環境負荷の少ない持続可能な農業とは? 有機農業の普及が社会にもたらすもの
全国の農場を渡り歩いているフリーランス農家のコバマツです。今回は、北海道の十勝管内で有機農業の普及のために大規模に流通、生産をしている企業を訪問してきました。「持続可能性を大切に生産も流通も行い、豊かな自然環境と安心安全な食を広めていきたい」と語る2代目社長の思いとは。持続可能な生産活動と流通って? それを実現するためにはどんな方法があるのか? 社会にいいことがあるの? 直接コバマツの疑問をぶつけました。
完全循環型の「バイオダイナミック農業」
大規模流通業者が有機食品の普及に力を入れるワケ
持続可能な農業。
皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
なんとなく、自然環境に良さそうだし、今っぽい響き。
でも、それってどうやったらできるの? そもそも持続可能な農業って何?
生産者にとっては手間がかかりそうで、消費者にとっては高くつきそう……。
今回は十勝管内で雑穀の流通、有機農場、自然食品店と幅広く農に関わる事業をしている企業を訪ね、お話を聞いてきました。
■伊藤英拓(いとう・ひでひろ)さんプロフィール
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1981年生まれ。北海道帯広市出身。市内高校卒業後はバンクーバー大学へ進学。帰国後、父が創業したアグリシステム株式会社に入社し、現在2代目の代表取締役を務める。十勝管内500軒の農家と提携し、雑穀の卸売業、バイオダイナミックファーム・トカプチの運営、自然食品店、パン屋経営など農に関わる事業を幅広く手掛けている。未来の子供達のために、豊かな自然環境、安心安全な食を残していくことがミッション。
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コバマツ
伊藤さんは雑穀の流通業を主として、農業に関わる事業を幅広く展開していますよね!
うちの事業の柱が雑穀類の卸業で、十勝管内500軒の農家と提携し契約販売をしています。その他には、有機農場、自然食品店、パン屋を展開しています!
伊藤さん
契約栽培する農家の小麦、豆類を卸売り販売している
十勝管内の有機野菜や全国から集めた有機食品を販売する自然食品店、ナチュラル・ココ
道内4カ所・計370ヘクタールの規模でバイオダイナミック農業を展開しているトカプチの農場
十勝管内の有機小麦のみを使用したオーガニックパン工房、風土火水