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3月17日(金)『中山間地複合経営実践支援事業報告会』開催決定!

3月17日(金)『中山間地複合経営実践支援事業報告会』開催決定!

〜多様な複合経営の挑戦〜中山間地複合経営実践研修の報告会として、3月17日(金)に『中山間地複合経営実践支援事業報告会』を行います(オンライン開催)。今回ご紹介した実践研修生の活動報告や就農に向けた意気込みのほか、当事業の成果物である『中山間地域 農業の複合経営 魅力物語〜農ある暮らしのすすめ〜』『中山間地複合経営あぐるビジネスリポート』のご紹介や中山間地複合経営実践者の発表、(株)マイファーム・西辻一真氏と有識者検討委員会の農業経済学者の先生方とのトークセッションなどを行います。新たな農業経営に関心のある方は、ぜひご参加ください。

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中山間地域だからこそ実現できる農業 新たな複合経営のビジネスモデルに15名が挑戦

中山間地域とは、山間地およびその周辺の地域など、地理的条件が悪く、農業をするのに不利な地域のことをいいます。中山間地域の農業は、全国の耕地面積の約4割、総農家数の約4割を占めています。
そんな中山間地域における様々な経営体の所得確保や、新たな人材の裾野の拡大を目的として、地域内外の新たな人材が取り組むことができる地域特性を活かした複合経営を推進するための取組を支援する事業が「中山間地域複合経営実践支援事業」です。

令和4年度に実施した「中山間地複合経営実践事業」では、15名の中山間地域アグリビジネスリーダー候補が、日本全国の中山間地域にて実践研修を行いました。
複数作物による水平的な展開や、加工や高付加価値化、あるいは飲食業などと組み合わせた6次産業化などの垂直的な展開、さらには農福連携や伝統工芸原料作物と林業など、多様な複合経営のビジネスモデルづくりに挑戦しています。

今回は、3月17日の報告会でご紹介する15名の実践研修生について概要をお伝えします。
詳細が気になった方は、ぜひ報告会にご参加ください。

中山間地複合経営実践支援事業報告会についてはこちら

中山間地複合経営実践支援事業報告会のお申し込みはこちら

セキュリティ等の都合でこちらの申し込みフォーム(グーグルフォーム)からエントリーできない方は、all@notosoken.jpまでメールをお願いします。
事務局にて受付し、返信申し上げます。

それぞれのビジネスモデルと実例 多種多様な複合経営をご紹介します

繊維作物栽培への挑戦 内田 樹志さん 出身:大阪府・実践地:鹿児島県

大阪府から鹿児島県錦江町へ移住した内田さんは、伝統工芸で使われる繊維作物の栽培に挑戦しています。
特に今回の実践研修で注目したのは「亜麻」でした。NPOたがやすを通じて「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾」の専任講師より北海道で亜麻の生産や加工を行っている専門家の紹介を受け、栽培方法や加工品の製造過程について学び、錦江町の圃場にて亜麻の試験栽培を行いました。

さらに、鹿児島大農学部教授より伝統野菜の圃場見学と実技指導を受け、現在では、亜麻や綿などの繊維作物と食用の伝統野菜の生産、さらにはハゼノキ等の林業と組み合わせた複合経営の実践を目指しています。

中山間地域ならではの農福連携を 結城 康文さん 出身:三重県・実践地:鹿児島県

三重県志摩市から鹿児島県鹿屋市へ移住した結城さんは、中山間地域における農福連携のビジネスモデルの確立を目指しています。
今回の実践研修では、インゲンやタマネギ栽培について学びながら、NPOたがやすの指導のもと、農福連携の実践現場を訪ね歩き、農業生産と6次産業化の親和性、鹿屋市という地域特性を活かした農福連携による複合経営のかたちを模索しています。

故郷で苺と畑作の複合経営を 持田 裕哉さん 出身:鹿児島県・実践地:鹿児島県

持田さんは祖父が行っていた苺の栽培とほか作物との複合経営を、地元である鹿児島県日置市で実践することを目指しています。
今回の実践研修では、鹿児島市の(株)誠晃社長の教えのもと、農福連携及び苺の近代的な高設栽培に関する知識、技術を学んできました。

