しっかり利益を出す農業イベントを開催して売り上げにつなげるべし!!
公開日:2020年05月28日
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農業を始めて一度の営業もせずに、現在は栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)です。このシリーズでは売り上げを伸ばすためのちょっとした工夫をお伝えします。
皆さんの中でも収穫祭など畑でさまざまなイベントを開催している人もいると思います。よく耳にするのが「ジャガイモの収穫体験」や「田植え・稲刈り体験」でしょうか。中には、野菜セットの顧客を呼んで感謝祭を開催している人もいるかもしれません。そんなイベントですが利益は出ていますか? 自然とふれあいたい人もたくさんいますので、やり方次第ではしっかりと利益を出すことができます。今回は、「イベントで利益を出すテクニック」を、私が開催しているイベントを例にとって説明していきます。
利益をあげる農業イベントの参加費設定の考え方とは
農業イベントの目的はさまざま。野菜セットの直接販売を行っている農家にとって、感謝祭のようなイベントは、顧客に喜んでもらい、リピートにつなげる目的もあり、すぐには得ることのない将来的な利益も得られる貴重な機会です。だからといって、金銭的な利益度外視で経費を考えずに参加費を設定してしまうのは、非常にもったいないと私は思います。
仮に参加費が1000円としたら30人集めても売り上げは30000円です。イベントには予想以上に労力を使います。「集客する労力」「準備するのに要する労力」、場合によっては「スタッフ要員を確保」しなくてはならないかもしれません。そして、「イベントにかかる時間」もそうですし、「提供する野菜の代金」という経費も考えなければなりません。30000円では大きな赤字です。