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安定営農のカギは『有田みかん』のブランド化!和歌山県有田川町の若手農家に注目

安定営農のカギは『有田みかん』のブランド化!和歌山県有田川町の若手農家に注目

和歌山県のほぼ中央部に位置する有田川町(ありだがわちょう)。『有田みかん』の一大産地で、町一面にみかん畑が広がります。初夏はみかんの花の香りに包まれ、秋から冬にかけては色づいた果実が町を彩る景観は有田川町ならでは。

そんな、みかんの町で2023年12月2日(土)~3日(日)に現役生産者と触れ合える、インターンシップを開催します。今回は、受け入れ農家の小澤光範さんに栽培のこだわりや面白さを語っていただきました。

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稼げる作物として注目を集める『有田みかん』

日本屈指のみかんの産地として知られる和歌山県。なかでも有田地方のみかん栽培は約450年の歴史を持つといわれています。山の斜面を利用したみかん畑は水はけが良く、太陽の光が多く当たるなど、栽培に適した条件がそろっており、古くからみかん栽培が盛んに行われてきました。

そんな、歴史ある地域の特産品『有田みかん』をもっと盛り上げようと、ブランド化に取り組んできたのがJAありだ。2006年に地域団体商標として認定され、現在では地域ブランドとして全国へ出荷されています。

ブランド化に成功して販売価格が安定。安心して営農できる体制が整った背景もあり、新たにみかん農園をはじめる若い世代が増えています。

楽しそうに取り組む農家さんに触発されて就農

有田川町で160年以上続くみかん農家の6代目として、消費者とのつながりを大切にしながら農業を営む、『みかんのみっちゃん農園』の小澤光範さん。みかんをはじめ、はっさくやレモン、バレンシアオレンジなど約60品種を栽培し、1年を通じて多種多様な柑橘類を出荷しています。

『みかんのみっちゃん農園』の小澤光範さん

地域の若手農家として精力的に農業に取り組んでいる小澤さん。はじめから家業を継ぐと決めていたのかと思いきや、若い頃は農業も町も嫌いだったそう。

祖父母や両親が農業をする姿を幼い頃から見ていました。苦労や大変さも見ていたので「自分は農業なんてやりたくない」と、大学卒業後は県外の会社へ就職し、実家を離れたんです 。

ところが、食品卸会社での勤務をきっかけに全国の農家さんと接する機会が増えると、ひと言で「農業」といっても考え方ややり方はいろいろで、販売方法もさまざまなのだと知った小澤さん。

なにより、楽しそうに取り組む姿に触発されて、自分もやってみたいと考えるようになったと、就農の経緯を話してくれました。

ある失敗が農業への向き合い方を変えた

26歳で就農を決意し、有田川町へ戻った小澤さん。当初は失敗も多く、理想と現実のギャップを目の当たりにして落ち込む日もあったそうです。

農作業と聞いてイメージしやすいのが収穫作業ですが、収穫するためには地道な栽培が不可欠です。けど、その作業がとても地味で大変。

特にみかんは野菜と比べて生育が見えにくく、今年の作業が来年、再来年の品質に繋がっているんです。辛抱強くやらないといけないのですが、最初はそれを分かっていませんでした。

その結果、普通にやっていれば枯れるはずのない木を枯らしてしまう、大きな失敗もしてしまいましたね。

しかし、その経験が本格的に農業と向き合う転機となったそう。

農業への強い思いを持って有田川町に戻ってきたはずだったのに「ダメなら辞めてもいいや」と、どこか甘い気持ちがあったんだと思います。

「自分がやりたい農業は何だろう?」と、模索している時に「これだ!」と思える農法を実践する農家さんと出会った小澤さん。この師匠との出会いが、農業への想いを一層強くしました。

自分が納得できる農法との出会いが転機に

果実栽培では品質や収量を安定させるため、摘果(野菜でいう間引き)をするのが一般的ですが、小澤さんが実践している農法は摘果をしないそうです。

食べられる果実を摘果して捨ててしまうのがもったいないと思っていたのと、摘果すると病害虫の被害が増えるように感じていたんですね。摘果せずに収量をあげられるなら、こんないい農法はない!とチャレンジすると決めました。

新しい農法を始めて約4年。初めからうまくいったわけではありませんが、着実に成果は出ていると小澤さんは語ります。

一反当たりの収量は4tから7~8tに増え、果実のサイズが均一になり、食味も安定しています。まずまずの結果ですが、師匠は12t採れるので、もっと技術を身に付けたいですね。

さらに、本腰を入れて農業と向き合った結果、お客様の反応にも変化があったそうです。本気で取り組んでから、農業の本当の楽しさを感じられるようになったと笑みがこぼれます。

農家同士の横のつながりが新たな挑戦を後押ししてくれる

有田川町では、20代・30代の若い世代のみかん農家が多く活躍しているのも特徴です。小澤さんのように新しい農法や販売に挑戦している人も多く、情報交換なども活発なんだそう。

私も仲間と一緒にドローンを使った防除を実施したり、海外へ向けて販路を拡大したり、協力しながら挑戦しています。

今年から、香港やシンガポールなどアジアを中心に輸出をはじめ、国内を飛び出して『有田みかん』のおいしさを発信しているんです。

ダンボールの可愛らしいデザインにも注目!

また、消費者とのつながりを大切にしたいとSNSを積極的に活用し、作り手の想いやこだわりを伝えファンを拡大。オンラインショップで直接売買するなど、時代に合った手法を柔軟に取り入れています。

これまで、人との縁を大切にしながらやってきました。なので、新しく農業をはじめたい人がいれば、できる限りサポートしたいです。

ここまで、みかんに育ててもらったようなものなので、次は私が恩返しする番。栽培技術やSNSの活用方法、販路の開拓など参考になるならなんでもお伝えします。

ぜひ、インターンシップにお申し込みください!

小澤さんご夫婦

暮らしと農業を体験できるインターンシップを開催

インターンシップでは、小澤さんなど現役農家の農園で、収穫や選果など実際の作業を体験できるほか、和歌山のおいしいものを囲んでの交流会も予定されています。みかんに込められた、作り手の想いや消費者へ届くまでのストーリーを肌で感じられる体験メニューです。

写真は『みかんのみっちゃん農園』のダンボールに印字しているメッセージ

また、有田川町は移住や新規就農の支援制度の充実が魅力。栽培技術を身に付ける研修先の提案から就農時の補助制度など、農家になるための道筋がしっかりと用意されています。まずはインターンシップに参加して、地域の暮らしに触れてみてはいかがでしょうか?

『有田みかん×就農-体験インターンシップ-』詳細はこちら

『有田みかん×就農-体験インターンシップ-』概要

日程:2023年12月2日(土)~12月3日(日)
費用:無料

※集合場所までの交通費及び宿泊費は各自でご負担ください
※別途昼食代が必要です
締切:2023年11月26日(日)17時
※定員に達した時点で受け付けを終了します

■スケジュール
【1日目】
10:00 JRきのくに線「藤並駅」集合
10:30 現場(園地)到着、オリエンテーション、みかん収穫作業
12:00 昼休憩
16:30 みかん収穫作業終了
17:00 解散
18:00 夕食交流会(希望者のみ)
20:00 交流会終了

【2日目】
8:15 集合
8:45 現地(園地)到着、みかん収穫作業
12:00 昼休憩
13:00 みかん収穫作業・出荷作業
16:00 作業終了、ふりかえり
16:30 JRきのくに線「藤並駅」解散

『有田みかん×就農-体験インターンシップ-』詳細はこちら

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