【第2回認定応募受付開始】千葉市食のブランド「千」(せん)の認定事業者が語る、参画の意義やメリット|マイナビ農業

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【第2回認定応募受付開始】千葉市食のブランド「千」(せん)の認定事業者が語る、参画の意義やメリット

【第2回認定応募受付開始】千葉市食のブランド「千」(せん)の認定事業者が語る、参画の意義やメリット

各産地で農産物をブランド化する動きは数ある中、千葉市では農産物や加工品、食関連サービスまでを幅広くブランディングするユニークな取り組みが進められています。その名も、千葉市食のブランド「千」。“千葉市の食を千年先へ”をコンセプトに掲げ、2020年に立ち上がりました。初年度は、厳しい審査基準をクリアした10の市内産品やサービスがブランド認定を受け、注目を集めています。認定事業者へ話を伺うと、ブランドを通じて市内外へ魅力を発信していくことの重要性やメリットが見えてきました。

千葉市食のブランド「千」とは

政令指定都市でありながら、温暖な気候で農業に適した千葉市。年間を通して幅広い農産物が生産されており、食品加工や外食サービスなどの食関連企業も集積しています。

そこで、同市の特長である多種多様な食の魅力を広く発信して後世へとつなぐべく立ち上がったのが、千葉市食のブランド「千」。そのブランド認定制度は、市内の農産物や加工食品など有形商品のみならず、食関連サービスも認定の対象となることが大きな特徴。ブランドを通して生産者や事業者が一つのチームとなり、千葉市の食を千年先の未来までつなげる持続可能性を追求しています。

CASE1 イチゴ高設ベンチでメロンを栽培!? 産地復活を期する『千葉快晴メロン』

同市若葉区にハウスを構えるちはる農園。本業はイチゴ栽培ですが、イチゴ栽培後の高設ベンチを活用する珍しい栽培方法で育てられた大玉メロンも、同農園の目玉です。若葉区はかつて露地メロンの生産者組合があった栽培適地。代表の齊藤憲次さんは、季節商品であるイチゴとメロンの二毛作で地域の雇用の創出と、千葉市産メロンの再興に寄与しています。

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齊藤憲次さん

居住する千葉市内で就農できることに魅力を感じ、2012年に会社員からイチゴ農家へと転身を遂げた齊藤さん。夏季に高設ベンチでメロン栽培を始めたのは、イチゴ栽培に取り組んでから3年後のことでした。生産者がほとんどいない、種苗会社からもカタログ落ちした『パールシャワー』という品種を栽培しています。高設ベンチでメロンの二毛作を行うのは、齊藤さんが2例目(当時)とのことです。ハウスの暖房機は使わずに、夏の太陽だけで育てることから『千葉快晴メロン』と命名し、商標登録もしました。

一般的に関東地方のメロン農家は、ギフト需要が多い6~7月に収穫のピークを合わせますが、ちはる農園では8月に入ってから10日間ほど、数量限定で販売しています。取材に訪れた日は多くのお客様がハウスの庭先販売へ足を運び、“幻のメロン”を買い求めていました。

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「千」のシールが貼られたメロンが、店頭にズラリ

量よりも質で勝負するスタイルの齊藤さんは、農産物の付加価値向上を目指して千葉市農政課主催のブランド勉強会に参加。そこで「千」のブランド認定制度を知り、応募に至りました。ブランド認定後、市政だよりなどで『千葉快晴メロン』が紹介されると、市内外から多くの問い合わせや反響があり、需要に応えるために今年から作付け面積を昨年比5~6割増の300坪に広げたといいます。

「ブランド認定を受け、従業員とお客様が一番喜んでくれています。将来は研修ハウスを建ててイチゴとメロンの就農モデルで新規就農者を増やす活動につなげたい。また、『千』には生産者だけでなく食品加工や飲食サービスの事業者も参加しているので、連携してブランドの活動をさらに盛り上げたいです」と、抱負を語ってくれました。

CASE2 老舗イタリアンレストランが取り組む、社会貢献活動

イタリアンレストラン『今日和(こんにちわ)』は、創業40年の老舗。県産の食材を使った料理が好評で、地元を中心とする多くのお客様に愛され続けています。「千葉市は野菜や魚介類などの食材が豊かです。地元の食材を積極的に使っていくうちに生産者との結びつきができ、スタッフみんなで畑を訪れて手伝いをしながら情報交換をしています」とは、運営事業者である株式会社レプコ(本社:千葉市中央区)代表取締役社長の野本茂雄さん。

22歳の時、スパゲッティ専門店として『今日和』を立ち上げ、現在は千葉県を中心に計8店舗を展開。フードロスの削減、生活困窮家庭の支援活動にも力を入れています。象徴的なのが、生産者が廃棄しなければならない野菜を買い取り、ドレッシングなどの製造に活用する「ベジタブルレスキュー」や、地域の方から不要な食材を集めてフードバンクへ提供する「フードドライブ」の取り組み。

5年ほど前に東金市で子ども食堂をつくる相談を受け、倉庫に眠っていた厨房機器や椅子・テーブルを寄贈したことが取り組みのきっかけ。貧困で食べることができない子どもがいる一方で大量の食糧が廃棄されている問題に直面したと、当時を回顧します。そこで、「レストランだからこそできる社会貢献は何か」、「地元企業として地域のためにできることは何か」を考えた末、取り組みの開始に至ったといいます。

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食品回収ボックスに集められた食材をフードバンクへ提供しています

「『千』の認定が社会貢献活動の後押しになっています。一緒に活動する市内の飲食店が増えたことも心強く、今後は生きるための食糧支援から食を楽しむ支援に発展させたいですね」と野本さん。千葉市の広報やメディア取材で取り組みが知られ、備蓄品を寄贈する市内の企業も増えているといいます。

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野本茂雄さん

「飲食店は人や食材が集まるところです。地域のハブになることが私たちの役割。千葉市には先々に残したい美味しいものがたくさんあります。ブランドを活性化させ、活動を共有できる仲間を増やしていきたいですね」と語ってくれました。

自慢の商品・サービスが、「千」のラインナップに

千葉市食のブランド「千」は、第2回目のブランド認定の応募受付を8月末日に開始します。9月14日(火)、29日(水)には、事業者向けの説明会も開催されます。

詳細はこちら

ブランド認定の基準として、千葉市内に生産、製造、加工またはサービス提供の拠点があること。千葉市産農林水産物や、千葉県産農林水産物を原材料として使用した加工商品、またはこれらを活用したサービスであること。評価項目として、地域性、独自性、信頼性、持続可能性、地域貢献度などが考慮されます。一度の申請で認定がとれなくても、審査結果のフィードバックや再チャレンジに向けての商品等のブラッシュアップを専門家が一緒に行う「伴走型支援」のメニューも設けられています。

認定品・サービスは、千葉市が行う広報活動や販売促進で広く紹介され、その包装や広告に千葉市食ブランド「千」マークを表示することができます。認定者の横のつながりで「オール千葉市」として活動する機会も数多く生まれることでしょう。

今年は市政100周年の節目。食のブランド「千」を通して、共に千葉市の食を千年先の未来へつないでいきませんか?

【問い合わせ】
千葉市 経済農政局 農政部 農政課
〒260-8722
千葉県千葉市中央区千葉港2番1号
TEL:043-245-5758 FAX:043-245-5884
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