんか?

【連絡先】
〇岡山県 農林水産部 農産課 担い手育成班
〇住所:〒700-8570 岡山県北区内山下2-4-6
〇電話番号:086-226-7420

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