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未経験から農家になるには。農業のプロを育てる研修施設の存在

未経験から農家になるには。農業のプロを育てる研修施設の存在

レタスやトマトをはじめ、多彩な作物が栽培される岩手県一戸町。冷涼な気候風土に適した、この土地ならではの農業スタイルを次世代に伝えるため、地域では独自の取り組みが行われています。担い手育成の中心的な役割を果たしているのは、同町が運営する研修施設『(株)一戸夢ファーム』(以下、夢ファーム)。これまで9名の卒業生全員が就農を果たし、地域農業を盛り上げるべく活躍しています。

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一戸夢ファーム 就農特設ページを新設しました
はじまりは夢ファーム~この場所で農業1年生始めてみませんか~
はじまりは夢ファーム~この場所で農業1年生始めてみませんか~
「一戸夢ファーム」は一戸町で栽培されている柱となる園芸品目や新需要野菜等を学びながら、自分に適した品目を選び技術を身に付け、農業経営の自信を養う研修の場です。野菜や花きの園芸部門の新規就農者や後継者など農業の担い手が、…

研修1年目・三浦博さんの場合

「20年以上勤めた会社を退職し、Uターン就農を決意しました」

今年4月に夢ファームへ入校した、岩手県盛岡市出身の三浦博さん。それまでは首都圏の一般企業に勤務していましたが、2018年ほどから生まれ育った岩手へのUターンを考え始めました。「昨夏に夢ファームを訪れたのがきっかけで、気持ちがどんどん就農に向かっていきました」。様々な作物を扱えるので選択肢が広いこと、環境制御システムについて触れられることが、学びの場として夢ファームを選択する決め手になったといいます。

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入校のきっかけを話す三浦さん

現在は一戸町特産品のトマトについて集中的に学んでいますが、一戸町で暮らして初めて、トマトやニンニクの芽などの地元野菜の美味しさに目覚めたといいます。

入校からわずか3カ月の間に、地元農家をはじめとする10人以上の方に直接指導を受けてきたという三浦さん。教わったことはその日のうちにメモし、作物の生育を写真で記録するなど、熱心に研修へ取り組んでいます。

研修期間は夢ファームの宿舎を借りているという三浦さんは、「通勤時間は車で5分以内、家賃も無料です。首都圏では考えられないゆとりがあります」と満足げ。「自然に溶け込んで、本当に美味しいものを作れる農家になりたい」と、2年後の就農に向けての展望を話してくれました。

就農1年目・屋代英明さん

「アイデアが次々と湧いてきて、毎日とにかく楽しいです」

夢ファームを卒業し、今年5月に就農した屋代英明さん。地元の同県二戸市で、ミニトマト、ネギ、スナップエンドウなどの栽培に取り組んでいます。土地は知人から借り、屋根をかけない「ソバージュ栽培」を採用。「ハウス栽培と比べるとヒビや割れが出やすいのですが、甘味が強いという露地栽培の良さもあります」(屋代さん)。ヒビなどで出荷できない作物は今後、加工品としての活用を考えているといいます。

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農業の楽しさを語る屋代さん

農業人として独立したばかりの屋代さんの支えとなっているのが、研修生時代に知り合い、共に学び、成長してきた一戸町のトマト部会のメンバー。「同世代ですし、いつでも相談できる大切な仲間です」と話してくれました。

料理人として15年以上のキャリアを持ちながら、農業人へと人生をシフトした屋代さん。就農を実現した現在の心境を尋ねると、「楽しくてしょうがない」といいます。「自分で好きなようにできるし、作物も順調に育ってくれているし、自然の中で毎日気持ちいいですよ」。畑の近くには認定こども園があり、前を通る親子連れの姿も見られます。

「人通りが多いので、畑の脇にキッチンカーを停めて、とれたて野菜のスムージーやドリンクの提供をしながらマルシェをやろうかと計画中です」。カラフルなミニトマトの栽培や加工品など、面白そうなこと、新しいことを見つけて、楽しみながら農業と向き合っていきたいといいます。

就農率100パーセント! 卒業生は地域を支える担い手へと成長しています

これまで9名の農家を輩出してきた夢ファーム。リタイアした研修生は一人もなく、全員が思い思いの就農スタイルを描いて巣立っていきました。夢ファームでは、基礎的な研修と地元農家での実践的な研修を並行することで、就農から農業経営まで一貫して学ぶことが可能。また、温度管理や二酸化炭素量の調節など、ハウスでの環境制御システムについて学べることも大きな特徴です。

トマトを中心にレタス、ネギ、山菜、人参、芋類、スイートコーン、ミニトマト、ピーマン、菌床しいたけ、りんどうなど多彩な作物を体験でき、農業経験の無い方でも就農できる十分な知識と経験を2年間で体得します。

「夢ファームの卒業生は、地域のリーダーになっています」と話すのは、研修生の指導にあたる高橋寿一さん。きのこの専門部長を務める卒業生や、収量トップの実績を誇る卒業生など、地域に溶け込み、地域をリードする存在へと成長しているといいます。

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夢ファームで教鞭を執る高橋さん

夢ファームでは、2年間の研修生の受け入れのほか、短期研修生の受け入れも行なっています。「1日でも半日でも、日数にこだわらず柔軟な受け入れができます」と高橋さん。2泊3日で体験したい、仕事を続けながら午後だけ通いたい、冬場の土づくりだけ学びたいなど、短期研修生のニーズはそれぞれ違います。

二戸市や久慈市、仙台市など遠方からの研修生の受け入れ実績もあります。「短期研修生として1年間学んだ方もいますし、研修は自由に設定できますので、まず相談してください」と高橋さんはいいます。学びたいことが明確な方はもちろん、農業経験ゼロの方、何となく農業が気になっている方など、一度夢ファームを覗いてみてはいかがでしょうか。高原の爽やかな空気と瑞々しい作物、そしてスタッフの温かい笑顔が迎えてくれます。

なお、一戸町は2020年8月1日に仙台市で開催される「就農FEST」に参加します。
詳細はこちら


前回記事はこちら

【研修に関する問い合わせはこちら】
一戸町役場 農林課 農業振興係
〒028-5311
岩手県二戸郡一戸町高善寺字大川鉢24-9
TEL:0195-33-2111
E-mail:norin@town.ichinohe.iwate.jp
▼白と緑のエッセイ 岩手県一戸町
https://www.town.ichinohe.iwate.jp

(株)一戸夢ファーム
〒028-5134
岩手県二戸郡一戸町奥中山字西田子75-45
TEL:0195-35-3775
▼はじまりは、夢ファーム

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