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大根を下茹でするのはなぜ?おすすめの煮物・漬物・サラダレシピも紹介

大根を下茹でするのはなぜ?おすすめの煮物・漬物・サラダレシピも紹介

大根は1年を通してスーパーに並んでいますが、旬は秋から冬にかけての時期です。寒い季節になると、大根を使って料理をする機会が増える方も多いのではないでしょうか。大根は下茹ですることが多いと思いますが、なぜ下茹でするのか理由を知っていますか?今回は、大根を下茹でする理由やおすすめレシピを紹介します。

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大根を下茹でする理由は?

大根を調理する際に、あらかじめ茹でることを「下茹で」といいます。まずは、大根を下茹でする理由を解説します。

アクを取るため

大根を下茹でするのはアクを取るためです。アクを取ると苦味やえぐみなどがなくなり、大根の旨味が引き立ちます。大根のアクはそれ程強くないので、アクを取らずに調理することも可能です。ただ、大根本来の味をしっかり楽しみたいなら、アクを取ることをおすすめします。

味が染み込みやすくなるため

味が染み込みやすくなるというのも理由の一つです。あらかじめ下茹ですることで、大根が柔らかくなり味がよく染み込みます。おでんや煮物など味をしっかり染み込ませたい料理を作るときは、なるべく下茹でする方が良いでしょう。

大根のニオイを軽減するため

下茹ですることで、大根特有のニオイも軽減できます。大根のニオイの元は、硫黄を含んだメチルメルカプタン。下茹でをすると、メチルメルカプタンが水に溶け出します。下茹でによりニオイが軽減できたら、他の具材に大根特有のニオイが移る心配もありません。

見栄えをよくするため

大根を下茹ですると見た目に透明感が出て、見栄えが美しくなります。時間をかけて煮込めばある程度透明になりますが、下茹でしておけば調理時間が短くなるのでおすすめです。

大根を下茹でする方法は?

ここからは、大根を下茹でする方法を紹介します。

米を使って下茹でする方法

大根を下茹でする際に使用する材料は大根と米のとぎ汁、もしくは水と米です。米を使用することで、大根から出るアクを吸着し、食材のクセや苦味を軽減させることができます。1/3本程度の大根を下茹でする場合、大さじ1の米を使います。使う料理に合わせた幅に切って、皮をむきます。必要に応じて面取り、隠し包丁として十字の切り込みを入れましょう。鍋に大根を入れたら、大根がつかるくらいの水を注いで米を加えます。
中火で水を沸騰させたら、フタをして弱火で10〜30分程度茹でてください。大根に竹串を刺し、中までスッと通ったら完成です。なお、米のとぎ汁を使って下茹でする方法もあります。下茹でのやり方は、米を使って下茹でするときとほとんど同じです。米と水の代わりに、米のとぎ汁を入れて茹でましょう。

砂糖水で下茹でする方法

砂糖水で大根を下茹でする方法もあります。大根1/2本に対して、砂糖大さじ1と1/2、水1.5リットル、昆布10cm四方を用意しましょう。昆布には大根を柔らかくしたり、料理全体の香りや風味を向上させる効果があり、砂糖を加えることで大根に甘味が加わり、より美味しく仕上げることができます。大根は使う料理に合わせた幅の輪切りにして、皮をむいておきます。必要に応じて面取りしましょう。中央部分に十字の隠し包丁を入れると、さらに味が染み込みやすくなります。昆布にもハサミで切り込みを入れると、しっかり味が出るのでおすすめです。鍋に全ての材料を入れたら、沸騰するまで強火で煮ます。水が沸騰したら、中火に変えて10~30分程度煮てください。

大根を使ったおすすめの煮物・汁物レシピ

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冬に旬を迎える大根は、さまざまな食材のうまみを受け止めてくれる名脇役のような存在です。大根を使った定番料理を中心に、しみしみ大根をもっと気軽に楽しむ調理のコツや食材のアイデアをご紹介していきます。

