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【動画あり】大根(ダイコン)を長持ちさせる保存方法~冷蔵・冷凍保存のコツから保存食レシピまで~

いまむら ゆい

ライター:

【動画あり】大根(ダイコン)を長持ちさせる保存方法~冷蔵・冷凍保存のコツから保存食レシピまで~

丸ごと1本の大根を最後までおいしく食べるには、保存方法がポイントとなります。カットして冷蔵保存、すりおろして冷凍保存、土の中に埋めて保存……など、用途に合わせて使い分けましょう。大根を丸ごと1本おいしく食べきるための保存がきくレシピもご提案します。ぜひ参考にしてください!

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大根を長持ちさせる! 基本の保存方法

煮ても焼いても炒めてもおいしい大根。大根を長期間おいしく食べるには、保存方法を工夫するのがおすすめです。丸ごとの状態での保存や、長期保存可能な冷凍保存などさまざまな保存方法をご紹介します。使い勝手に合わせて選び、活用してみてくださいね。

動画もチェック!

1本丸ごと大根を買ったら

大根を丸ごと保存する際の基本は、「葉を切り落として立てて保存すること」です。葉がついていると根の栄養分を葉が吸い上げてしまうため、買ってきたらすぐに葉を切り落としましょう。
収穫前も後も大根は縦に伸びようとする力が働いています。横に寝かせて保存すると、大根は縦に伸びようとして余分なエネルギーを使い、その分劣化が早まってしまいます。立てて保存する方が長期保存に向いています。保存は冷暗所に置き、夏場は冷蔵庫内がおすすめです。

保存方法と保存期間

大根の保存方法による保存期間の目安は、次のとおりです。

冷蔵保存 1〜2週間程度
冷凍保存 1カ月程度
常温保存 冬場で1カ月程度
乾燥させて保存 6カ月〜1年程度

保存方法によって保存期間も異なります。また、保存後に料理する際に向いている調理方法も変わってきますので、自分に合った方法を試してみてくださいね。

冷蔵保存の方法

大根をすぐに使いたい場合や、シャキシャキ感を楽しみたい時には、冷蔵保存がおすすめです。
冷蔵保存の手順とコツをご紹介します。

  • 葉を切り落とし、3等分に切る

大根を三等分に切る

  • 1つずつキッチンペーパーに包む

1つずつキッチンペーパーでくるむ

  • ジッパー付き保存袋に入れる

冷蔵保存_ジッパーつき保存袋に入れ密閉し、立てて保存

  • 野菜室で立てて保存する
  • キッチンペーパーが湿ってきたら取り替える

大根は使い勝手がいいように、また冷蔵庫内で保存しやすいように切ってから保存袋に入れましょう。大根の乾燥を防ぎ、立てて保存するのがポイントです。

冷凍保存の方法

.冷凍保存の説明

すぐに使いきれない場合は冷凍保存をすることで、さらに保存期間を延ばすことが可能です。
お好みの切り方で切ったり、すりおろしたりして冷凍保存をすると使い勝手が良く、忙しい時にもサッと使えます。

調理しやすくカットして冷凍保存

冷凍保存_輪切りにしている様子

短冊切りやいちょう切り、輪切りなどいろいろな切り方で切って保存をすると料理のレパートリーも広がります。汁物や煮物には、凍ったまま汁に入れることで解凍する手間も省けて時短につながります。その際には、薄めの短冊切りやいちょう切りがおすすめです。

太めの輪切りにして冷凍すれば、大根の煮物が簡単に作れます。冷凍することで大根の細胞が壊され、味の染み込みが良くなりおいしく仕上がります。

すりおろして冷凍保存

大根のすりおろしは製氷皿やジッパー付き保存袋で冷凍するのが使いやすくおすすめです。
水気は絞らず、そのまま容器に入れて冷凍します。保存袋で冷凍する場合は、空気をしっかりと抜いて平たくなるように保存しましょう。凍ってからパキパキと折るようにして使うと便利です。

焼き魚に添えたりと少量でも手軽に使うことができます。解凍する際は自然解凍がおすすめですが、電子レンジでの解凍も可能です。みぞれ煮など火を通す場合は、凍ったまま調理すれば時短につながります。

下味をつけて冷凍保存

下味をつけてから冷凍すると、解凍してそのまま食卓に出せる一品になります。調味液と切った大根をジッパー付き保存袋に入れ、平らにして冷凍します。
冷凍している間に大根に調味液が染み渡り、解凍後すぐにおいしく頂けます。解凍したら水気を軽く絞り、味が薄ければ塩などで味を整えます。大根の漬物として、またはサラダの具材としても万能に使える保存方法です。

大根の葉も冷凍可能

大根の葉部分も無駄にはできません。栄養豊富な大根の葉も冷凍保存が可能です。おすすめの方法は、包丁で葉を刻み塩もみをして冷凍する方法です。解凍後、炊き立てのご飯に加えて混ぜご飯にしたり、料理のトッピングとしても活用できます。塩もみをすることで色鮮やかになり、料理の見栄えも良くしてくれますよ。

