リーキって長ネギとどう違う? 圧倒的に高く売れる西洋ネギ
見た目は長ネギにそっくりなのに、レストランのシェフに大人気で高値で売れるリーキ。長ネギとどう違うのでしょうか。なじみの薄い西洋ネギの育て方、食べ方とは? また、長ネギそっくりな見た目が災いして一般消費者に売りづらいという現実を、農家はどのように乗り越えればよいのでしょうか。
西洋野菜をはじめ珍しい野菜を年間約140種類、20年間で350種類以上栽培し、それらを直接レストランへ販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)が、レア野菜の魅力や育て方のコツを余すところなく紹介します。
リーキとは?
リーキは地中海沿岸原産の野菜です。呼び方もいろいろあり、リーキは英語、フランス語ではポワロ、イタリア語はポッロ、日本では西洋ネギ、ポロネギと呼ばれています。主にフランス料理やイタリア料理に使われ、レストランのジャンルによりシェフの呼び方も変わります。見た目は長ネギに近く、冬によく見かける「下仁田ネギ」に似ていますが、長ネギとの外観の大きな違いは、緑色の葉の部分。中は空洞ではなく、ニンニクの葉のように厚みがある扁平(へんぺい)な形になっています。
リーキの栽培期間は長く、収穫のシーズンは冬となります。品種も太くなるタイプや長くなるタイプ、早生種や晩生種などがあります。
栽培中のリーキ。V字型の葉に特徴がある