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害虫対策は、農薬から照明へ!儲かる農業を実現するジャパンマグネットの防除・育成LEDとは

害虫対策は、農薬から照明へ!儲かる農業を実現するジャパンマグネットの防除・育成LEDとは

昨今の気候変動などにより、生産者の頭をいっそう悩ませているのが”病害虫”。一方で、国を挙げて農薬を減らす努力が求められており、今まで以上に防除方法に悩んでいるという人は少なくないでしょう。この難問に、照明などを設計・販売する技術商社「株式会社ジャパンマグネット」が答えを出しました。生産者の救世主となりうる照明・LEDについて、実際に使用した生産者に話を聞いてみました。

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LEDで、生産者がもっと儲かるように!

LEDとはLight Emitting Diodeの略で、「光る半導体」と直訳できます。
農業分野においては、生育促進効果、害虫予防効果、耐病性などを期待して使われることが多いですが、初期投資が高額だったり効果が限定的だったりと、実際の導入にはまだ課題があります。

一方で、昨今の電気・農薬・肥料の高騰などにより、LEDのポテンシャルに期待する生産者が多いのも事実。というのも、近年、LEDの光を使った防除の研究が活発化していて、農業におけるLEDの可能性が広がりつつあるからです。

そんな中、「自社開発のLEDで農業に貢献したい」という思いから立ち上がったのが、照明やモーター、蓄電池、マグネットの設計や販売を手掛ける「ジャパンマグネット」です。省力化や持続可能な農業の実現を通じて、農家に「儲かる農業」を実現してほしいと、新たなLEDの開発に2021年から乗り出しました。

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実験用の60色のLEDを使い製品開発。代表の藤原正人さん(向かって右)とアグリ事業部の石上友希江さん

人手や農薬を減らし、防虫効果を実感 産地を盛り上げる“赤い”ライト

大葉の生産量日本一を誇る愛知県豊橋市。
大葉農園の3代目であり、豊橋温室園芸農業協同組合大葉部会の一員でもある白良園の白井己裕さんは、33歳で就農して現在4年目。新進気鋭の若手生産者です。

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白良園3代目の白井己裕さん(33)

大学卒業後は商社の営業として、年の三分の一は海外出張という日々の中、改めて自国の文化や“和のハーブ”大葉の大切さに思い至り、家業を継ぐ決意をしました。これに喜んだ父は、栽培面積を900坪増やして現在の3,200坪にし、祖父は農機の使い方を手取り足取り孫に教えたといいます。

そんな白井さんは、他の組合員に先駆けて2022年夏にジャパンマグネットの害虫忌避LEDライト『アグリボールレッド』の導入を決めました。例年以上にアザミウマの大量発生に悩まされていたところ、商社時代の後輩からこのLEDの情報を得たことがきっかけでした。

「以前は、夏場は週1回のペースで防除農薬を散布する必要がありました。人的コストも農薬コストもかかりますし、できれば農薬の使用を抑えたいと以前から考えていました」と農薬のコストやリスクを減らしたかったと白井さん。

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手前で赤く光るのがアザミウマ類を抑制する※『アグリボールレッド』奥はコナジラミを抑制する『アグリボールブルー』
※特許6540944(特許権者:静岡県・地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所)

「『アグリボールレッド』導入後、農薬の散布量が2週に1回と半分になりました。全部で48本設置しましたが、購入コストは人件費と農薬代の減少分で回収できます。LEDだけに、導入前の電気使用量から大きな変化はありません」と、効果を強く実感しているようす。他社製品より安価なのに効果がしっかりと確認できたジャパンマグネット製のLEDに信頼を寄せ、今夏からはコナジラミ対策として『アグリボールブルー』も設置しました。

白井さんはこの情報を大葉部会の仲間と共有。現在、この豊橋市で赤いライトの光る大葉のハウスが増加中だということです。
「大葉部会が活性化し、“豊橋の大葉”の認知度がより高まると嬉しいです。私自身としては、現在年間4万ケース(1ケースで大葉約2,000枚)出荷を目標に生産していますが、栽培面積を4,000坪に増やして出荷量をさらに上げることが今の目標ですね」と教えてくれました。