大きくて切るのも一苦労な大根はまとめて切って、冷蔵や冷凍保存をすることで、そのあとの料理もスムーズになります。お気に入りの保存方法を見つけて、料理も楽しんでくださいね。

常温保存の方法

冷暗所で補完
冬場であれば、常温での保存も可能です。特に土が付いている大根は冷蔵庫の中に入れたくない場合も多いのではないでしょうか。そんな時は、葉を切り落として、新聞紙などで包み、立てて保存をしましょう。

常温保存_新聞紙にくるんでいる様子

畑があれば……土の中で保存する方法も

大根の旬の寒い時期を迎える頃には、土の中での保存も可能です。
土の中で保存する際は、葉を切り落としてから土の中に埋めて保存します。掘った穴の中に大根を並べ入れ、土をしっかりと被せます。葉を切り落としておくことで、栄養が吸い上げられることなくおいしさを保つことができます。
保存期間については、大根農家さんによると「大根を立たせて土を盛ると、根が生きていれば再び根を張って生きようとするので、かなりの長期間保存ができるだろう」とのことです。

乾燥させて保存

湿気の少ない冬の時期には、大根を干して保存する方法もおすすめです。長期保存が可能で生の大根とは一味違った風味を楽しめます。手作りすることで、お好みの切り干し大根を作ることができますよ。
大根をお好みの切り方で切り、重ならないようにザルなどに並べて、晴れが続く頃を見計らって1週間ほどカラカラになるまで乾燥させます。より保存期間を延ばしたい場合は、大根を薄めに切ってよく乾燥させましょう。その後は常温保存も可能です。匂いが気になる人は、冷凍庫で保存するのがおすすめです。

大根は調理方法によって、味も食感も大きく変わる野菜。長期保存のためだけではなく、より料理を楽しく、おいしくするためにも、保存の仕方を工夫してみましょう。

手順を動画でおさらいしよう!

常備菜におすすめ! 大根の保存食レシピ

大根は保存方法を工夫することでレパートリーも広がります。今回は大根のおすすめレシピ2つをご紹介します。

おすすめレシピ①煮物

【ほっくりしみしみ!大根と豚肉のしょうが煮】
しょうが煮完成写真

【材料】(2〜3人分)

  • 大根…15cm
  • 豚薄切り肉…200g
  • しょうが…1かけ
  • 水…400ml
  • 酒…大さじ1
  • 砂糖…小さじ1
  • しょうゆ…大さじ2

【作り方】

①大根は厚めの半月切りにする。しょうがは薄切りにする。
しょうが煮①

②切った大根を10分ほど下ゆでする。下ゆでした大根に水、酒、砂糖を加えて5分煮る。
しょうが煮②

③しょうゆを加えてさらに5〜10分煮て、最後に豚肉を加え、豚肉の色が変わるまで火を通す。
しょうが煮③

【ポイント】

しょうがの風味が食欲をそそる一品です。切って冷凍した大根を使用する際は下ゆで不要です。豚肉のアクが気になる場合は、最後に取り除いてください。保存期間は3〜4日程度で、しょうがを加えて煮ることで日持ちも良くなります。

おすすめレシピ②漬物

【ピリ辛!大根のポリポリ漬け】
ポリポリ漬け完成写真

【材料】(2〜3人分)

  • 大根…20cm
  • しょうゆ…大さじ2
  • 砂糖…大さじ1
  • 酒…大さじ2
  • 酢…大さじ2
  • タカノツメ(輪切り)…1本分

【作り方】

①大根は拍子木切りにし、ジッパー付き保存袋に入れる。

ポリポリ漬け①

②小鍋に大根以外の材料を入れ、中火にかけて一煮立ちさせ火を止める。

ポリポリ漬け②

③①に②を加えて軽くもみ込み、冷蔵庫で半日以上置く。

ポリポリ漬け③

【ポイント】

大根のポリポリ食感のたまらないピリ辛の漬物です。日持ちさせるコツは、タカノツメを加えることです。1〜2週間冷蔵庫で保存可能です。辛いのが苦手な人は、タカノツメの量を加減してください。漬け汁に漬けておく時間が長いほど、味が濃くなるので、お好みの味になったら漬け汁を除いて保存するのがおすすめです。

調理後に日持ちさせるポイントは、冷蔵や冷凍保存プラス、しょうがやタカノツメなどの保存を高める食材を組み合わせることです。

大根は保存方法の違いによって、味や香り、食感も変化する万能野菜です。普段の大根料理に飽きてきた時は、今回ご紹介した保存方法を活用し、一手間加えて冷凍大根や切り干し大根にしてみるのはいかがでしょうか? 余すことなく大根を味わい尽くしましょう。

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