28年連続、献上桃に選出◎福島県桑折町で移住就農した経験者が語る、『農業体験』で学んだこと|マイナビ農業

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28年連続、献上桃に選出◎福島県桑折町で移住就農した経験者が語る、『農業体験』で学んだこと

28年連続、献上桃に選出◎福島県桑折町で移住就農した経験者が語る、『農業体験』で学んだこと

福島県中通りの北部に位置し、宮城県、山形県に近い福島県桑折町。阿武隈川沿いの福島盆地の北側にあり、日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいため、果樹栽培に適した地域です。同町の主な農産物は水稲のほか桃、柿、リンゴ、ブドウなどの果樹が大半を占め、果樹の名産地となっています。近年ではイチゴ、トマト、キュウリなどのハウス栽培も増加傾向にあります。平成6年から28年連続で桑折町産の桃「あかつき」が献上桃に選ばれ、「献上桃の郷」として広く知られています。知識と技術、経験を有する質の高い生産者が数多く存在する同町で、極上の桃づくりを学んでみませんか。

東京からIターン就農した先輩就農者が語る、「農業体験」の必要性とは

福島県桑折町で『小山果樹園』を経営するのは2021年の今年、就農4年目となる小山尚文(こやま・なおふみ)さんです。取材にうかがった6月中旬、自宅の前に広がる桃園では、極早生品種の「はつおとめ」が鮮やかに色づき、今シーズンの収穫が始まろうとしていました。7月には主力品種の「あかつき」、秋には今年初めて収穫する極晩生品種「ゆめかおり」と、10月頃まで忙しい日々が続きます。

就農4年目となる異業種から農業体験を経て新規就農を果たした小山さん

東京都出身の小山さんは、都内で行政書士事務所を経営していました。もともと自然の中で体を動かすことが好きだったこともあり、休日には福島県伊達市にある知人の果樹園を手伝うこともありました。何度か足を運ぶうち、次第に農業への興味が膨らんでいったといいます。

「きっかけは、伊達市の農業体験に参加したことです」。

体験を通し、専業で利益を上げている地元の農家、同世代の若手農家の生の声を聞き、「プロ意識を持って真剣に農業と向き合う姿が格好良い」と感じたといいます。桃でも野菜でも、商品として出荷するには一定の品質をキープしなければなりません。美味しい作物を作ることの奥深さや、日々勉強し様々な知識を持って作物を育てる農業という仕事を自分もやってみたいと、気持ちが大きく動きました。

2016年、小山さんは福島県伊達市に移住し、『福島県農業総合センター果樹研究所』での研修をスタートし、桃、梨、ブドウ、リンゴの果樹栽培について1年間学びました。就農に向けて大きく踏み出したましたが、なかなか畑が借りられず苦労したといいます。

畑付き住宅を借りている小山さん。毎日がキャンプのような田舎暮らしを楽しんでいます

「今となっては笑い話なんですが、畑をどこで借りられるか分からず、役場で対応してくれることも知らなかったので、不動産会社に相談しました」と小山さんは笑顔で話します。

通常とは違うアプローチでの畑探しでしたが、桑折町に畑付きの空き家が見つかり、2017年秋に新規就農を果たしました。最初の畑探しは苦労しましたが、「うちの空いている畑をやってみない?」など地元の方から土地を紹介されるようになり、今では桃2ha、柿20aの畑を管理しています。

「地域の一員として認めてもらえたようで嬉しい」と話す小山さん。地域社会に溶け込み、農業の担い手として期待される存在になっています。

農業体験することで知る農業に必要なこと

なぜ桑折町の桃を選択したのか、その理由についてお聞きすると「献上桃の産地である桑折町には、質の高い生産者が多く情報が豊富に集まります。農協主催の勉強会なども多く、せっかく学ぶなら高い知識と技術が集約されている名産地で学んだ方が成長できると思いました。また、桃はハウスが不要のため、初期投資が抑えられるのも魅力的です」。

