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規模拡大の条件とは。栽培と人材で準備が整い、イオンアグリ創造が新農場オープンへ

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

規模拡大の条件とは。栽培と人材で準備が整い、イオンアグリ創造が新農場オープンへ

イオンの農業子会社、イオンアグリ創造(千葉市)が事業の拡大に向けて再び動き出す。2016年を最後に止めていた農場のオープンを、改めて再開する方向で準備に入った。なぜ新たに農場を開くことにしたのか。社長の福永庸明(ふくなが・やすあき)さんにインタビューした。

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農場の開設を7年間ストップ

イオンアグリ創造は2009年に茨城県牛久市で耕作放棄地を借り受け、自ら開墾して最初の農場をオープンした。その後、順調に農場を増やし続け、2016年に広島県安芸高田市で営農を開始した農場でその数は20に達した。

ところが、これを最後に新規の農場の開設はストップした。現在の栽培面積は約400ヘクタールと、国内最大級。さらなる規模拡大が見込まれていたが、予想に反して農場の数は7年にわたって増えていない。

もう拡大するつもりはないのだろうか。農業界にそんな見方が広まる中、福永さんは最近、筆者の取材でこう話した。「やっと成長戦略を具体的に描けるようになった」。その柱が新たな農場のオープンだ。「いつどこに開くかは決まっていないが、それができる形になってきた」という。

茨城県牛久市の農場

茨城県牛久市の農場

有機栽培を各農場で展開

福永さんが「成長戦略を描けるようになった」と話す理由はいくつかある。1つは栽培技術に自信を持てるようになったことだ。主な品目については、自分たちで栽培マニュアルの動画を作製できるまでになった。

加えて大きいのが、有機栽培を拡大できるメドがついた点だ。イオンアグリ創造は脱炭素に資する環境調和型の農業を目指しており、その一環として有機栽培をほぼすべての農場に広げる方針を掲げている。

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