また、農福連携等を組み合わせてどのような複合経営を目指すか星原社長と議論を重ね、故郷で就農するための準備を進めています。

甘薯と大好きないちじくによる複合経営を 中村 慶次さん 出身:熊本県・実践地:熊本県

自動車関連の仕事していた中村さんは、故郷の農業者であるあぐり税所の税所代表との出会いをきっかけにさつまいもをはじめとした多品目栽培に興味を持ちました。
今回の実践研修では、さつまいもやらっきょう・苺などの栽培について学びました。

故郷・錦町にて就農し、さつまいもやじゃがいもの栽培から始め、のちに大好きないちじくを定植し、やがてはさつまいもやいちじくなどの加工品に製造を目指しています。

耕作放棄地で柑橘栽培し飲食業と両立 佐伯 恭介さん 出身:広島県・実践地:愛媛県

ドバイやシンガポールで料理人や飲食店マネージャーを経て、帰国後に母方の実家のある愛媛県愛南町へ移住した佐伯さん。ご当地で居酒屋を経営し、お店のサワー原料として使っていた柑橘類にスポットを当てました。
今回の実践研修では、地元の農業者や研修機関であるUM-LABOの指導を受け、耕作放棄地等を復活させた自身の農園にて、甘夏・橙・愛南ゴールドなどを栽培方法を学びました。

認定農業者の申請も行いながら、SNSを活用した直販も進め、飲食業と柑橘栽培による複合経営を実践し始めています。

幼少期を過ごした大島に賑わいを 村上 岳史さん 出身:愛媛県・実践地:愛媛県

父の他界をきっかけに、愛媛県今治市の大島にある山と田畑を相続した村上さん。幼少期に過ごし、当時は活気があった大島を取り戻すために、耕作放棄地になっている果樹園の再生に取り組もうとしています。

今回の研修では、研修機関であるUM-LABOの指導を受け、自身が経営している福祉事業所との連動も視野に入れながら、まずは農園の復活を目指し、やがては観光農園として地域振興の一助となるような複合経営を目指しています。

6次産業化と農福連携への挑戦 岡部 祐亮さん 出身:愛媛県・実践地:愛媛県

愛媛県今治市で福祉事業所で勤務していた岡部さんは、松野町へ帰郷し、現在はきゅうりやさつまいもの栽培方法を学び、やがてはそれら農作物の加工技術を身につけて、複数の農作物の生産と加工、さらには農福連携と組み合わせた複合経営を目指しています。

今回の実践研修では、研修機関であるUM-LABOほかの指導を受け、松野町という中山間地域の地域特性を活かした6次産業化や農福連携等の複合経営によるビジネスモデルづくりを進めています。

故郷で四季を通じた有機栽培を 平林 秀将さん 出身:兵庫県・実践地:兵庫県

平林さんは東京でサラリーマン生活を送りながら、故郷である兵庫県で農業を営むことを夢見てアグリイノベーション大学校に通っていました。
今回の実践研修では、有機栽培への興味をさらに深め、四季を通じた様々な作物の有機栽培技術を学びました。

2022年11月に退職・帰郷し、地元・三田市での就農へ向けての本格的な準備を進めています。
水平的多品目の複合経営の実現を目指し、認定新規就農者への申請を行っています。

地域特産作物と自身の専門知識を活かす 高山 正さん 出身:神奈川県・実践地:兵庫県

神奈川県横浜市出身の高山さんは兵庫県へ移り住み、丹波市立農(みのり)の学校にて、農業の基礎技術を身につけました。
さらに今回の実践研修では、研修支援機関である(株)マイファームの指導のもと、水稲・栗・黒枝豆・白菜・キャベツ・大納言小豆などの通年的な水平的複合経営について学びました。