桃農家としてこれから就農を目指す方のために、桑折町では以下のようなメニューで一年中農業体験の受け入れを行っています。

桑折町の季節に応じた農業体験メニュー

  1. 春/摘蕾(てきらい)、摘花(てきか)、花粉取り、摘果、若桃収穫
  2. 夏/収穫
  3. 秋/土づくり、定植、柿摘果、柿収穫
  4. 冬/剪定枝片付け、処分

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福島県桑折町桃の果樹園

極早生品種の「はつおとめ」が鮮やかに色づく6月中旬の小山果樹園

現在、自宅周辺の山沿いの畑と、車で15分ほどの川沿いの畑を奥様と二人で管理している小山さん。収穫のピーク時には、東京からお父様も手伝いに駆け付けます。大自然の中で汗を流したり、自分でもぎ取った旬の桃を味わったり、とにかく実際に来て体験することが大事だと話します。

というのも、ご自身の経験から「ネットや動画で見ているだけではリアルな農業には辿り着かない」と実感したから。特に、馴染みの無い土地での就農を考えている方にとって、農業体験はその土地の特性、気候、地理条件など、有効な情報を得る良いチャンスです。小山さんが本気で農業をやりたいと思うきっかけをくれた仲間との出会いも、農業体験でした。地元農家の生の声を聞くことができる農業体験に、ぜひ参加してほしいと話してくれました。

農業体験はもちろん、移住者の立場で桑折町のこと、都会との生活感の違い、経営面についてなど多彩な体験談が聞けることも、農業体験の魅力です。

献上桃の郷・桑折町は経営継続可能な就農をサポートします

桃をメインに柿、リンゴ、ブドウなどの果樹と水稲栽培が盛んな桑折町。夏は暑く、昼夜の寒暖差がある盆地特有の気候と阿武隈川の水源、そして水はけの良い土などの条件が揃い、糖度が高くジューシーな極上の果樹が実ります。

(左)『桑折町 産業振興課 農林振興係』の吉田係長。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください

「平成6年から28年連続で献上桃の産地に選ばれ続けていることが、桑折町の恵まれた農業環境の証です」と話すのは、『桑折町 産業振興課 農林振興係』の吉田安孝(よしだ・やすたか)係長。同町のシンボルでもある半田山の麓には桃畑が広がり、春には桃の花が一面に咲き誇り桃源郷が姿を現します。献上桃の産地というご縁で、平成8年には天皇陛下が、平成27年には上皇陛下が視察に訪れています。

桑折町では、町の財産として桃の生産者を確保・育成するため、農業体験から新規就農までをきめ細やかにサポートする体制を整えています。個々のニーズに適した支援を行い、経営継続可能な就農を町ぐるみで支えています。

桑折町の支援制度

  1. 優良農地の確保/休耕地の紹介や地主さんとの仲介
  2. 初期投資の抑制/中古農業機械の再利用など
  3. 安定収入の底支え/農業次世代人材投資資金(最長5年間)
    経営開始1~3年目=150万円/年・4~5年目=120万円/年
  4. 桑折町就農者支援事業補助金(年額50万円/最長3年間)
  5. 指導者の選定/年齢、就農スタイルに合った指導者を選定
  6. 地域おこし協力隊/先進農家の下で最長3年間、栽培技術や農業経営技術習得の研修を実施

東京から新幹線と在来線で103分、仙台から車で50分、福島市からは在来線で13分、車で30分弱とアクセスも良好です。また、体験期間中は、移住体験型宿泊施設「ホタピーハウス」の利用も可能です。

体験内容、スケジュール等は個別に対応できますので、まずは桑折町産業振興課農林振興係へお気軽にお問い合わせください。

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■問合せ先■

福島県桑折町役場 産業振興課 農林振興係

〒969-1692
福島県伊達郡桑折町大字谷地字道下22-7
TEL 024-582-2126
FAX 024-582-1028
メールはこちらへ
桑折町ホームページはこちら

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