天候変化に対応しながら大粒増収! 「登熟期の光合成能力を高める」方法とは?

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天候変化に対応しながら大粒増収! 「登熟期の光合成能力を高める」方法とは?

天候変化に対応しながら大粒増収! 「登熟期の光合成能力を高める」方法とは?
最終更新日:2020年06月01日

近年の異常気象は水稲農家の負担を増やしています。雪の少ない冬、好天が続いて少雨の梅雨、猛暑酷暑の後の望まない長雨豪雨と巨大台風の襲来…。農家はその度に管理作業の見直しを図り、天候リスクへの対応に懸命な苦労と工夫を重ねています。その水稲農家に注目されている資材があります。光合成能力を高める資材と評価されている新機能性肥料『ペンタキープ』です。今回は実際にその『ペンタキープ』を使用している水稲農家にお話を伺いました。

手間をかけずに収量を増やす資材を探した結果

 富山県高岡市の小栗農産の小栗伸元さん(45)、秀介さん(41)のご兄弟は工務店を営んでいた父親が兼業で作付けしていた水田を20年ほど前に受け継ぎ、専業農家として水稲中心に生産しています。離農していく近隣農家からも受け継ぐなどした圃場を加えて、分散していますが現在では水稲だけでも50ha、ジャガイモやハトムギを合わせると全作付面積60ha程にまでに拡がってきました。

小栗さんが専業農家になって最も気にかかる課題は、収益を安定させるため、変化の大きい天候の下でも”増収を可能にする健全な水稲にいかに育てるか”ということです。

「毎年のように感じられる天候の偏りに応じて丁寧に圃場管理をすることが求められるのでしょうが、なかなか十分な管理は出来るものではありません。私は圃場管理を弟と二人で行えているので恵まれている方ですが、それでも足りていないのが実情です。天候変化のリスクを軽減できる資材を常に探しているのはうちだけでなくすべての水稲農家が同じだと思います」とお兄さんの伸元さんが話します。

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富山県高岡市で水稲を生産する小栗伸元さん(左)と秀介さん(右)

「天候変化のリスクに対応しつつ、できるだけ手間をかけずに元気な稲を育てて増収も実現できないものかと考えていた2016年はじめに『期待できる資材がある』という話を地元の農業資材会社“株式会社石沢商事(富山県高岡市)”の勉強会で聞きました。それが新機能性肥料『ペンタキープ』との初めての出会いでした」と弟の秀介さんは話します。

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新機能性肥料『ペンタキープ』

まず春に『ペンタキープ』を5000倍に希釈した水に種籾を浸漬して播種しました。その時の苗の状態について弟の秀介さんは「遅れ芽が少なく、徒長のない健全な苗に育ったことに驚かされました。田植え後は、従来の苗よりも速やかに活着、安定した初期育成が確認され、これなら期待できると感じました」と『ペンタキープ』の第一印象を話します。

高温や台風にも負けず、米粒が大きくなって収量アップ

『ペンタキープ』の実力を実感した小栗農産では、翌2017年に水稲50haの全圃場に施用。その方法は、石沢商事との取引のある水稲農家の事例だけでなく、『ペンタキープ』の製造・販売元の誠和アグリカルチャから直接『ペンタキープ』を購入している他地域の水稲農家の多くの事例を参考にして空中散布と流し込みで施用することにしました。

「効果で一番驚いたのは米粒の大きさでした。また、選別時の網下のクズ米の率も明らかに減っていたことも驚きでした。以前は夏場の高温や台風に曝されると、全体的にクズ米が増えて等級が下がり減収していました。でも2017年産はクズ米が減って、大粒で透明感のある上位等級の比率が高まったので弟と二人で大いに喜んだことを覚えています」と兄の伸元さんは笑顔で話します。

