ビル×農園で不動産に付加価値を 『プチまち菜園』が作るサステナブル屋上菜園|マイナビ農業

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ビル×農園で不動産に付加価値を 『プチまち菜園』が作るサステナブル屋上菜園

ビル×農園で不動産に付加価値を 『プチまち菜園』が作るサステナブル屋上菜園

商業ビルの屋上庭園や壁面緑化などは、イメージアップに貢献し集客力もある取り組みのひとつ。また省エネやSDGsの観点からも、昨今特に注目を集めています。ただ、その導入には様々な制限があるのも事実。そこで東京・港区のあるビルで導入されたのが大建工業のグロウアースを活用した『プチまち菜園』。道具や苗がセットになっていて、プロの栽培アドバイスや管理、保守のサービスを受けることができ、都心や住宅地でも手軽に菜園を開設できます。東京の高級住宅地に誕生した屋上菜園の魅力をご紹介します。

南麻布のビルで野菜栽培!? グロウアースが拓く屋上活用の新たな道

東京都は港区南麻布。大使館が立ち並び、利便性も高い、東京屈指の高級住宅街です。

『SNUG(スナッグ)MINAMI-AZABU』は、その中でも大通りから少し離れた閑静な場所にある、7階建てのシェアオフィス。

「シークレット・クラブ。秘密の隠れ家がコンセプトです」と運営するリアルゲイトの井上陽平(いのうえ・ようへい)さんが話すように、歴史ある建物の中は、足を踏み入れると雰囲気が一変。クラシックな洋風のリノベーションが施され、高級感の漂うリッチな造り。外観で抱いたイメージを、気持ちよく裏切ってくれます。

想像を裏切るのは、内装や雰囲気だけではありません。『SNUG MINAMI-AZABU』の屋上には、実は立派な菜園があるのです。

約50㎡の敷地で、バジルやミント、ナスやオクラなどのプランターや花壇がならび、どの作物もすくすく元気に育っています。高級住宅地にこんな風景が広がっているとは、誰も想像できないでしょう。

「この屋上菜園を可能にしてくれたのが、大建工業のグロウアース。そして『プチまち菜園』とマイファームさんなんです」と井上さんは話します。

グロウアースの詳細はこちらから
建築資材メーカーが挑む新たな「農」 日本の森からできた培地で野菜が育つ『グロウアース』
建築資材メーカーが挑む新たな「農」 日本の森からできた培地で野菜が育つ『グロウアース』
建築資材メーカー・大建工業が挑むのは、初進出となる農業の世界。独自の技術を活用して開発した"木材で作られた栽培用培地(グロウアース)"について、担当の秋葉裕太(あきば・ゆうた)さんに開発秘話を伺いました。

導入はカンタン。管理運営もラクチン。たくさんの魅力と特長を備えた『プチまち菜園』

リアルゲイトは、都心を中心に65棟のシェアオフィスを運営しています。いずれも、築年数の長い中古ビルをリノベーションし、魅力ある物件へと生まれ変わらせたものばかり。

「弊社はサステナビリティを大事にしています。中でもサーキュラーエコノミー(※)に関心があり、その一環として屋上菜園を始めようと方法を探ったときに紹介されたのが大建工業さんでした」と導入当初を振り返ります。

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株式会社リアルゲイト 事業本部 企画営業部 井上陽平部長

グロウアースは国産の間伐材や未利用材を活用した木質培地です。
「弊社のビジョンにマッチしている上、プランターや道具、苗がセットになっていて、菜園運営のプロであるマイファームさんが管理・運営してくれる。『プチまち菜園』は、農業の素人である私たちにはとても魅力的でした」と井上さん。

体験農園などを手掛けるマイファームが大建工業とむすびついたのも、グロウアースのサステナブルなコンセプトが背景にありました。
「グロウアースをどう広げるか模索しているとき、マイファームさんと企業イベントで出会いました。お互いのビジョンに共感し、より手軽に都心や住宅地でも菜園づくりや農業が楽しめる企画を作ろうと意気投合しました」と振り返るのは、グロウアースそして『プチまち菜園』の開発担当の秋葉裕太(あきば・ゆうた)さんです。

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大建工業株式会社 次世代事業開発部 新規事業推進担当 推進グループ長・秋葉裕太さん

