『環境と経済を両立』 SDGsに取り組むトマト農家が選んだ、燃油を使わないCO2施用装置とは?

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『環境と経済を両立』 SDGsに取り組むトマト農家が選んだ、燃油を使わないCO2施用装置とは?

『環境と経済を両立』 SDGsに取り組むトマト農家が選んだ、燃油を使わないCO<sub>2</sub>施用装置とは?
最終更新日:2020年06月01日

ハウス栽培の品質・収量アップが期待されるCO2施用、しかし燃料使用による環境負荷やランニングコストは軽視できません。その両方の課題を解決することで注目されているのが、フタバ産業株式会社(愛知県)のCO2貯留・供給装置『agleaf®(アグリーフ)』(以下:アグリーフ)です。自動車の排気系部品を製造する同社が、排気ガス浄化技術を応用して開発。夜間のハウス暖房で排出されるCO2を貯留・浄化して作物に局所施用する画期的なシステムです。千葉市で持続可能な農業に取り組む脇田ファーム代表の脇田智宏さんは、新規で立ち上げたトマトの施設栽培にアグリーフを導入。「環境配慮が経営メリットになる農業がコンセプト」という脇田さんに選んだ導入の決め手や効果についてお話を伺いました。

環境配慮と経営メリットの両立、脇田ファームの取り組み

千葉市で脇田ファームを営む脇田智宏さんは、農業に参入して今年で9年目。前職は機械整備に従事する会社員でした。新規就農以来、露地野菜の多品種少量生産に取り組んできましたが、収益の安定を目指して2019年にトマトの施設園芸に転換。市内に購入した300坪の遊休ハウスを改修して約4000株を栽培しています。

フタバ産業

2020年春、初収穫を迎える脇田さんのハウスには大きく実ったトマトが真っ赤に色づいていました。
「一般的なトマトは青いうちに収穫されて流通の過程で赤くなります。しかし、消費者はそれに満足していないと思いました。私自身トマトが好きなので、農家目線を捨てて入手可能なトマトを全て食べてみた結果、付加価値のある真っ赤な“完熟もぎたてトマト”を販売することにしました」と脇田さんは話します。

フタバ産業

露地野菜の栽培で千葉県の農産物認証「千葉エコ農産物」を取得するなど、化学肥料と農薬を減らし環境配慮した農業に取り組んできた脇田さん。トマト施設園芸をスタートアップするにあたり、「持続可能な農業経営」のコンセプトを打ち出しました。
ハウス設備・資材の選定も、環境に配慮した農業かつ経済的なメリットがあることが大前提です。

改修したハウスには、排液をほとんど出さないANS培地ポット、環境モニタリングシステム、断熱カーテンなどを導入。更にこのコンセプトで導入したCO2施用装置が、フタバ産業のアグリーフでした。

ハウス暖房の排出CO2を作物に再利用! 電気代のみ!?

フタバ産業のアグリーフは、暖房機の排気ガスを回収して高レベルに浄化し貯留。クリーンなCO2として日中の光合成に再利用できるシステムです。
窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、一酸化炭素(CO)はほぼゼロに低減され、常温まで冷やしたCO2を局所施用。まさに自動車排気系部品メーカーの排ガス浄化・熱交換技術が生かされたハウス栽培用CO2貯留・供給装置です。

フタバ産業

アグリーフ

「参加している勉強会でCO2制御が生育や収益に貢献することを学び、CO2施用機を探していました。しかし、問題はどれも燃料(灯油、ガス)を使うことでした。会社員時代に燃油価格の高騰で会社が傾いた経験もしているので、燃油を使わない製品を散々探してアグリーフを見つけました。“経済合理性と環境負荷低減が両立されていること”が私のコンセプトに合致していました」と、脇田さんは導入の決め手を語ります。

フタバ産業

CO2を発生させるためだけに、わざわざ燃料を燃やして環境に負荷をかけることに疑問を感じていたという脇田さん。暖房で排出されたCO2を再利用するというアグリーフの仕組みを気に入ったそうです。

