ジャガイモ収量1.2 ~ 1.5倍に!産地力を向上させる「科学的栽培」とは!?|マイナビ農業

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ジャガイモ収量1.2 ~ 1.5倍に!産地力を向上させる「科学的栽培」とは!?

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ジャガイモ収量1.2 ~ 1.5倍に!産地力を向上させる「科学的栽培」とは!?

急激な気候変動下においても、質のよい農産物をより多く安定的に生産する方策は、近年の重要な農業課題である。「科学的栽培」の実践により、環境変化に対応し、高品質なジャガイモの収量増加をもたらしたカルビーポテト株式会社の取り組みを、カルビーポテト株式会社 女満別支所 支所長 小林篤史さんに取材。その画期的な成果を紹介する。

気候変動にも対応する安定生産に向け、
高精度な科学的農業の導入へ

カルビーポテトチップスの原料となるジャガイモ生産の主軸を担ってきたのは、カルビーポテト株式会社の北海道地区だが、近年の気候変動に端を発する干ばつなどの影響で、収量減少という事態に直面していた。この状況を受けて同社では、気候変動に強い品種開発、ジャガイモの生育指標を計測し生産に生かすなど、これまでも環境変化に対応する対策を実施してきた。

「気候変動に影響されることなく、生産者には、高品質のジャガイモをより多く安定的に収穫してもらいたい。そこで、3年前から始めたデータに基づくジャガイモ栽培の取り組みにおいて、今年から、より精緻で正確な科学的栽培が可能となる『e-kakashi』の導入を決めました。
ほ場には『e-kakashi』のゲートウェイを6台設置。『e-kakashi』はソーラーパネル付きで電源ケーブルも不要ですし、取得データはスマホに自動的に転送されるので、今年が一番効率よく作業を進めることができました」(カルビーポテト株式会社 女満別支所長 小林篤史さん)


ソーラーパネル付きで電源ケーブル不要のゲートウェイ。広大な露地栽培下で安定的なデータ取得を可能に

灌水実施を最適化するアラート機能で、
生産者の能動性も向上

小林さんが干ばつ対策の要として着目したのは、灌水実施のタイミングだ。降水だけで水分を補う畑を「慣行区」、灌水設備を使って最適なタイミングで灌水を行う畑を「試験区」として、反収などを調査する取り組みを開始。

女満別地域に整備されている「リールマシン」による灌水の様子

この最適灌水を実施するために、カルビーポテト社だけでなく生産者も『e-kakashi』のアプリケーションを利用した。
「まず、『e-kakashi Navi』で、ほ場の状態を数値データで常に把握。土壌体積含水率(土壌に含まれる水分の割合)が一定数値まで下がったら灌水作業を行うよう生産者のスマホにアラートされるので、生産者自ら最適灌水ができる体制を作ることができました。生産者の能動性を促進できたことは、大変大きな成果です。
このアラートは、『e-kakashi Recipe Studio』で設定しました。アラートの内容、発信するタイミングなど、状況に応じたカスタマイズができるのがとても使いやすかったですね。灌水回数などの日報は、生産者自身が『e-kakashi Note』に入力。入力内容は『e-kakashi Analytics』で一元管理が可能です」

「実験内容の検証に役立ったのが、『Analytics』による分析です。土壌体積含水率が「慣行区」ではどのように下がり、「試験区」では灌水後どれくらいで増減するのかなど、環境データや作業データをもとに分析を重ねました」

取得データの分析結果をもとに、スタッフどうしで情報共有や意見交換を重ねる

収量増加の成果とともに、新たな指標の開発へ

こうした取り組みを経て、「慣行区」「試験区」それぞれの土壌体積含水率推移分析や収量・比重の分析を行ったところ、「慣行区」より「試験区 における収量の方が1.2〜1.5倍多いという結果が出た。

試験区(青枠)と慣行区(赤枠)を上空から撮影。生育状況や葉色の差が一目瞭然

慣行区より試験区の方が単年で1.2倍~1.5倍の収量増加。取引時に重視される比重値も向上

「明確な成果が出たことによって、生産者も数値データに基づく栽培の重要性を真摯に受け止めてくれました。灌水は女満別に有利な指標でしたので、他の地域や他の露地作物でも有益な指標を見出すことで、北海道地域全体の産地力の向上につながると考えます。今後は、生産者の能動性を引き出し、安定した品質と収量を担保できる新たな指標の発掘に向けて、『e-kakashi』を活用しながら研究していきたいと考えています」

「科学的栽培」により、高品質な農産物の安定生産を恒常的に担保しうる産地は、他地域との差別化につながるだけでなく、良質な産地を求める企業との連携も視野に入るなど、地域農業の進展が期待される。地域全体での「科学的栽培」導入は、農業振興の一端を担う施策になりうるのではないだろうか。

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[商品名]

農業AIブレーン『e-kakashi(イーカカシ)』

[価格]

ゲートウェイ:税抜き 99,800円(税込み 109,780円)/台 ※1
接続料:税抜き 980円(税込み 1,078円)/月 ※2
クラウド利用料:税抜き 3,980円(税込み 4,378円)/月 ※3
センサー代 ※4
(参考)温湿度センサー(簡易版):税抜き 6,500円(税込み 7,150円)~など

各アプリケーション利用料
e-kakashi Navi:無料
e-kakashi Analytics:税抜き 10,000円(税込み 11,000円)/月~
e-kakashi Note:無料
e-kakashi Recipe Studio:無料

※1:別途センサーが必要
※2:ゲートウェイ1台あたりの料金。最大4ヵ月まで農閑期設定が可能。設定された農閑期は接続料が不要
※3:1契約あたりの料金
※4:センサーは最大4つまで接続可能。温湿度センサーの他、土壌温度・体積含水率・ECセンサー、日射センサー、サーミスタ(多点温度計)、CO2センサー、水深センサーなど提供

[問い合わせ先]

ソフトバンク株式会社
〒105-7529 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝オフィスタワー
e-kakashiサポートセンター:sc@e-kakashi.com
もっと詳しい情報はe-kakashi公式サイトへ

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