栗や大豆などの丹波市の特産作物の生産を中心に、自身の機械整備知識を活かした複合経営スタイルの確立を目指しています。

農と福祉・食事業との連携へ 近藤 善明さん 出身:東京都・実践地:東京都

幼い頃の想いを農業で実現したい・・・
福祉事業や食品製造事業を営む近藤さんは、幼い頃のある出来事を思い出し、自然と関わる農業を学び始めました。

居住地である東京都八王子市:中山間地の恩方地域で、農業を試験的に開始し、今回の実践研修では、土づくりを中心に圃場の整備を進めてきました。
同時に、堆肥や微生物についても勉強し、自然や人間にとって健康な作物の栽培方法も学んでいます。
現在営む福祉と食の事業を農業とどのようにつなげるかを課題に、ビジネスモデルづくりを進めています。

佐賀から東京→長野へ移住・就農 谷口 修さん 出身:佐賀県・実践地:長野県

佐賀県出身の谷口さんは東京で勤務しながらアグリイノベーション大学校の横浜校で基礎的な農業技術を学びました。
さらにこの実践研修では、当初目標の水稲栽培のみならず玉ねぎやじゃがいも、にんじん、キャベツ、生姜などの多様な栽培技術と複合経営の方法を学び、移住先に定めた長野県伊那市にて就農の準備を進め、地域内のネットワークを拡げながら、有機米を使った日本酒『ビオサケ』の開発を夢見ています。

奥様の実家で平飼い養鶏を 奥澤 義嗣さん 出身:大阪府・実践地:福井県

大阪府から福井県に移住した奥澤さんは、現在の居住地で奥様の実家である永平寺町での就農を目指しています。
平飼い養鶏に興味を持ち、加工や販売も自分の手で行いたいと考えています。

今回の実践研修では、福井県坂井市の株式会社テトテヲにて、同社の野村社長の指導のもと、鶏舎の管理から鶏卵を使ったスイーツ等の加工品の製造や販売、商談方法などについて実践的に学びました。

有機小麦を中心とした複合経営を目指す 恩田 直樹さん 出身:新潟県・実践地:新潟県

長岡市出身の恩田さんは地元でスケートボードショップを営みながら、内装業やレゲエイベントなどへキッチンカーの出店などを行ってきました。小千谷市で有機小麦を使った「ピース麺」の作り手と出会ったことがきっかけとなり、地元の耕作放棄地を活用し有機小麦の栽培を目指しています。

今回の研修では、小麦の他、にんじん、レンコン、タマネギなど様々な農作物の生産や複合経営について学び、家業に農業を加えた多様な複合経営のかたちを模索しながら、同郷の平賀さんとともに就農準備を進めています。

日本食文化としての農業を実践 平賀 一穂さん 出身:新潟県・実践地:新潟県

和食料理人の修行を積んだ平賀さんは、さらに日本食文化との関わりを深めたく、地元長岡で就農することを目指しています。
恩田さんとタッグを組んだ6次産業化を目指しており、今回の研修では、小麦・にんじん・レンコン・タマネギなど様々な農作物の生産や複合経営について恩田さんとともに学び、互いの能力を活かし合う複合経営のモデルづくりを速水メンターと模索しながら就農準備を進めています。

中澤農園をお手本に多様な複合経営を 宇津井 翔さん 出身:島根県・実践地:北海道

島根県松江市出身の宇津井さんは、近畿大学の文芸学部在籍時に指導教授の紹介で北海道むかわ町の中澤農園・中澤社長との出会いをきっかけに農業に目覚め、だるま芋やスイカ・穂別メロンなど、畑作×畑作の水平的複合化による就農を目指しています。
また、中澤農園の影響で和牛畜産にも興味を持ち、今回の研修では、和牛の飼育やかぼちゃ・トマト・だるまいものを生産について学びました。

農都共生総合研究所では、今後ますますこのような中山間地複合経営実践者の挑戦を応援していきます。

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中山間地域であなたらしい農業をしてみませんか
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【お問い合わせ先】

農都共生総合研究所
メールアドレス:all@notosoken.jp

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事務局にて受付し、返信申し上げます。

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