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中山間地域で理想の農業を実現 アグリビジネスリーダー養成塾OBたちの挑戦【今年度受講生募集開始】

中山間地域で理想の農業を実現 アグリビジネスリーダー養成塾OBたちの挑戦【今年度受講生募集開始】

山間地及びその周辺の地域その他の地勢等の地理的条件が悪く、農業の生産条件が不利な地域とされている中山間地域。昨今その特性を生かした新たな営農に注目が集まっています。そんな中山間地域農業の経営戦略・ノウハウを学ぶ「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾」は、複合経営や6次化など新しいアグリビジネスを学べる唯一無二の研修会です。今回は、この養成塾で学んだOBたちが、養成塾を経てどのような活動を行っているかをご紹介します。

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今年度も「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾 in JAPAN」受講生募集開始!

山間地及びその周辺の地域である中山間地域は、日本国土の70%の面積を占めます。農業の生産条件が不利な地域とされていますが、農地を確保しやすく、自分の理想の農業を実現しやすいというメリットがあります。

この美しい日本の原風景のもとで農業経営を行い、実績を上げた農家の戦略・ノウハウを学ぶセミナーが「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾 in JAPAN」です。
全国の中山間地域における複合経営の実践者が、経営企画の立て方から農業の楽しさ、苦労、実際の収支まで、受講生に具体的な事例を伝えます。

6次産業化や複合経営、ブランディングの確立など、あなたも理想の農業経営にチャレンジしてみませんか。
この機会に、ぜひお申し込みをご検討ください。

▼8/3(土)はキックオフセミナーとして、有識者と実践者の声をリアルにお届けします!

▼「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾」フライヤー

応募は随時受け付けております!

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それでは、過去に受講した生産者の、受講までの経緯と現在の活躍をみていきましょう。

いつか自分たちの「道の駅」を 自然農法で挑む、絆を育む食材の栽培

レゲエイベントから農業へ

新潟県の中央部に位置する長岡市。
中心には信濃川が縦断する沖積平野が広がり、東西に東山連峰と西山丘陵地を望みます。

その丘陵地域で、恩田直樹さん(38)と平賀一穂さん(38)は、自然農法による作物の育成に挑んでいます。二人は古くからの友人で、ともに長岡市出身です。

プロスケートボーダーを目指していた恩田さんは、10代の頃、大怪我によって夢を断念。その後は内装業などを経て、現在はスケートボードショップの経営者です。
地域のレゲエイベントを開催し、スピーカーを含むサウンドシステムも製作するほか、キッチンカーで食事も提供。そこで使用する食材には安全で美味しいものを使いたいと考えていました。

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恩田直樹さん(左)と平賀一穂さん(右)

恩田さんの音楽仲間であり、ともにサウンドシステムを製作している平賀さんは、大学卒業後、和食料理の修業に励みます。
よりおいしく安心できる料理を追求し、その頃から家庭菜園で落花生を育てるなど、自然農法を模索していました。

二人は、イベントや食卓における理想を追求した結果、自然と自ら農業に取り組むことになります。
大きなきっかけは有機小麦を使った『ピース麺』。この小麦を自分たちで作ることができたら、と考えていたところ、もともと知り合いだった速水メンターの紹介で中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾に入りました。

恩田さん

養成塾では、海外で自然農法を行ってパーマカルチャーを実践していた先生のお話を聞くことができました。彼の実体験を踏まえて、自分たちが目指しているチャレンジも実を結ぶだろうと確信できました。

平賀さん

研修で基礎を学ぶと同時に、講義ではいろいろな人の話を聞き、農業の多様性を感じました。そこには、ただ一つの正解というものはなく、環境ひとつで何もかも変わってしまう、営農する上で参考になるリアルな話をたくさん聞けました。

自然農法を追求し夢の実現を

恩田さんと平賀さんは、現在、米作りの委託を受けて作業する一方で、知り合いの農家から耕作放棄地を3反預かり、そこで生姜やカボチャ、トマト、きゅうり、落花生などを自然農法で栽培しています。
基本的に受注生産で、生姜はクラフトジンジャーエールになる予定です。

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耕作放棄地だった圃場で芽吹き始めたショウガ

恩田さん

自然農法で作った野菜は、大地の味がします。子どもが生まれて食の安全への意識も高まりました。イベントや祭りなどでも、きちんと人に向きあって、会って、話して、説明して、自分たちが作った農産物の加工品を販売する。それが自分たちの「6次化」なんだと考えています。

平賀さん

雑草も虫の棲み処や資材、肥料として利用する自分たちの自然農法は、作物本来の持ち味を引き出すための、生態系を作る試みなのだと思います。5年後は、耕作地に生える草など、環境も一変することでしょう。

将来の夢や、実現したい暮らしについては。

恩田さん

最終的には、自分たちオリジナルの「道の駅」を作りたいですね。山奥でもいいので、スケートパークや常設キッチンを備えた、みんなが集まる場所を実現したい。それが私の目標です。