LEDによるコストパフォーマンスの改善で、収量が増加する未来もそう遠くはないでしょう。

生産者の声を受けて、待望のバラ・花き栽培専用補光LEDの開発にも着手

さらなる生産者の悩みに応えたいと、ジャパンマグネットでは生産者と協力して、新製品の開発も進めています。

ジャパンマグネットと新たなLEDの共同開発に取り組んだのは、岡山県笠岡市のバラ生産法人、株式会社藤原農園。
代表の藤原洋三さんは、バラ栽培歴50年のベテラン生産者です。敷地面積7haのうち、3haのハウスで60種類のバラの切り花を全国へ周年出荷する、日本有数の大型バラ農家です。

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藤原農園のハウスが立ち並ぶ岡山県笠岡市

バラ栽培の大型農家はロックウール栽培が主流ですが、藤原さんは、切り花の日持ちが良く、コストパフォーマンスにすぐれた養液土耕栽培を取り入れています。また、連作障害を防ぐため、圃場に大量の発酵した米ぬかを散布し微生物の助けを借りています。

大規模生産法人として栽培にこだわり、コストパフォーマンスにシビアな藤原さん。ジャパンマグネットと共同開発するまでは、現在流通するLEDに満足のいくものが見つからなかったそうです。

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株式会社藤原農園の藤原洋三社長(75)

かねてから各社のLEDを試していた藤原さんは、2022年には、海外のLEDを採用した他県のバラ農家の圃場も見学しました。
「茎の立ち上がり本数が違い、とても驚きました。従来のナトリウムランプの圃場より、3割から4割ほどの増収が伺えました」とLEDのポテンシャルへの驚きと期待を語ります。
「日照量の減る9月下旬から3月上旬までにどれだけLEDで補光するかによって、春先の茎の立ち上がり本数が決まり、結果収益が決まると考えました」

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バラの生育状況を確認する藤原社長

さっそく自身もLEDの採用を検討しましたが、流通する多くのLEDは高価な海外製。広大な栽培面積を所有する藤原さんにとって、初期投資があまりに膨大で手が出せなかったそうです。
そこでジャパンマグネットに、海外製と同じような性能のLEDを安価に制作できないか相談。快諾され、新製品が届きました。それが「バラ・花き栽培専用補光LED(開発中)」です。

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バラの品質と収量を安定させ収益を出すことを目的に開発されたバラ・花き栽培専用補光LED(開発中)

さっそく自身の圃場で試すことにした藤原さん。実証試験は2023年9月下旬に開始し、11月には結果が出るとのことです。LEDによって、バラの葉が立ち、色つやが良くなる効果を期待しています。
藤原さんは「海外製と同程度の効果が出ればジャパンマグネットの製品を採用したいですね。ハウスの新規投資をするよりも費用対効果は高いのは間違いありません。結果が楽しみです」と期待を込めます。

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効果を比較できるよう、各社のLEDを設置して実証実験を進めている

LEDをはじめとする、栽培方法の改善に前向きに取り組み続ける藤原さん。
「何事にもチャレンジすることから解決策は見つかります。今後もチャレンジすることは忘れません」と話します。
「バラ・花き栽培専用補光LED(開発中)」は、バラをはじめとする全国の花き農家にとって期待の商品。
11月の実証試験の結果報告が待ち望まれます。

挑戦する生産者を応援したい お悩みの方はジャパンマグネットへ

ジャパンマグネットによると、持続可能な農業を実現するためにも、今後もますますLEDの普及をすすめていくとのこと。
高収量・高収入を実現するために、LEDの導入は必要だと感じている人は多いかもしれません。そこでネックになるのが、やはり価格。
LEDの普及推進には、初期投資をいかに低く抑えられるかにかかっていると言っても過言ではありません。

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白井さんにLEDの説明をするアグリ事業部の牛沢源文さん

ジャパンマグネットのLEDは、価格を抑え、効果も期待できることが特長です。現在も、多種多様のLEDを開発し、最適なものを提案しています。

害虫に悩んでいる、電気代の高騰に悩んでいる、収量が伸び悩んでいる・・・そんな方はジャパンマグネットにぜひ相談してみてください。

カタログURL

■第13回農業WEEK AGRI WEEK TOKYO

日 時:2023年10月11日(水)~13日(金)10:00~17:00
会 場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)
展示会:スマート農業EXPO
ブース:6-24

取材協力

有限会社白良園
株式会社藤原農園

お問い合わせ

株式会社ジャパンマグネット アグリ事業部
TEL:0266-75-1734(事業部直通)
E-mail:agri@japanmagnets.com

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