コロナで需要増! 野菜セットのテクニック、ここを押さえて売り上げアップ!!

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コロナで需要増! 野菜セットのテクニック、ここを押さえて売り上げアップ!!

連載企画:営業しない農家の売上アップ術

コロナで需要増! 野菜セットのテクニック、ここを押さえて売り上げアップ!!
最終更新日:2020年05月28日

農業を始めて一度の営業もせずに、現在は栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)です。このシリーズでは売り上げを伸ばすためのちょっとした工夫をお伝えします。

今ではレストラン専門に野菜を販売していますが、私の原点は「野菜セット」から始まりました。
知名度なし、金なし、コネなし、実力なし、知識なし。ド素人の私がどのように野菜でお金を稼ぐか! あの時の野菜セットがなかったら今のタケイファームは存在していなかったと思います。当時、必死で考えたテクニックをご紹介しますので、少しでも野菜セットの販売を考えている皆様の参考になれば幸いです。

勝負する舞台を見つける!

農業を始めて数年。当時、畑には興味本位で栽培した数十種類の野菜がありました。野菜は作りましたが販売先はありません。考え抜いた先に思いついたのは「野菜セットにして売ろう」という事でした。2004年6月の事です。しかし、野菜セットを売ろうにもホームページがありません。作ろうにも作るお金もありません。仮に作ったとしても自分の野菜セットが検索されなければ1セットも売れません。どうすれば売れるのかを考え、私が目を付けたのはプライベートで利用していたYahoo!オークション(現「ヤフオク!」。以下ヤフオク)でした。オークションといっても、こちらが決めた価格で入札があれば即落札という即決価格にしていましたので、安く買われることもありません。リピーターも増え、2008年1月までの3年6カ月の間、ヤフオクで野菜セットを販売していました。前半はヤフオクを例に説明していきます。

ヤフオクの「野菜セット」「詰め合わせ」の検索結果(スマホ表示)

ヤフオクを利用しようと思ったメリット

現在はインターネットで野菜セットを売ることは珍しいことではありませんが、私が出品を始めた2004年頃はまだそんなに盛んではありませんでした。
ヤフオクには野菜の「セット、詰め合わせ」というカテゴリーがありますが、私が出品を始めた当時は200件ほどの野菜セットが出品されていたと記憶しています。一人の生産者が数種類のセットを出品していましたので、実際の生産者数は30人ほど。ほかの舞台よりも圧倒的にライバルが少ないのではないかと感じ、ここで勝負しようと決めました。
(ちなみに、今回久しぶりにヤフオクをのぞき、「野菜セット」と「詰め合わせ」の検索ワードで純粋な野菜セットがどのくらい出品されているか調べたら約90点でした。)

また、ヤフオクには「非常に良い、良い、どちらでもない、悪い、非常に悪い」という5段階の評価システムがあります。新たに購入を考えている人は、この評価を参考にしますので、この評価が上がることで無料のコマーシャル効果につながるとも考えました。

ヤフオクの評価によってお客さんに安心感を与えることができる

現在では、ヤフオク以外にも通販サイトはたくさんありますので、自分に合ったサイトを探してみてください。また生産者と消費者をつなぐインターネットのサイトもありますので、そこに参加するのも一つの手段だと思います。利用者が多い舞台で勝負することによって、集客にエネルギーを使わなくてもよいという考え方もできます。

購買につなげる為の3つのテクニック

ライバルの多い野菜セットのネット販売。私が出品し始めた後、どんどん出品数が増えていきました。その中で生き残るために私が工夫したのは下記の3点です。

  1. 野菜がおいしそうに見える画像で購買意欲を上げる
  2. 消費者の目に留まるタイトルでページを開かせる
  3. 目立つためのサイトの機能を最大限利用する

1. 野菜がおいしそうに見える画像で購買意欲を上げる

現在のヤフオクを見ると一番に目に入るのが画像です。ライバルの画像よりも購買意欲が上がるものを使いましょう。ビニール袋に入れたりせず、野菜の鮮度がよくわかるような写真はクリックしてみたくなります。こちらに撮影のコツが書いてありますので参考にしてみてください。

野菜の写真の撮り方のコツはコチラから
超簡単な撮影のコツ3選~SNSへの投稿写真で野菜の売り上げアップ!~
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冬のアブラナ科の野菜セット

