第1話:ジャンボタニシ対策
【まとめ】施用のチャンスは春または秋の2回! 石灰窒素によるタニシ退治はプラスの効果も
ジャンボタニシ防除での石灰窒素の利点は、農薬成分が水に溶けて田んぼ全体に広がること。そしてタニシ退治後は肥料(尿素)に変わることです。ポイントは散布のタイミング。田植前の春または稲刈り後の秋に、ジャンボタニシが活動する水温15℃以上でいざ実施。
春は、荒代かき後に3~4cm湛水し、2~3日置いて土中のジャンボタニシをおびき出して石灰窒素(20~30kg/10a)を散布。さらに3~4日放置してから代かきをし、2〜3日後に苗を定植します。石灰窒素20~30kgは窒素4〜6kgに相当するので、そのぶんの窒素肥料を削減できます。
秋は、稲刈り後に3~4cm湛水し、1~4日置いて石灰窒素(20~30kg/10a)を散布。田水は水路に流さず、自然落水させてください。石灰窒素が稲わらの腐熟を促進するので、地力向上にも役立ちます。
田んぼ全体に効いて減肥にも役立つ石灰窒素で、悩みの種だったジャンボタニシ対策が大きく前進ですね。
マンガでわかる石灰窒素シリーズ、次回は「雑草防除・除草目的」です。
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