「農業の課題は、言い換えれば伸びしろ」。お客様のニーズに耳を傾け、課題解決に貢献を
2021年5月に三菱マヒンドラ農機の社長に就任した齋藤 徹(さいとう とおる)氏は、日産自動車を経て、アウディジャパンやアウディジャパン販売の社長を歴任するなど、自動車業界に精通。2021年9月には、三菱農機販売の新社長として吉田 康二(よしだ こうじ)氏が就任しました。同氏はもともと、アウディジャパン販売の自動車整備士として活躍していたメカのプロ。それぞれの領域で豊富な経験を持つ両社長は、農家の課題を解決するというミッションを実現するために、どんなビジネス展開を思い描いているのでしょうか。

三菱マヒンドラ農機代表取締役社長の齋藤氏(左)と、三菱農機販売代表取締役社長の吉田氏>
「日本の農家は個人で営んでいる場合が多く、規模が小さく先進化も進んでいないケースは少なくない印象があります。しかし、逆に考えれば、それだけ伸びしろがあるということ。法人化やIoTによる自動化などを取り入れて利益を追求することもできると思いますし、何より日本の農作物は品質が高いので、これを強みに世界へアピールすることもできるでしょう」と、齋藤社長は現状を俯瞰します。
「私たち農機メーカーは、これまで農機を提供することで農業に貢献してきましたが、これからは農機+αの付加価値提供を通じ、食のバリューチェーンへのかかわりを広げたいと思っています。例えば、田植機等を提供するだけでなく、自然への負荷が少なく効率よく撒ける肥料も一緒に提供するなど異業種とも積極的にコラボレーションしながら、農家が抱える課題の解決に貢献したい。また、自動車業界で培った経験を生かし、IT企業と連携したソフトウェアやドローン開発など、農業界のDX推進にも力を入れたいと思っています」。

農業DXにも貢献していきたいと語る齋藤社長
吉田社長も言葉をつなぎ、「私も農業界は自動車業界以上に厳しいと感じていますが、やり方次第で課題を解決していけると考えます。顧客に最も近い販売会社としてニーズに耳を傾けながら、(顧客である)農家のお役に立つことこそ、私たちの存在意義であると思っています」と、熱い思いを語ります。
「農業の大規模化により自動化ニーズが高まっていますが、農機が高度化すればするほどコストは上がります。一方で、必要最小限の機能を搭載した小型で使いやすい農機を求める農家もいると思います。販売会社である私たちが現場のリアルな声を拾いながら、農家の課題解決に貢献できたらと思っています」。

顧客のニーズに耳を傾け、課題解決に寄与していきたいと語る吉田社長
『Great Small』、『Shimane-based global company』。グループが目指すビジョン
1914年の創業以来、100年以上にわたって農家との絆を育んできた三菱マヒンドラ農機。同グループの農機や農家に対する思いは深く、その思いを明文化したパーパス「世界中の大切な人々のため、ずっと愛される製品とサービスで“食”を支える農業の発展に尽くします」のもと、顧客である農家に長く寄り添い、独創的なものづくりで貢献していくことがグループの指針となっています。では、三菱マヒンドラ農機グループが目指すのはどんなビジョンの実現なのでしょうか。
「私が日頃、社員によく言う言葉がいくつかあります。その1つが『Great Small』です。私たちはグループ全体でも1500人に満たない組織ですが、私はそのポテンシャルを信じていますし、真面目で責任感ある社員の仕事ぶりを誇りに思っています。たとえ規模が小さくても、やる気や情熱があればまだまだ成長できる。そう確信しています」(齋藤社長)。
「もう1つが『Shimane-based global company』です」と、齋藤社長は言葉を続けます。「島根を拠点とし、ほぼすべてのものづくりを島根で行っているのも当社の特徴です。その販売先は国内のみにとどまらず、約2/3が輸出向け。Made in Shimaneの製品が世界で使われているのです」。
「100年以上培った技術力を磨き続ける一方でチャレンジングな姿勢を忘れず、規模は小さくても実力で世に名を知らしめ、島根に根ざしながらグローバルなビジネスを展開する。こんな企業は他にはありません。こうしたポテンシャルを生かし、伸ばすため、一歩ずつ歩みを進めたい。ビジネスの成功に奇策はなく、コツコツと足場を固めていくのみです」と、齋藤社長は未来への思いを語ってくれました。
島根を拠点に世界を目指す。求めるのは、グローバル人材
インド・マヒンドラ&マヒンドラ社からの部品調達など強力なネットワークを活用することで、2021年度の海外事業売上高を前年度比7割増へと高め、業界最大手のクボタとの連携事業を足掛かりに国内事業を強化する。そんなビジョンを掲げるグループにとって、ともに未来を切り拓き、その実現を推し進めてくれる人材は必要不可欠。両社長に今、どんな人材を求めているのか伺いました。
「海外展開に注力する当社に必要なのはグローバル人材です。英語が話せるだけでなく、異文化の中で多様性を認め、しっかりコミュニケーションを取って仕事ができる人が求められます。また、スピーディーに変化する会社の状況に順応できる対応力も重視しています。国籍や性別は採用に一切関係ないので、私たちの強みに魅力を感じ、パーパスに共感してくれる多くの人とお会いしたいと思っています」と齋藤社長。
吉田社長も「顧客とより近い立場である当社には、お客様に寄り添い、真摯に向き合える人材が欠かせません。営業と技術を兼務する仕事は簡単ではないですが、お客様との距離の近さを仕事の喜びにできる方、自然を相手に農業を営む方の役に立ちたいと心から思える方と一緒に働きたいと思っています」と語ってくれました。
確かな歴史と伝統の中にあっても新しいことに挑戦し続け、島根に根ざしながらグローバルでも活躍できる。そんな三菱マヒンドラ農機グループに少しでも興味が湧いた方はぜひ、下記求人情報をご参照ください。
【問い合わせ】
三菱マヒンドラ農機株式会社
https://www.mam.co.jp/
〒699-0195
島根県松江市東出雲町揖屋667-1
人事総務部人事勤労課
TEL:0852-52-2111 FAX:0852-52-5877
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