改良前の田んぼの状況
姫路駅から車で20分。私が農業コンサルティングを依頼されてやってきた畑となる予定の場所は、周りが田んぼに囲まれていました。つまり、この畑は「元田んぼ」。さすが、米どころ姫路です。
この土地を借りたのは、農業に新規参入する企業。姫路に本社はあるものの、農業とは無縁の業種です。そんな企業がすぐに条件の良い畑を借りられるはずがありません。私も初めて畑を借りた時はスムーズに話が進みませんでしたが、こちらも同じで地主さんは代々伝わる土地をよそ者に簡単には貸してくれないもの。しかし、理想の畑が見つかるまで探し続けていたら、いつまでたっても農業を始めることができません。4月にはスタートしたいと考えていましたので、ポジティブ思考で「借りられただけ運が良い」と考えることにしました。

借りた水はけの悪い畑
今まで土づくりについてはあまり追求したことがない私ですが、私の畑がある関東と関西では土質が全く違うため、改めて今回の土地の土質や条件をじっくり見てみました。