平賀さん

現在は預かった3反のうち1反を畝にしているのですが、これを来年は3反全部に広げたい。今の種をつなぎながら、大豆や米、小麦などの栽培作物も手がけることで、パーマカルチャーの持続可能な生活を目指していきたいですね。

頼りになるメンターがサポート

恩田さんと平賀さんのメンターを務める速水竜一さん(37)は、実家が米農家でありながら、複数の企業を運営する経営者。二人に養成塾を紹介し、実家の農家で研修も行った、相談役的な立場にあります。
行政に提出する書類の作成をはじめ、マネタイズなどのサポートを行っています。

営農におけるルールは伝えますが、「彼ららしさ」を失わないように考えています。彼らの「クリエイティブな農業」は、見ていて楽しいんです。それに、一般的な農業技術も習得して稲作の委託も受けていますから、今後は事業継承の機会も増えると考えています。

速水さん

長岡の丘陵地域では、自然への思いや生き方を歌うレゲエで結ばれた仲間たちが、新しいアグリビジネスのかたちを生み出そうとしています。

「先輩たちの失敗談」を胸に前へ 農業を通して人とつながる未来

居酒屋経営から自ら農業を 孤独な経営者の心を支えた養成塾

広島県福山市出身の佐伯恭介さん(44)が青春時代を過ごした第二の故郷が、愛媛県愛南町。県の最南端にあり、豊かな山地とリアス式海岸を持つ、農林水産業と観光のまちです。
佐伯さんは大学卒業後、全国を旅して見聞を広め、飲食業界で支配人として活躍。その後、阿古屋貝の不作で基幹産業が廃れつつある愛南町で雇用を創出したいと考え、居酒屋経営に乗り出します。

始めたお店のコンセプトは「もったいない」。
B級C級の廃棄用柑橘類をドリンクに使用して評判になりました。
ニーズがあることを確信し、自ら減農薬による柑橘類の栽培を開始。とはいえ減農薬の柑橘栽培は難易度が高く、事例は多くありません。
手探り状態だったとき、『愛媛県6次産業化研修会』で養成塾を知り、参加を決めました。

佐伯さん

養成塾では、「やり方」「手段」はもちろんのこと、様々な農家さんが語ってくれた「失敗談」から経営へのぶれない気持ちを受け取ることができました。すごい経営者も孤独に戦っていたのだと思うと、心が軽くなったんです。

周りに農業を教えてくれる先輩がいない中、講師陣から心強いメッセージを受け取ることができたと話す佐伯さん。
養成塾を卒業した佐伯さんは現在、愛南ゴールド、甘夏、橙、レモン等の柑橘類を栽培しています。養成塾で得た経営のコツや横のつながりを活用して地元の人との交流も増え、販路も安定していきそうです。

佐伯さん

自分のビジョン“「もったいない」を集める”を、一人でやらなくてもいいと気づいたんです。今は農業と関わりのない人にも接点を広げようと、地域の草刈を行う「草刈まつり」を主催しています。自分が1億稼ぐより、1000万円稼ぐ人が10人いたほうがまちは元気になる。そんな仲間を増やしていきたいですね。

佐伯さんは居酒屋経営と農業を通じて、地域の活力を育もうとしています。
大切なのは、人とつながること。
仲間を作ったその先にある未来が楽しみです。

受講料は全て無料!期間中の申し込み・途中参加もOK

中山間地域における複合経営などに関心のある人に向けた農業ビジネス研修会「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾 in JAPAN」。
2024年は8月3日(土)から2025年1月25日(土)まで、全7回(キックオフセミナー1回含む)にわたってオンライン講座を開きます。受講料は全て無料です。

※当オンライン講座の予定は、予告なく変更することがあります。
※情報は7月3日現在です。

お問い合わせは、「全国アグリビジネスリーダー養成塾事務局」までお寄せください。
なお、先着順のため、定員になり次第募集は締め切ります。

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※本講習は、農林水産省の令和5年度 農山漁村振興交付金中山間地複合経営実践支援事業の一環として、株式会社農都共生総合研究所が主体となって企画しているオンラインプログラムです。

【取材協力】

恩田直樹さん
平賀一穂さん
佐伯恭介さん
速水竜一さん

【お問い合わせ】

農都共生総合研究所「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾事務局」
mail:all@notosoken.jp
*中山間地域にて現地実践研修希望の方は上記メールアドレスへお問い合わせください。

特設ページ
中山間地域であなたらしい農業をしてみませんか
中山間地域であなたらしい農業をしてみませんか
日本の国土面積の約7割を占める中山間地域は、地域住民の人口は全国の約1割にも関わらず、農家数・耕地面積は、全国の約4割を占めています。 そんな中山間地域では、地形や気候を活かした食料生産を担うだけではなく、生産物を活かした…

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