経済面でもメリットがあります。既存の主なCO2施用装置は灯油燃焼式で、電気・燃油などのランニングコストがかさみます。一方のアグリーフは燃料不要。電気代のみで大幅なコスト減になります。

「もう一つ、アグリーフを採用した理由は、夏場のポットの冷却に使えるからです」と脇田さん。
ハウス室温が高くなる夏季にもトマトを栽培するため、室温だけではなく根の温度、すなわちポットの温度も下げなければなりません。ポットの温度を下げる方法のひとつとして、ハウス北側の冷たい空気をポットに吹きかけることを検討していたそうですが、その仕組みを専用で作るとなると、かなりの大掛かりになってしまいます。
アグリーフは基本構成だけで送風機として使うこともできるため、この課題はコストをかけずに解決しました。

「アグリーフはCO2施用と送風機の一台二役で、かつ灯油もゼロなのでCO2排出量も減らせます。製品の特性から、北海道や東北、北陸など、暖房を常に稼働させている様な寒い地域の方にもおすすめですね」と、脇田さんは話してくれました。

フタバ産業

効率的な局所施用、静音設計で地域に優しい

アグリーフの効果はそれだけではありません。一般的なCO2発生装置は全体施用であるのに対してアグリーフは局所施用です。広い空間全体を満たすのではなく、潅水チューブを通して葉のあるところへ確実にCO2を送ります。

空気中CO2濃度が約400ppmであるのに対して、脇田さんのハウス内では、夜間に暖房機が普通に動いた場合、換気窓が完全に閉まっている朝の時間帯は600~700ppmのCO2濃度を維持できるそうです。
温室の換気が始まると温室内のCO2濃度は約400ppmまで落ちてしまいますが、日射量が増えてトマトの光合成が活発に行われたとしても、アグリーフから少しずつCO2が送られるため、午前中400ppmを割ることはないそうです。

フタバ産業

この局所施用はメーカーが専門家のアドバイスを聞いて独自に開発した仕組み。担当者は次のように話します。
「葉のないところにCO2があっても吸収されずに無駄になってしまいます。お風呂とシャワーに例えると、ただ頭を洗いたいだけなら浴室を水で満たしませんよね。シャワーで十分だという考え方です」

フタバ産業

「CO2が当たっている葉は厚さが違います」

「手間がかからないことは持続可能な農業に大切なことです。いくら性能がよく環境に優しくても、機械の監視や操作に時間を取られたら農業に集中できません」と脇田さん。
燃料の補充が必要だったり、一日に何度も操作をしなければならない装置は、脇田さんの基準では不合格なのだそう。その点、アグリーフの操作はシーズン最初にスイッチを入れてそのまま運転するだけ。設定変更などはメーカーのエンジニアが訪問サポートしてくれます(年額制)。

「脇田さんから最初の問い合わせで機械音が何デシベルか聞かれました。隣家への配慮とのことでしたが、『アグリーフ』は30~60dBのブロワー音で少しざわついた会議室ぐらい。市街地での近郊型農業にも向いています」とメーカー担当者。

持続可能な農業で、高品質・高収益を目指す

アグリーフは1台が300坪ハウスに適合。導入コストは従来の灯油燃焼式との比較で2~3割程安く(メーカー調べ)、トマト、イチゴ、キク、オオバ、ベビーリーフ、キュウリ、ナスなどで導入されています。複数棟を経営する農家では、順次、新設または切り替えるケースが多いそうです。

脇田さんの“完熟もぎたてトマト”は全量直販で、ハウスに隣接する仮設の「もぎたてトマト販売所」で毎週水曜と日曜にも販売中。近くのJA千葉みらい農産物直売所や小売店にも出荷しています。持続可能な農業の次のステップとして、販売所の屋根を利用した太陽光発電システムを検討しているそうです。

環境に優しく省コストを実現したアグリーフ。SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献する持続可能な農業で、高品質・高収益を目指しませんか。

フタバ産業

【取材協力】
脇田ファーム
千葉県千葉市若葉区加曽利町1158-1
『もぎたてトマト直売所』で検索!

【問い合わせ】
フタバ産業株式会社
愛知県額田郡幸田町大字長嶺字柳沢1番1
TEL:0564-56-0506
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