収穫作業スピード、1割以上改善も 作業性に優れたコマツナ新品種を発売

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収穫作業スピード、1割以上改善も 作業性に優れたコマツナ新品種を発売

収穫作業スピード、1割以上改善も 作業性に優れたコマツナ新品種を発売
最終更新日:2020年08月05日

種苗会社「サカタのタネ」が6月下旬、収穫作業性に優れたコマツナ(小松菜)の新品種「さくらぎ」の種子を発売しました。”農家の作業時間削減“にこだわったニューフェイスの魅力とは?

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増えるコマツナの作付面積

「コマツナは、夏場であれば栽培期間が約1カ月と短く、大規模化法人化して雇用型農業を営む生産者の閑散期に輪作として組み込みやすい」と同社。収穫や調整が比較的容易で指示しすく、新規雇用者でも取り組みやすいといいます。

農業経営体が2018年から2019年の1年間で3.1%増えているなか、コマツナの作付面積は2006年に比べて2018年は28.3%増と右肩上がりに拡大しています。

おさらい:コマツナについて

  • アブラナ科。ツケナ類の一種。同じ仲間にハクサイ、チンゲンサイ、ミズナ、カブなど。
  • 旬は冬。栽培ローテーションが短く、設備によっては年6~8回の収穫が可能。
  • 主な産地:茨城、埼玉、福岡、東京など大消費地に隣接した都県。
  • 栄養価:鉄分、カルシウムなどのミネラル、ビタミンが豊富。
  • 食べ方:漬物、おひたし、炒め物、サラダ、鍋物、スムージーなど。東京風の雑煮には欠かせない。
  • 消費動向:高温期でも比較的生産量が安定しており営農計画が立てやすい。食味にクセがなく、学校給食などの業務需要も増えている。

コマツナ栽培に掛かる経費のうち、出荷経費が57%を占めるというデータもあります。また、栽培に掛かる時間のうち、収穫後の洗浄や下葉の除外、計量や梱包などの「出荷調整」が8割以上を占めているといいます。

(出典:農文教『新野菜つくりの実際』)

茎がスラリと長いサカタのタネのコマツナ

作業スピードが向上、収量が多いなど高評価

作業がしやすい品種を開発することで、慢性的な労働不足という農業の課題を解決しようと、コマツナ市場で存在感を見せる同社による新顔「さくらぎ」。その主な特長は3つあります。

「さくらぎ」の特長
  1. 茎が立つように上に伸びる性質が強い(極立性)のため、圃場で葉が絡まない
  2. 細根が少ないため収穫時に土が絡みづらく、下葉の落ちがいい
  3. 耐病性と環境適応性に優れており、安定して栽培できる

春・秋に発生しやすい白さび病や、夏に発生しやすい萎黄病に強い傾向があります。また、寒さ、暑さへの適応範囲が広く、気候が読みにくい季節の変わり目でも栽培できます。

サカタのタネ 君津育種場

同社は「スター品種として、農家さんに喜んでもらえることを期待している」(ブリーダー)とし、3年後に1億円の売り上げ目標を掲げています。希望小売価格は、20ミリリットル袋で520円、2デシリットル袋で4950円(税抜き)。全国の種苗店やJAを通して販売します。

サカタのタネ

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