技術習得から経営安定まで継続支援! 石川県が新規就農者の支援・育成に全力を注ぐ理由

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技術習得から経営安定まで継続支援! 石川県が新規就農者の支援・育成に全力を注ぐ理由

技術習得から経営安定まで継続支援! 石川県が新規就農者の支援・育成に全力を注ぐ理由
最終更新日:2020年09月30日

見知らぬ地に移住して未経験で農業を始めるのは、どうしても不安が先立つものです。就農に必要な初期投資や住居の確保などの課題はもちろん、農作物の栽培技術・知識を習得する必要があります。このため、新規就農を成功させるためには各種支援制度を利活用できるよう就農後もサポートしてくれる存在がカギとなります。石川県では就農相談、農業体験、技術研修、そして就農後のフォローアップまでを一貫して手厚く支援しており、未来の担い手となる新規就農者を迎えています。今回はその窓口となる公益財団法人いしかわ農業総合支援機構に、支援内容について取材しました。

多様性と発展性、ブランド力が魅力の石川県農業

期待以上に不安が大きい移住就農。成功させるには、地域とのマッチング、未経験からの栽培技術の習得、独立後の農業経営まで継続的なサポートの利活用がカギです。そんな中、多様な農業人材の育成をめざす石川県では、手厚い支援策で新規就農者を迎え入れています。まず、石川県において、どのような農業ができるのか、地域の特色と合わせて解説していきます。

日本海を臨み、霊峰白山を仰ぎ、南北に長い県土を持つ石川県では、多様な地域の自然や気候風土を生かした農業が営まれています。主要作物は県内耕地面積の9割を占める水稲になります。

農業経営も地域ごとに特徴があります。県南部の加賀地域は、水田風景が広がる穀倉地帯で、水稲、麦、大豆を組み合わせた大規模経営が行われています。一方、県北部の能登地域は「能登の里山里海」が日本で初めて世界農業遺産に認定されたことをきっかけに、化学肥料や農薬を低減したエコ栽培等の取り組みが行われています。

また、日本海に面した砂丘地帯や中山間地では果樹栽培がおこなわれており、近年では、石川県オリジナル品種の大粒ブドウ「ルビーロマン」やナシの新品種「加賀しずく」など、特徴ある農産物が作られています。

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石川県オリジナル品種の「ルビーロマン」

独立就農でも雇用就農でも。農業技術や経営の基礎を学べる「いしかわ耕稼塾」

石川県では、移住就農者の継続的なサポートにも、県を挙げて取り組んでいます。

その窓口であり中心的な役割を果たしているのが、公益財団法人いしかわ農業総合支援機構。就農イベント、セミナーなどで積極的に県の農業や移住に関する情報発信を行うだけでなく、就農希望者の検討段階から丁寧に相談に応じています。現在、Zoomを使ったオンライン相談も随時受付けており、他県から就農を検討している方も安心して気軽に相談をすることができます。
新規就農の筋道としては、農業研修を受けたのちに独立就農または、農業法人へ就職し、雇用就農する方法が一般的です。

そうした中、同機構は「いしかわ耕稼塾」を運営し、農業に携わる幅広い人材の養成を目的に各種研修を実施しています。仕事をしながら通える「予科」コース(週1日)からフルタイムでしっかり学ぶ「本科」コース(週5日)まで、それぞれの立場や経験に応じたきめ細かい研修コースが用意されています。さらに、研修生が野菜の研修ほ場(露地、ハウス)を借りて、専属講師のもとで生産から販売までの模擬経営をしながら実践的に学ぶ「専科」コースもあります。

また、研修期間中には同機構が県内7カ所に配置されたコーディネーターが、就農面談や空き農地の情報提供など、農業を始めるためのサポートをしてくれるので、安心して研修に打ち込むことができます。

雇用就農希望者への支援も充実。石川県には500を超える農業法人があり(平成28年3月時点)、地域特性を生かした農業や先進農業、六次産業化にも取り組んでいます。同機構は農業法人バス見学会、短期農業体験、長期農業インターンシップなど農業法人と連携したプログラムを設けており、就農希望者に合う法人や適した仕事の発見をサポートしています。また、同機構と県、農業会議等が連携して開催する、雇用就農希望者と農業法人の合同面談会も企画して、就農希望者と農業法人・地域のマッチングを図っています。

「いしかわ耕稼塾」では、そういった雇用就農者を対象に、農業法人等で働きながら受講できる「実践科」コースが用意されており、週1日程度の講義や実習を通して、栽培技術の習得、営農定着を支援しています。

詳しい情報はこちら

未経験からプロ農家へ。就農後のフォローアップも充実

さらに「いしかわ耕稼塾」では、経営発展を目的とした専門家による各種研修も実施しています。プログラムはより高度な栽培技術をはじめ、経営戦略やビジネスプラン作成、マネジメント、6次産業化(加工・流通)など多岐にわたり、プロ農家へ成長していくためのスキルを磨くことができます。

石川県の新規就農サポートが、ここまで手厚く継続的な理由は、その政策にありました。平成28年に県が策定した「いしかわの食と農業・農村ビジョン」では、県の農業を魅力的な産業にしていくために多様な農業人材の育成を目標の一つに掲げています。

いしかわ農業総合支援機構は、こうした幅広い農業人材の育成・確保、プロ農家の養成を支援することを目的に組織され、現在は農地の斡旋、人材育成・確保、経営の効率化までをワンストップで支援する農業の総合窓口になりました。中核事業の「いしかわ耕稼塾」は、20年以上の実績があり、多くの新規就農者の栽培技術の修得やスキル向上を支援しており、地域農業の発展を牽引するリーダーを多数輩出しています。

さまざまな人が農業に参画して、県民全体が応援し、農業が発展する仕組み作りに取り組んでいる石川県。県や地域全体で新規就農者をサポートし、農業者としての多彩な活動を盛り立ててくれるでしょう。


【問い合わせ】
(公財)いしかわ農業総合支援機構
https://inz.or.jp/
〒920-8203
石川県金沢市鞍月2丁目20番地
石川県地場産業振興センター新館4F
電話: 076-225-7621
メール: info@inz.or.jp
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