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狭い農地での就農を支援、指導農家の助言は「慌てて畑を借りなくていい」

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

狭い農地での就農を支援、指導農家の助言は「慌てて畑を借りなくていい」

神戸市は短時間の研修を受ければ、農地を借りることのできる制度を2021年に設けた。この制度を利用して農業を始めた人は何を目指しているのか。研修生を受け入れる側はどんな点に気を配っているのか。前回に続き、「神戸ネクストファーマー制度」について解説しよう。

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カフェを経営しながら営農をスタート

神戸ネクストファーマー制度は、農地を借りるために必要な研修時間を短くしたのが特徴。以前は1年間で1200時間の研修を受けることが必要だったのに対し、この制度では100時間ですむようにした。

借りることのできる農地の面積も「1000平方メートル以上」から「100~1000平方メートル未満」に縮小した。別の仕事を続けながら、狭い農地で始められるようにするのが狙いだ。しかも2年間きちんと栽培に取り組めば、10000平方メートル以上の農地を借りることも認める方向で検討している。

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農業を始めようと思うと、ふつうは事前にしっかり研修を受けることが必要になる。でももっと気軽に技術を学び、農地を借りたいと思う人もいるだろう。そんな人のために、神戸ネクストファーマー制度を紹介したい。

では制度を使ってネクストファーマーになった人を紹介しよう。

2022年4月に農業を始めた坂本千賀子(さかもと・ちかこ)さんは、ネクストファーマーの1期生だ。400平方メートルの畑を借り、トマトやキュウリ、ナスなどの野菜に加え、大豆なども栽培している。

神戸市の中心部で、夫と一緒にカフェを経営している。「農業をやってみたい」という気持ちは昔からあったが、店の切り盛りや子育てで忙しく、きっかけをつかめなかった。新型コロナの影響でカフェが休業になり、小学校も休校になったのを機に、思い切って栽培を学んでみることにした。

画像1)坂本千賀子

坂本千賀子さん

選んだ先は、仕事をしながら農業を学びたい人向けに民間が運営している「マイクロファーマーズスクール」。期間は1年で月2回の講習が基本なので、コロナの影響が小さくなった後もカフェや育児と両立できると考えた。

研修について「楽しくて仕方なかった」とふり返る。気の合う仲間もできた。ただ当時は、この研修を終えても農地を借りることはできなかった。「せっかく学んだのに、市民農園で野菜を育てることぐらいしかできないのか」。そう思っていたとき、ネクストファーマー制度ができた。農地はスクールで講師を務める農家が地元のネットワークを生かし、見つけてくれた。

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