マイファームの栗原隆(くりはら・たかし)さんも「当社は日本各地に約100以上の農園を運営しています。昨今はその実績を見て『屋上菜園を始めたい』というお問い合わせを多くいただくのですが、特に都心部では様々なハードルがあり、なかなか実現していませんでした。なんとか要望に応えられないかと考えているときにグロウアースを知りました」と話します。

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株式会社マイファーム ヒトユニット新規事業開発チーム 栗原隆さん

井上さんは、「栗原さんが話すように、屋上菜園にはいろんなハードルがあります。土を敷いて菜園を作ると、それだけでかなりの重量になります。重さに建物の屋上が耐えられるか検査や検証が必要になり、すぐには導入できません」と話します。

土に比べ3分の1の重量しかないグロウアースはその問題を解決。安心して導入を決められたそうです。「住宅密集地では土が飛んでクレームになることも考えられます。また土が排水口に詰まることもある。しかし木の繊維が絡み合っているグロウアースは、ほとんど培地が飛び散らないので、その心配も無いんです。導入後も驚くほどゴミが出ず、手も汚れず作業ができ綺麗です」と栗原さん。
実際、『SNUGMINAMI-AZABU』ではこれまでに一度もクレームがないそう。

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グロウアースは一般的な土壌に比べて軽いため、作業性に優れ、屋上のような重量制限のある場所も設置可能です

グロウアースの特長として、栗原さんは「生育の良さ」もあげます。「生育の良さには驚きました。屋上菜園は陽当たりと風通しがいいので、想像以上に立派に育ちます」。

「屋上は風も強いのですが、グロウアースであればしっかりと根と木の繊維が絡み合うため、植物などが抜ける心配も少ないですよ」と秋葉さん。

井上さんは「大建工業とマイファームさんのおかげで野菜は立派に育ちます。そして土は軽くて、汚れない。『プチまち菜園』を導入して良かったと感じていますし、これからの展望もいろいろ広がっています」と力を込めます。

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ナスの成長を確認する秋葉さんと栗原さん

※サーキュラーエコノミー:循環型経済。これまで廃棄されてきた製品や原材料を資源と捉え、リサイクル・再利用などで活用し、資源を循環させる新しい経済システム。

誰もが気軽に、農業をもっと身近に楽しめる 『プチまち菜園』の可能性

『SNUGMINAMI-AZABU』では、今後は『プチまち菜園』の利用権を入居者で募集することを考えているそうです。
「仕事場の屋上であれば毎日気軽に農作業ができます。マイファームさんのサポートもあって失敗も少なく、できたての新鮮な野菜が楽しめるのも魅力です」と井上さん。
今後は菜園で収穫した野菜を楽しむイベントも企画したいと話します。

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『SNUGMINAMI-AZABU』の屋上の1区画

すでに『SNUGMINAMI-AZABU』の1区画は、ビル1階にあるベーカリー用にケールが植えられたばかりで、商品のパンの材料として加工することを計画中だそうです。
「育てたい野菜を相談しながら進められるのも『プチまち菜園』のいいところですね」と井上さん。
栗原さんも「自分たちで育て食べる『自産自消』をビジョンに掲げる私たちマイファームの思いにも近いのが『プチまち菜園』。今後もっと広めていきたいです」と抱負を語ります。

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屋上で収穫されたトマト

「全てがセットになった『プチまち菜園』なら、大きな工事が必要なく、導入も簡単です。イベント会場にお持ちして、農業を体験してもらうなど、土のプランターに比べると圧倒的に軽くて楽です。今後は多彩なプロモーションも考えていきたいですね」」と秋葉さん。

「マイファームさんが育ててくれた『プチまち菜園』の野菜を子どもたちが収穫するイベントなんかもいいですね。たくさんの人が場所を選ばず、身近に農業を感じられる有効なツールになるはず」と井上さんもアイデアがつきません。

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黄色の花弁が印象的なオクラの花

軽くて、導入がしやすく、失敗も少ないという大きな魅力を持った『プチまち菜園』。サステナビリティへの思いでつながった3社は、これからどんな未来を創るのでしょうか。

農業を身近に体験したい、不動産の価値を高めたい、そんな方はぜひ大建工業までお問い合わせください。

Point「プチまち菜園」

・軽くて屋上にも設置可能、手も汚れにくい
・大規模工事不要、既存の建物にも導入可能
・栽培アドバイス、管理等の保守付きコースもあり

取材協力

株式会社リアルゲイト
株式会社マイファーム

お問い合わせ先

大建工業株式会社
次世代事業開発部 菜園システム担当
メールアドレス:info-saien@daiken.co.jp

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