ノウフクアンバサダーとは
城島茂さんが就任した「ノウフクアンバサダー」は、「農福連携」の広報大使で、城島さんが初代。農福連携とは「障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組み」で、農林水産省をはじめ厚生労働省、文部科学省、法務省などの関係省庁が推進しているものです。
任命状の中で、ノウフクアンバサダーは「農福連携の一層の推進につながる積極的な活動を自ら行い、農と福が一体となったWin-Winの関係の構築に向けて共に活動する」役割とされています。任命状を授与した中村農水副大臣によると「認知度の向上が大きな課題であることから、城島さんにアンバサダー就任をお願いした」とのこと。これから城島さんが積極的に農福連携の広報活動を行っていくことを発表しました。
農福連携分野での活動が盛んな城島茂さん
ノウフクアンバサダーに就任した城島さんは、長い芸能活動の中で農業や福祉に関わってきたことをきっかけに、2019年に首相官邸で開催された「農福連携等推進会議」に有識者として出席。またノウフクマルシェへの参加や、農福連携をPRするテレビ番組「とれたて笑顔!」(TBSテレビ、放送終了)や「とれたてハッピー!」(TBSテレビ、毎週土曜日あさ9時25分~)への出演を通して多くの農福連携の現場を訪れ紹介するなど、これまでも農福連携の広報に貢献してきました。
就任にあたってのメッセージの中で城島さんは、「自分自身、農業、稲作も21年やってきてちょっと自信があったんですが、皆さんのスピードの速さ、的確な作業など、個性を生かした仕事ぶりには感嘆せざるを得ない」と農福連携でさまざまな人が能力を発揮する姿を称賛しました。
また、「何よりもすごいなと思ったのは、得意不得意はいろいろあるが、そこにいる皆さんが認め合って支え合って助け合って生きている。そこには笑顔もありました」と、多様な人が農業を通じて居場所を得ていることに触れ、「ノウフクの現場ではハンデがあろうがなかろうがおかまいなしに、全員がつながれる。本来、日本が誇るべきものはそういったチームワークやコミュニティーなのではないか」と話しました。
「ノウフク・アワード2021」の広報も
今後、農福連携の取り組みを広報する役割を担う城島さんは、農福連携を中心に地域課題の解決を図る「ノウフク・ラボ」にも参加し、意見交換などをしたいと意気込みを見せました。
また、会見では城島さんによる「ノウフク・アワード2021」への参加の呼びかけも。「ノウフク・アワード」とは、これまで農福連携を実践してきた人々やさまざまな取り組みを発掘し表彰するもので、2020年に募集が行われた第1回では16団体が受賞。城島さんは2021年3月に行われた表彰式に動画でメッセージを寄せ、受賞を祝福するとともに、農福連携のすばらしさについても語っています。
なお、ノウフク・アワードでは、障害者だけでなく高齢者、生活困窮者など社会的弱者や生きづらさを抱えた人が農業分野で活躍する事例も対象としています。
今年度のノウフク・アワード2021は、現在エントリーを受け付けています(2021年11月12日まで)。
「ノウフクアンバサダーとして農福連携の認知向上に全身全霊をかけて取り組みたい」と意気込みを見せた城島さん。「これからノウフクのロゴ、キーワードを目にする機会が増えていくはず。ノウフクに関わるすべての方を温かく見守っていただければ」と締めくくりました。
城島さんのノウフクアンバサダーとしての活躍とともに、農福連携そのものにも今後注目が集まることが期待されます。