2. 消費者の目に留まるタイトルでページを開かせる

ヤフオクのタイトルの上限文字数は全角65文字ですが、トップページに表示されるのは最初の方だけ。そこで、タイトルのなるべく先頭にいかにして効果的な言葉を入れるかが重要になります。
「○○産新鮮野菜採れたて野菜セット」とか「有機野菜おまかせセット」などは誰もが使っていますので目立ちません。当時、私が最初に出品した時につけたタイトルは「本物の新鮮な野菜を食べてみませんか?」でした。この挑戦的なタイトル、思わず興味を持ってしまいませんか? まずは自分のページを開いてもらうことが売り上げに近づくのです。

他にはない目立つタイトルをつける

3. 目立つためのサイトの機能を最大限利用する

現在のヤフオクは一覧表示の際におすすめ順や注目順が優先される仕様に変更されました。そこで、閲覧者の目に止まるためにはどうするか!
私がヤフオクを利用していた時にも使用していたのが「注目のオークション」という有料オプションです。

ヤフオクのヘルプページには、表示順についてこう書かれています。

オークションの一覧は、初期状態で上部に「注目のオークション」、その下に「すべてのオークション」が表示されます。

※ それぞれの並び順は検索方法によって異なります。一覧上部の「並び替え」を選択すると、「現在価格の安い順」や「残り時間の短い順」など表示順を変更できます。

このように「注目のオークション」を使えば、ページの上部に掲載され、落札される可能性がアップします。

野菜セットで絶対にやらなかった2つの事

野菜セットを販売する際に、皆さんが親切心でやることが裏目に出ることがあります。
私は以下の2点を徹底しました。

  1. おまけはいれない
  2. セット内容を伝えない

1. おまけは入れない~良かれと思った「おまけ」、実は致命的な欠点~

畑で野菜を収穫する際、NG品も考えられるので予備に少し多めに収穫します。予備なので予定通りにいくと余ることになるのですが、この余った野菜はどうしますか? 「おまけ」としてセットの中に入れたりしていませんか? 私も予備として収穫したものがいつも余っていましたが、一度も「おまけ」として入れたことはありません。お客さんからしてみれば、「おまけ」はあくまでも自分が購入した野菜セットの一部でしかないのです。仮に再び注文が入り、野菜セットを送った時、「おまけ」が入っていなければ「今回は量が少ない……」と思うのです。せっかく獲得したお客さんに継続してもらうには常に安定したサービスが必要なのです。

多めに収穫し余ってもおまけは入れない

2. セット内容を伝えない~野菜セットは開けてからのお楽しみでいい~

サイトなどを見ていると、「今週の野菜セットの内容は『トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、ゴーヤー、空心菜、モロヘイヤ、オクラ、ズッキーニ、つるむらさき』です。」と記載しているのをよくみかけます。この方法にはデメリットがあります。例えば、ピーマンとゴーヤー、つるむらさきが苦手な人がいたら、この野菜セットを買うでしょうか? それよりも「※」と注意書きを入れて「苦手な野菜がございましたらお気軽におっしゃってください」と一言入れておけば、購買意欲は下がりません。

野菜セットのバージョンは複数作る

私の野菜セットは6品、9品の2バージョンがあり、それぞれ1回分、3回分、5回分のセットを作りました。1回分より3回分は金額が少しお得に設定してあり、5回分はさらにお得な金額となります。リピーターのお客さんは、1回1回購入するよりも、手続きや手数料なども減りますので、自分に合ったセットを選ぶことができます。これによって、入金金額も増えますしリピーターの確保につながります。そして、3回分は初回から2カ月以内に終了、5回分は3カ月以内に終了という期間を設けて、曜日などは決めずにお客さんの希望日に発送していました。作業的に大変ではありますが、お客さんの家庭事情、冷蔵庫事情は皆違います。このやり方は普通の野菜セットとは大きく違うところで、10年以上も購入を続けてくれたお客さんもいらっしゃいました。

現在のホームページのオンラインショップ

おまけの虎の巻

野菜セットの売り方は時代とともに変わる。あとはやり方次第

今ではオンラインショップは当たり前ですが、私がヤフオクを始めた2004年頃は、インターネットで買い物をするのがとても怖い時代でした。買う側は、「お金を払ったはいいが、荷物が届くのだろうか」という不安、売る側は「買ってくれたはいいが、入金されるのだろうか」という不安。信じられないことですが事実です。今は携帯でも物が買える時代です。既に野菜セットというワードが浸透していますので、後はやり方次第です。

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