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ハウス栽培技術と生産者の努力が結実した「山北みかん」。”蒸し込み事故”のリスクを「てるちゃん」が軽減!

ハウス栽培技術と生産者の努力が結実した「山北みかん」。”蒸し込み事故”のリスクを「てるちゃん」が軽減!

ミカンの一大産地として知られる高知県・香南市(こうなんし)は、温州(うんしゅう)みかんのハウス栽培が盛んで、露地栽培との両輪で全国にそのおいしさを届けています。中でも高知を代表する温室栽培のブランドミカン「山北(やまきた)みかん」は糖酸のバランスに優れ、ジューシーでコクのある果肉が特徴。その品質のカギを握るのが「加温栽培」です。1度単位でハウス内の温度を管理するこの栽培方法は、生産者の努力と長年に渡って培われたハウス栽培の技術をもってしても、高温によって樹が焼ける「*蒸し込み事故」のリスクが常に存在します。そこへ救世主となって現れたのが農業IoT「てるちゃん」です。地域で導入が進む「てるちゃん」への期待と共に、山北みかんの魅力を紹介しましょう。

※ハウス内の昇温による加温事故のこと。夏の高温期を利用してハウス内にいる病害虫の殺菌、防除を目的にハウスを締め切る「蒸し込み」とは異なります。

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温州みかんのハウス栽培発祥の地・香南市が育む「山北みかん」

高知市から車で約30分の場所に位置する香南市は、黒潮が運ぶ温暖な潮風と全国トップクラスの日照時間の長さ、石灰岩質の土壌など、かんきつ栽培に適した土地です。中でも江戸時代から栽培が続く「山北みかん」は、高知を代表する特産品として全国にその名を知らしめています。

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同市のJA高知県香美地区果樹部温室みかん部会が温州みかんのハウス栽培に取り組んだのは1966年(昭和41年)のこと。生産量の安定とさらなる品質向上を目指し、約40年の試行錯誤の末、今日の山北みかんのハウス栽培を確立しました。

「みかんの露地栽培は傾斜がきつい山間部に圃場(ほじょう)があることが多く作業は重労働です。また、自然の影響を大きく受けることから年によって品質にバラつきが出ることがあります。平地に圃場があるハウス栽培は、温度や水分のコントロールがしやすく、甘味と酸味のバランスに優れた山北みかんを安定して栽培することができます」と、話すのはJA高知県香美地区 香我美支所 山北購買課の横山 拓也(よこやま・たくや)さん。横山さんは営農指導員として生産者に寄り添いながら日々、山北みかんの品質と栽培技術の向上に努めています。

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年間を通しておいしい山北みかんを育む「加温栽培」とそのリスク

ハウス栽培の山北みかんは冬場、暖房機器を用いてハウスを温める「加温栽培」によって生産されます。ハウス内の温度や湿度、土壌水分などを調節しながら春から夏、秋の気候を人工的に作り、そのサイクルを前進させることで、露地みかんのない4月~8月にも収穫できるのが特徴です。この栽培技術により、消費者は夏でもおいしい山北みかんを楽しむことができ、生産者は安定した収入を得ることができます。

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しかし、加温栽培にはメリットがある反面、生産者は常にリスクを負いながら栽培に向き合っていると横山さんは説明します。

「冬の時期でも日中は気温が高くなるので、換気をしないとハウス内の温度はあっという間に40度を超え、樹が焼けてしまいます。これを香美地区では『蒸し込み事故』と呼びます。強制換気システムやビニールを巻き上げる谷換気で温度調整をしますが、なんらかの原因でブレーカーが落ちたり、制御システムにエラーが発生すると瞬く間に温度が上昇。加温の時期は予断を許さない状況が続きます」(横山さん)

蒸し込み事故が発生するとその年の収穫は絶望的となり、被害状況によっては樹を植え替えることに。果樹の場合、定植をしてから収穫まで最短でも4~5年かかるため、その被害は甚大です。事故を未然に防ぐには温度計をこまめにチェックし、昇温にすぐに対応することが求められますが、ハウス内はわずか数分で5〜10度も上昇するため、栽培技術や生産者の努力をもってしても事故をゼロにできないのが現状です。

「生産者の中には温度の上昇をサイレンで知らせる警報器を設置している方もいますが、費用が20~30万円と高額なことから導入に踏み切れない生産者も少なくありません。たった20分、ハウスを離れただけで蒸し込み事故が発生した例もあり、生産者の多くはその対策に頭を悩ませています」と、ジレンマを抱える横山さん。

既存の警報器以上の監視機能を備え、かつ、安価なシステムを模索する中、同地区のベテラン生産者が導入したのがKDDIウェブコミュニケーションズが提供する農業IoT「てるちゃん」でした。

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地域一丸となって蒸し込み事故撲滅に取り組む香美地区にとって「てるちゃん」はどのような働きをもたらしたのでしょう。導入生産者の声を紹介します。

