給水計画をスマホやパソコンで簡単設定
『水まわりくん』と『水まわりゲートくん』は、決められた時間に、決められた量を、決められた時間内に自動で給水します。この給水計画は、本体内の操作パネルで直接設定できるほか、専用アプリをインストールしたスマホなどをリモコンのように用いて本体付近から設定することも可能です。更に、両製品には「遠隔設定型」という機種があり、先述の設定に加えて、遠隔地からインターネットを利用して設定することも可能です。

『水まわりくん』
両製品を使用すれば、従来、巡回と目視で行ってきた給水・止水の作業が離れた場所からでも簡便に済ませることができ、水管理にかかる膨大な労力を大幅に削減できます。
加えて、シンプルな水位センサーは簡単に設置でき、余計なかけ流しを防いで節水も可能。本体の駆動電源は安価な小型バッテリー(ソーラーパネルより充電)を採用しており、低消費電力である上、電気代は基本的に0円です(ただし約3~5年でのバッテリー交換が必要です)。遠隔設定型の通信費に関しても、既存のインターネット回線を使用すれば0円、使用できない場合でも専用SIMを利用することにより年間3,800円(税抜)で済みます。運用に係るランニングコストは、専用SIMを用いた際の通信費のみです。

『水まわりゲートくん』
水管理時間が1/4に減少!空いた時間を有効活用
富山県砺波市の古上野地区では、3年前に圧送パイプライン用『水まわりくん』を、2019年春に開水路用『水まわりゲートくん』を設置しました。
同地区でほ場の水管理を担当する廣島隆さんは、「このシステムを導入してから、給水・止水管理と巡回の時間が大幅に削減できました。自動給水システム導入地区での作業時間は、手動地区の約1/4に減少。巡回は1日1回だけ。ぐっと楽になりましたね。」と笑顔。最も神経を使う田植え後の水管理の難しさも、水位センサーの働きにより的確な水位の調整ができるようになり、管理がしやすくなったと言います。
廣島さんの水管理は、夜に自宅のパソコンから給水計画を入力するだけ。わずか数分で担当地区の水管理が完了します。
「以前は、外出の予定があるときは人に巡回を頼んでいたけど、今は出先にいてもスマホで管理できるから気が楽だね」と話す廣島さん。

自宅のパソコンから給水計画を設定
『水まわりくん』と『水まわりゲートくん』の活用により空いた時間は、これまで十分に手が回っていなかった草刈りなどの他の農作業や趣味に充て、時間を有効活用している様子です。
高齢化と後継者不足が深刻な地域においては、ICTの活用は大きな力。新しいシステムを積極的に導入して、これからの農業のあり方を模索する古上野地区のスマート農業には、近隣地区の農事組合も注目しています。
[問い合わせ先]
株式会社ほくつう
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