第0話 石灰窒素ってなに?
【まとめ】農薬成分が肥料に変わる!石灰窒素はとんでもない優れものだった
石灰窒素が農薬にも肥料にもなれるのは、有効成分のカルシウムシアナミドのおかげ。
カルシウムシナアミドは、土壌中の水に溶けると農薬成分のシアナミドになって雑草や病害虫に作用した後、ほぼ全てが肥料成分の尿素に変化します。同時に稲わらなどの有機物に対しては窒素成分、カルシウム成分が養分、pH等を整えるよう作用し、土着の微生物の働きがアップします。こうして有機物の腐熟促進材としても土づくりのお役に立てるというわけです。
農薬としてはこれひとつで除草剤、殺センチュウ剤、根こぶ病などを抑制する殺菌剤になり、肥料としては一般的な尿素や硫安と比べて長く効くことがポイントです。
農薬から肥料に変わる期間は、暖地で3~7日、寒地で7~10日ほど。農薬効果が切れてから播種・定植すればOKです。
ひと剤で何役もこなす石灰窒素は、残留農薬の心配もなく、お得で頼れる農業資材かも・・・!?
大きな期待を込めて、次回から農家さんの悩み別に石灰窒素の使い方を紹介していきます。
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