温度と湿度を同時に管理、しかもローコスト。導入しない理由が見つかりませんでした

ミカン農家の三男として家業を継いだ藤村 和也(ふじむら・かずや)さんは高校卒業後に就農。現在は山北みかんを露地80a、ハウス40aで栽培しています。

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ハウス栽培の加温はヒートポンプと温水ボイラーのハイブリッドで行い、加温時期は1時間おきに温度計をチェック。常に緊張感を持って加温栽培に向き合ってきましたが、精神的負担と労力から監視システムを探していました。そんな時に前述のベテラン生産者から教えてもらったのが農業IoT「てるちゃん」です。

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「地域で一番最初に『てるちゃん』を導入したのは同じ支部組織の先輩農家さんです。実際に設定画面や通知が届く様子を見せてもらったのですが、設定した温度に達するとスマホに通知が届くシンプルな機能に魅力を感じました」(藤村さん)

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機器の故障やエラーによって蒸し込み事故が発生し、肩を落とす仲間をこれまで数多く見てきた藤村さん。自身も以前、ヒートポンプのエラーが原因でハウス内が加温されない事故に直面しました。幸い、すぐに気が付き対応できたものの、設備投資がかかっているハウス栽培の事故は、農家生命を揺るがしかねないと痛感。だからこそ、加温管理は何重ものチェックが必要と藤村さんは話します。

「山北みかんのハウス栽培は花がつくまで1度ずつ温度を上げ、花が咲いたら3日に1度ずつ下げるといったきめ細かな加温管理が必要です。加温栽培は一瞬の油断が命取りになるのです」

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「てるちゃん」は、圃場に設置したセンサーがハウス内の温度、湿度、照度を監視し、異常を感知すると電話またはメールで知らせるシステムです。子機(センサー)を圃場に設置し、親機(ルーター)を電源に接続するだけで設置が完了する手軽さもポイントです。

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「てるちゃん」の機能を知れば知るほど導入しない手はない、とすぐに機器の購入を決めた藤村さん。導入によって精神的負担とハウスに足を運ぶ労力が大幅に軽減されたと評価します。

「従来の警報システムは異常をサイレンで知らせますが、ハウスから離れていたら意味がありません。その点、『てるちゃん』は電話やメールで異常の通知が届くため、離れた場所にいてもすぐに対応することができます」(藤村さん)

温度に加え、湿度と照度も監視する「てるちゃん」は山北みかんの品質に重要な水分コントロールにも効果を発揮。ハウス内の湿度を把握できるため、かん水管理にも役立っているそうです。

「『てるちゃん』の導入費用は1組約25,000円、ランニング費用は月あたり約2,500円とリーズナブル。この価格なら高額を理由に監視システムの導入に踏み切れなかった仲間も前向きに検討してくれるはず。地域で蒸し込み事故を撲滅し、安心してみかん栽培ができる仕組みを作っていきたいですね」と、「てるちゃん」に期待を寄せる藤村さん。

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JA高知県香美地区では「てるちゃん」の勉強会を開催し、スマートフォンに不慣れな高齢者への操作説明や、設定作業を代行することで導入のハードルを下げていく方針です。

南国土佐の宝「山北みかん」を守り続ける生産者のあくなき探究心

取材に訪れた3月中旬。藤村さんの圃場では青くみずみずしい山北みかんがたわわに実をつけていました。愛おしそうに摘果や樹勢管理をする藤村さんを、横山さんは「意欲ある山北みかんの今後を担う存在」と、信頼を寄せます。

「農業者の高齢化が全国的に進む中、香南市も同様の課題を抱えています。藤村さんは新しい技術に積極的に取り組む若きパイオニアです。藤村さんの活躍を知ることで就農希望者が増え、地域一丸となって生産者の育成につなげていきたいと考えています」(横山さん)

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高知県内でも雨が少なく、年間を通して温暖な気候の香南市は、古くからその気候を利用した早出し栽培に取り組み、ハウス栽培を中心とした農業を発展させてきました。わたしたち消費者が年間を通して山北みかんを味わうことができるのは、ひとえに生産者の弛みない努力とあくなき探究心のおかげと言えます。

地域全体で農業IoT「てるちゃん」の導入が進む香南市香美地区は、「蒸し込み事故ゼロ」を掲げ、山北みかんのさらなる品質向上を目指しています。

【問い合わせ】
株式会社 KDDI ウェブコミュニケーションズ 農業IoT『てるちゃん』
〒107-0062 東京都港区南青山 2-26-1 D-LIFEPLACE 南青山 10F
◆『てるちゃん』の詳細はこちら
https://www.tel-chan.com/

◆ご利用のお申込み、事前のご相談はこちら
https://support.tel-chan.com/hc/ja/requests/new

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