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脱サラ新規就農者が感じる農協のメリット 収量が右肩上がりで増え続けるワケとは

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

脱サラ新規就農者が感じる農協のメリット 収量が右肩上がりで増え続けるワケとは

新規就農者には、農協を通さずに売るのを目標にしている人が少なくない。組織の中で仕事をするのが嫌で、会社をやめて農業を始める人ほどそういう傾向が強いかもしれない。だが中には、農協を活用するメリットを知らずに就農した人もいるのではないだろうか。そんな人たちのために、福岡県糸島市で就農した平田謙次(ひらた・けんじ)さんの例を紹介したい。

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就農わずかでイチゴ部会で上位1割の収量に

平田さんは就農する前、中国地方のある銀行に10年余り勤めていた。銀行員時代はいわゆる「転勤族」だった。2~3年ごとに勤務地が変わるたび、子供がようやく慣れた学校を離れる暮らしに限界を感じ、脱サラを決意した。

農業の世界に飛び込んだのは、仕事でいろいろな経営者と接するうち、「自分も事業をやってみたい」と思うようになったからだ。選んだ品目はイチゴ。妻の浩子(ひろこ)さんによると、観光農園でイチゴを収穫したときの楽しい記憶が決め手になった。そこで「博多あまおう」の産地である福岡で就農した。

就農と同時に、糸島農業協同組合(JA糸島)のイチゴ部会のメンバーになった。単位面積当たりの収量は、約100人いる部会メンバーの平均を1年目でいきなり超えた。

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