イベント、メディアを通じて魅力を届ける
同コンソーシアムは、農林水産省の補助事業「農業の魅力発信事業」を活用した取り組み。「現場で活躍している生産者の姿を通じて、職業としての農業の魅力を知ってもらう」という共通目標のもと、株式会社おてつたび、株式会社ビビットガーデン、株式会社第一プログレス、株式会社マイナビ、株式会社フルハウス、株式会社マイファーム、YUIME株式会社、日本航空株式会社、ANAあきんど株式会社が参画しています。
これまで、各社独自の視点で100名を超えるロールモデル生産者を選出。学生らがロールモデル生産者のもとで農業を体験する「食べチョクおてつたび」や、新規就農を考える方々へ向けたオンラインイベント「AGLIVE DAY」などを実施してきました。今後は「ビジネスとして成功している」「自分らしいライフスタイルを実現している」「ユニークな作物の生産・販売に成功している」など独自の切り口でロールモデル生産者の活躍ぶりを各社メディアやSNSで情報発信し、多くの方々に農業の魅力を実感してもらえる機会の創出を目指しています。
記者発表会の冒頭、事務局を務める株式会社YUIME代表取締役の上野耕平(うえの・こうへい)さんが「作られたものでも、演出されたものでもなく、ロールモデル生産者の方々のイキイキとした姿を届けていきたい」、コンソーシアムを管轄支援する農林水産省就農・女性課長の平山潤一郎(ひらやま・じゅんいちろう)さんが「行政だけではできなかった取り組みで、新規就農に寄与するものとして大いに期待している」と、それぞれあいさつ。
続いて、各社の代表者がこれまでの取り組みや今後の展望について話しました。マイナビ農業の代表として登壇した株式会社マイナビ農業活性事業部長の池本博則(いけもと・ひろのり)は「コロナ情勢が回復していく中で、農業や地方に興味関心を持っている人は増えつつある。そうした方々にしっかりと農業の魅力や情報を届けていきたい」と意気込みました。
先輩農家が語る農業の魅力と課題
同日はロールモデル生産者を代表し、ベジLIFE!代表の香取岳彦(かとり・たかひこ)さん、ROSE LABO株式会社代表取締役社長の田中綾華(たなか・あやか)さん、たけもと農場代表取締役社長の竹本彰吾(たけもと・しょうご)さんによる、農業の魅力や課題、これからの期待などをテーマにしたトークセッションも行われました。
「魔法使いになれることが農業の魅力。自分たちが栽培しているからこそ、どんな形にも変化させることができ、なんでも作れて、まさに自由を体現している職業」と田中さん。香取さんは「家族一緒に働けることが楽しい。垣根を超えていろんな人と働けることも魅力」と話していました。
竹本さんは家業として農業を継ぐことが敬遠されている風潮を課題としつつ、「いざ視野を広げてみると、農業は魅力的な産業だと思う。(今回の取り組みによって)資産を継承して、次代につながっていく動きになれば」と期待を込めていました。
マイナビ農業では連載「若者の農業回帰」にて、就農という夢に向けて歩みを進めた若者たちの姿や、既存の農業ビジネスをさらに深化させた取り組みなどを手掛ける生産者さまをご紹介予定。
次回は7月1日に掲載予定。ぜひご一読ください。