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『ペンタキープ』の効果で米粒が大きくなったメカニズムについて、石沢商事の堀一人さんが説明してくれました。
「米粒が大きくなったのは籾へ転流する光合成産物(糖)が増えたからです。糖を作る光合成で欠かせないのが葉緑素です。その葉緑素が植物体内で合成される際の重要な材料が『ペンタキープ』に含まれている天然アミノ酸の5-アミノレブリン酸です。出穂前後の稲体に『ペンタキープ』を施用して稲体全体の葉緑素を増加させて光合成能力を高めると、光合成が促進されて糖がたくさん作られます。籾に転流していく糖が増えた(デンプンとして貯められた)結果、米は大粒化し増収になります。こうした効果は小栗農産さんだけでなく、富山県下、また全国各地で確認できています」

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石沢商事の堀一人さん

下のグラフは富山県のある水稲農家での2019年産コシヒカリにおける『ペンタキープ』の施用効果を粒厚の変化で示しています。登熟期の後半にも十分に光合成が出来ていなければ粒厚2.0mm以上の比率はここまで高まってきません。こうした効果が得られる『ペンタキープ』は大粒増収だけでなく、白濁未熟などの品質低下の軽減効果も期待できます。

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『ペンタキープ』を施用すると大きな米粒の比率が高まりました

「葉緑素が増えて登熟期の後半(収穫する直前)まで茎葉の緑色が維持されると、個々の米粒の厚みが増して大粒になります。こうした『ペンタキープ』の特長は稲体の枯れあがりの遅さの違い、収穫時の止め葉の緑色の残り方を観察しても実感できます。それは極早生品種や晩生品種(酒米)でも同様でしょう」と、堀さんは続けます。

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バケツ水稲の実験。ペンタキープを施用した株(右側)は無施用に比べて緑色が濃いのがわかります

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ペンタキープを施用した株(右側)は、稲体の枯れあがりが遅くなるのがわかります

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ペンタキープを施用した株(右側)は慣行区(左側)に比べて収穫時期の止め葉にまだ緑色が残っているのがわかります(コンバインの操縦室から)

手間をかけずに施用できる導入しやすい資材

増収や品質向上による収入アップが期待できる資材であっても、熱中症の危険がある暑い盛りでの作業の手間やコストの負担が心配です。
秀介さんは「『ペンタキープ』は航空防除をする時に混ぜたり、流し込みで施用したので、手間と言えるような追加作業はありませんでした。資材を購入するコストも10aあたり整粒14~15kgの増収で充分に回収できます」と話してくれました。

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確かに航空防除のついでや流し込みで施用できるなら、分散した圃場を管理している小栗農産のような場合でも導入しやすい資材と言えます。

流し込み使用に関して、圃場にうまく拡散せず濃度に不均衡が生じてしまうかもしれないという心配について、伸元さんは「代掻の時点で均平をとる基本作業がやっぱり重要です。それは除草剤などにとっても必要な基本作業になるので『ペンタキープ』のためだけの苦労とは思いませんよ」と話してくれました。

誠和アグリカルチャの原部長は、「 『ペンタキープ』に含まれる5-アミノレブリン酸は天然アミノ酸です。 たとえ 圃場の均平がうまくとれずに濃度に不均衡が生じることがあっても、原液や高濃度の『ペンタキープ』を大量に直接稲体にあてない限り肥料焼けのようなトラブルは起こりにくく、安心して使っていただける液肥です。ドローンでの空中散布では単剤散布が基本です。農薬との混用では、組み合わせ/温度/原水等の状態により液の粘性が高まる可能性があるので、事前に少量をバケツ等で混合し、液の状態(沈殿物含む)の確認は必要です。また小面積での散布試験で混用する農薬の万一の薬害チェックを行うことは、『ペンタキープ』に限らず必須の基本作業です」と説明されました。

工夫次第で更なる効果を見込める

「一般的な肥料の施肥量を大幅に減らした圃場に『ペンタキープ』を施用し、慣行圃場と同等の収量を確保しているという報告もありました。ですから、『ペンタキープ』を施用する時期や他の肥料の組合せを工夫して、施肥作業を含めた全体のコストの見直しも検討できるのではないでしょうか」と小栗さんご兄弟と堀さんの語り合いは続きました。

小栗農産の経験は天候変化のリスクを軽減して増収、施肥料を減らしてもなお収量の維持が期待できることを表しています。2020年産は水稲に限らずいろいろな作物で『ペンタキープ』の効果を実感してみてはいかがでしょう。
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