煮物レシピ

おすすめの煮物レシピは「いか大根」です。大根を下茹でしたら、食べやすい大きさにカットしておきます。いかはカットされたものを購入するのが便利です。まずはいかを炒めます。いかの身が硬くならないように、サッと火が通る程度に炒めてください。大根を加えたら、醤油や白だし、砂糖などで味付けしましょう。最後に焼き目をつけた油揚げを加えたら完成です。盛り付けのときにかいわれ大根をトッピングすると、見た目が華やかになるのでおすすめです。

汁物レシピ

おすすめの汁物レシピは、「大根とアサリの味噌汁」です。まずは大根をいちょう切りにして下茹でしておきます。あさりも砂抜きしてきれいに洗っておきましょう。なべに下茹でした大根とあさり、水を入れたら、弱火でゆっくり熱を加えていきます。あさりの口が開いたら、味噌をといて刻んだ大根の葉を加えて完成です。大根とあさりのうま味が溶け込んだ温かい汁物は、寒い日におすすめです。

大根を使ったおすすめの漬物レシピ

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大根を使ったおすすめのサラダレシピ

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おすすめのサラダレシピは、「大根明太マヨサラダ」です。大根を2cm程度の輪切りにしたら、繊維の方向に沿って約1cmの棒状にカットしましょう。大根のニオイが苦手な場合は、水に15分以上さらしておくと安心です。明太子をペーストしたものにマヨネーズを加えて、明太マヨネーズを作ります。大根に明太マヨネーズとかいわれ大根を加えて、しっかり混ざるまで和えたら完成です。見た目を華やかにしたいときは、サラダの上に明太子と刻み海苔をトッピングすると良いでしょう。

大根を長期保存するには?

ここからは、大根を長期保存する方法を紹介します。

常温保存

冬場の場合は、常温で大根を保存することが可能です。葉を切り落とした後に新聞紙などに包んで、立てて保存すると長く保ちます。収穫後も縦に伸びようとする大根は、横にすると余分なエネルギーを使うため、劣化が早まってしまいます。長期保存したいときは、必ず大根を立てて保存しましょう。冬場の場合、常温保存で1ヵ月程度保ちます。また畑がある方は、土の中に埋めて保存すると長持ちします。穴の中に大根を立てて並べたら、土をしっかりかぶせましょう。

冷蔵保存

なるべく早めに大根を使うなら、シャキシャキ感を楽しめる冷蔵保存がおすすめです。まずは葉を切り落として、大根を3等分に切ります。1つずつキッチンペーパーで包んだら、ジッパー付き保存袋に入れて、野菜室で立てて保存します。キッチンペーパーが湿ってきたら、随時取り換えるようにしましょう。保存期間の目安は1〜2週間程度です。

冷凍保存

保存期間を延ばしたいときは、冷凍保存もおすすめです。冷凍した大根は早く火が通り柔らかくなります。冷凍の保存期間は1ヵ月程度が目安。調理しやすいようにあらかじめカットし、ジッパー付き保存袋に入れて保存します。サラダや漬物にする場合は、ドレッシングや甘酢などにつけて冷凍しておくと味がよく染み込みます。
大根おろしを冷凍することも可能です。すりおろした大根は、製氷皿やジッパー付き保存袋に入れて保存しましょう。保存袋を使う場合は空気を抜いて平らな状態で保存すると、パキパキと折るようにして使えます。

乾燥保存

大根を乾燥させて保存する方法もあります。大根を好みの切り方でカットし、重ならないようにザルなどに並べて干します。晴れが続く時期なら、1週間程度でカラカラな状態になります。乾燥させれば、6ヵ月〜1年程度保存することが可能です。乾燥した大根は、煮物や炊き込みご飯にしたり、おでんの具材として使うことができます。

下茹で大根を使って美味しい大根料理を作ろう!

大根は下茹でしなくても使うことはできますが、下茹ですることでアクが取れたりニオイが軽減されるといったメリットがあります。より美味しい大根料理を食べたいなら、ひと手間かけることが大切です。下茹でする方法は複数あるので、自分がやりやすい方法を取り入れましょう。下茹でをした大根で、美味しい料理を楽しんでください。

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