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農業復興を牽引する若きリーダーの挑戦に見る、浪江町に移住・就農する意義と可能性

農業復興を牽引する若きリーダーの挑戦に見る、浪江町に移住・就農する意義と可能性

2020年8月、福島県浪江町の復興のシンボルとして「道の駅 なみえ」がプレオープンしました。同施設内の直売所に並ぶ農産物を手がけるのは浪江町と近隣市町村で営農再開を果たした生産者たち。その中心が、浪江町で野菜を育てている菅野瑞穂(すげの・みずほ)さんです。ゼロからのまちづくりをスタートさせた浪江町の「これから」を菅野さんに伺うと共に、新規就農者に向けた町の支援体制をご紹介します。

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浪江町復興のシンボル「道の駅 なみえ」を牽引する若きファーマーの挑戦

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故からの復興を目指す福島県浪江町で2020年8月1日、地場産品販売と情報発信の拠点を兼ねた「道の駅 なみえ」がプレオープンしました。敷地約3万4000㎡、駐車場約130台という広大な施設内で一際賑わいを見せているのが、地元の魚や野菜などを販売する「直売所いなほ」です。米をはじめ、トマト、キュウリ、ナスなど色とりどりの野菜は全て浪江町と近隣市町村の生産者によって育まれたもの。この売り場を担当するのが福島県二本松市出身の菅野瑞穂さんです。

子供のころから農業に親しんでいた菅野さん

「農業のイメージを夢や希望を与えられるものにしたい」と語る菅野さん。生産者として野菜を栽培しながら浪江町の農業復興に尽力している

「東京の大学を卒業後、実家のある二本松市に戻り、父親の元で野菜栽培を学びながら農業を軸とした起業の準備をしていました。その矢先に起こったのが東日本大震災です。私が住む二本松市東和地区には原発事故直後、浪江町から避難された人たちが入りました。たくさんのものを失った人たちを前に、自分に何ができるだろう、できることがあるはず。そう決意したことが全ての始まりだったように思います」。

こう当時を振り返る菅野さんは2013年に『きぼうのたねカンパニー株式会社』を設立。「たねをまくことは、命をつなぐこと」をモットーに人間社会と自然をつなぐ新しい未来の農業を創ることを掲げ、福島県で生きる人々と向き合いながら福島県の現状を伝えてきました。

「震災から約10年、ずっと走り続けてきた私は一度外から福島を見る必要があると考え、宮城県南三陸町に活動の場を移しました。約1年を過ごしたのち、浪江町から道の駅設立のお話をいただきました」。

2020年8月に浪江町にプレオープンした「道の駅なみえ」。地域の農家の売り先としての役割を担います

2020年8月に浪江町にプレオープンした「道の駅なみえ」。直売所は地域農家の売り先としての役割を担っている

震災後、NPO法人や大学の研究者と共同で土壌の放射能測定を含めた実態調査や農業を中心とした地域振興に関するさまざまなイベントの企画運営も行ってきた菅野さんは「今こそ自分にできることがある」と、浪江町への移住を決意します。

福島の農業を未来へ。走り続けた10年とこれからの10年

「道の駅なみえで販売する全ての農畜産物は放射能検査をクリアしたものです。なぜ、検査をしなければいけないのか。避難を余儀なくされ、営農ができなくなった場所だったという事実を伝えつつ、そこから再び立ち上がり、安全・安心な作物を育てるまでになったことを、これからの10年、20年先の未来の農業に伝えることが私の使命だと思っています」。

こう話す菅野さんは現在、『一般社団法人 まちづくりなみえ』の職員として、道の駅の運営に携わりながら自身も生産者の1人として町内で野菜を栽培しています。

「ゼロからのスタートだからこそチャレンジのしがいがあります。何よりお客さんから直接『美味しい』と言ってもらえることがやりがいにつながっています」と、充実した日々を笑顔で話してくれました。

浪江町で生産された野菜「なみベジ」は安心・安全、美味しいをモットーに作られている

浪江町で生産された野菜「なみベジ」は安心・安全、美味しいをモットーに作られている

浪江町に農業の「たね」を。新規就農と移住のススメ

2017年3月31日に「帰還困難区域」を除く区域で避難指示が解除された浪江町では営農再開に向け、さまざまな取り組みが行われています。そのひとつが「浪江町新規就農者確保促進事業」です。同町では新規就農者や他産業から新たに町内の農業法人に就職、研修を受ける方に向け、独自の家賃補助収入補てんを行なっています。

浪江町新規就農者確保促進事業

浪江町新規就農者確保促進事業


詳しくはコチラ(新規就農者・新規参入農業法人向けパンフレット)

「収穫した作物は道の駅の直売所で販売することができます。新規就農者にとって自分で作った作物に自分で価格を付け、売ることができるのはモチベーションアップにもつながるのではないでしょうか。また、併設されたフードテラスへの食材提供や、加工品を販売することも可能です」と、浪江町で就農する魅力を話す菅野さんは直売所を担当するにあたり、生産者との信頼関係を何より大切にし、直売所が地域住民はもちろん、観光客との交流の場になればとその思いを語ります。

「農業は人と人、人と食べ物をつなぐことができる」と農業の魅力も語ってくれました

「農業は人と人、人と食べ物をつなぐことができる」と農業の魅力も語ってくれました

「浪江町の農業復興は始まったばかりですが、土と関わり、人の手で創りだすことの大切さを知ることができる場所です。一度は全てを失いかけた町だからこそ可能性は無限にあると感じています。共に「たね」をまき、育ててくださる方々と、農業の素晴らしさを共有していきたいですね」。

『一般社団法人 まちづくりなみえ』の40aのほ場で栽培されている多種の野菜

『一般社団法人 まちづくりなみえ』の40aのほ場で栽培されている多種の野菜

復興に向け邁進する浪江町で栽培された農産物は、生産者の不撓不屈の努力によって、今日では市場で高い評価を得るまでになりました。 新しい浪江町、そして農業の未来を担うのはあなたかもしれません。その、チャレンジという「たね」を浪江町で育ててみませんか?

■取材協力■

道の駅「なみえ」
〒979-1513
福島県双葉郡浪江町大字幾世字知命寺60
ホームページはコチラ

■問合せ先■

浪江町役場 農林水産課 農政係

〒979-1592
福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字六反田7-2
TEL:0240-34-0245
FAX:0240-23-5712

浪江町役場ホームページはコチラ

関連記事・関連サイトもご覧ください


過去掲載記事(1):【福島県浪江町】「花のまち なみえ」を目指して、花卉研究会も発足。高品質な花卉栽培での盛り上がりを目指す!

過去掲載記事(2):震災を乗り越えた先に、広がる可能性。浪江町の若者が描く、挑戦の軌跡

福島県相双地域就農支援ポータルサイトはコチラ

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2020年11月1日~2021年2月28日

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