マイナビ農業TOP > 生産技術 > イチゴは苗づくりで決まる! いちご品評会10年入賞生産者に聞く“ホントに良い”トレーと培土の選び方

タイアップ

イチゴは苗づくりで決まる! いちご品評会10年入賞生産者に聞く“ホントに良い”トレーと培土の選び方

イチゴは苗づくりで決まる! いちご品評会10年入賞生産者に聞く“ホントに良い”トレーと培土の選び方

群馬県で人気のイチゴ農園「観光いちご園 Fresh Berry」。代表の種岡義行たねおかよしゆきさんは栽培や管理手法を独自に研究するだけでなく、その手法に最適な資材・培土を選び抜いて活用しています。種岡さんのイチゴは群馬県の「いちご品評会」において10年入賞の折り紙付き。しかも、金賞の栄誉に6度も輝いています。さらに、その実績に引かれて教えを受けに来た新規就農者も品評会で金賞を受賞。それも3人も。金賞品質のイチゴを作る“種岡式イチゴ栽培術”の秘訣とは何なのでしょうか。

twitter twitter twitter

ゼロベースからスタートして品評会で金賞獲得

群馬県南部の玉村町にあるフレッシュベリー。2023年の群馬県「第40回いちご品評会」では「かおり野」で金賞を受賞。第30回から受賞を重ね、金賞は過去6度受賞しています。37アールの観光農園兼直売店を中心に3つの拠点を持ち、従業員は8名。イチゴの直売、ネット販売、ふるさと納税の返礼品、そして観光農園の運営で収益を得ています。
観光農園は毎年3月から5月まで約3カ月オープンしており、多い日は1日150人がイチゴ狩りを楽しんでいるそうです。

種岡さん

喜ぶ子供たちの姿を見ると『やっていてよかったなあ』としみじみ思います。

そう話す種岡さんは高校卒業以来18年間勤めていた会社を辞めて就農。それまで農業に興味は持っていたものの、具体的な経験はまったくありませんでした。イチゴを選んだのは群馬県の就農相談会で強く勧められたことがきっかけです。

種岡さん

自ら値段をつけられる直売と、観光農園としてのイチゴ狩りの提供によって、商売として成り立つだろうと考えました。

そこで種岡さんは土地を借り、ビニールハウスを建ててイチゴ栽培に取り組みます。そして設立直後に、いちご品評会へ「べにほっぺ」を出品すると、いきなりの金賞。「品評会での高い評価は、サラリーマン時代とは比べものにならないほどの達成感がありましたね」と話します。
この受賞に自信を得るとともに、研究心が刺激されたといいます。そこでさらに品質と生産性を高めて農園を継続的に発展させていくために、栽培設備、管理方法、そして苗づくりという課題を掲げて改善に取り組みました。

品評会金賞イチゴを生んだ苗づくり

苗の根腐れに悩む

観光農園経営で大切なことは、日々の収量や品質の安定、そして衛生管理を徹底して常に清潔感を保つことでしょう。種岡さんは設備への投資をいとわず、高設栽培を選択。また、かん水や温度管理、肥培管理は機械で行い省力化しています。ただし機械の不具合や、かん水のフィルターの目詰まりなどがないように、必ず自らの目で点検をする必要があるといいます。
そして、それ以上に種岡さんが強調したのが、かん水が苗づくりに及ぼす影響です。自動管理のビニールハウスでは毎日定時に天井から散水されますが、どうしても水量が多くなるために育苗が難しくなるそうです。「最初の2年間は親苗から出てきた子苗を育苗ポットで受けていたのですが、底に小さな穴が空いているだけなので上から水をかけると根が弱って腐ってしまいがちでした」

通気性に優れた「空中ポットレストレー」

そんな種岡さんの悩みを解決してくれたのが株式会社阪中緑化資材の「空中ポットレストレー」です。地域の種苗会社を介して知り、開業3年目から導入しました。

阪中緑化資材は1947年から樹木の生産卸業に携わり、植物の品質向上・生産性向上において、いかに良い根を作るかを絶えず研究してきた会社です。細根の多い苗は、その後の管理がしやすいことや成長を促進させるということを熟知しています。この製品もいわば「根の専門家」である同社の長年の研究成果をもとに先代社長が開発したもので、現社長である阪中晋さかなかすすむさんがその普及に努めています。

成果が上がっていることは種岡さんの肥培管理技術のたまものですが、弊社のトレーと培土がそれに貢献できていてうれしいですね。

阪中さん

「空中ポットレストレー」はポット部分全面にスリットが入っているため、余分な水分が抜け、土がほどよく乾燥するのが特徴です。そのため水を多く与えても根腐れが起こらず、苗のロスが格段に減ります。
さらに、スリットより水分が蒸発する時の気化熱が培土の温度が上がるのを抑えてくれるため、苗のストレスが軽減されます。定植した後は、根が深く伸長するとともに横に広く張り、細根が多いため養分などの吸収量も増大。生育が旺盛になります。特に気温が上がる夏場の育苗には非常に適しているといえるでしょう。

空中ポットレストレーとアルミはく灌水チューブの使用例

種岡さんはこの「空中ポットレストレー」に加えて、同社がこの製品に合わせて開発した「ポットレストレー専用いちご培土」も利用。この培土は保水率がよく、肥料の持ちもよくなる特長があります。
これらを用いることで、種岡さんは独自の管理方法・生産体制を確立したのです。

猛暑の中でも根腐れ無し

2023年の夏は全国的に猛暑となり、各地で農作物が大きなダメージを受けました。群馬県南部においても連日猛暑日が続きました。しかし、フレッシュベリーではほとんど影響を受けなかったそうです。高温で乾きやすくなるため、かん水量は増やしましたが「空中ポットレストレー」を使用することで根腐れもなく、順調に苗を育てられたと言います。

新しいイチゴ農家を育て、日本のイチゴのおいしさを海外へ伝える

ゼロからスタートし、数年の間にフレッシュベリーを県内指折りのイチゴ農園に育て上げた種岡さん。その手腕に注目し「栽培方法を習いたい」という人たちが近隣地域から集まってきました。そのほとんどは種岡さんと同じ農業経験ゼロの新規就農者です。
そこで種岡さんは、高設栽培やイチゴの品質・生産性を上げるためのノウハウ、その中でも重要性が高い阪中緑化資材の「空中ポットレストレー」と「ポットレストレー専用いちご培土」の使用法について詳細に伝授しました。「阪中さんの資材あってこそ、ノウハウを教えられます」と種岡さんは厚い信頼を寄せています。
その結果、4人の門下生のうち3人が品評会で金賞を受賞。“種岡式イチゴ栽培術”のレベルの高さを示しました。門下生たちは、それぞれ独立して自分のイチゴ農園を開業。「今や弟子というより大切なファミリーで、最近はむしろ教えられることも増えてきました」と種岡さんは話します。

各種野菜の栽培に効力を発揮する阪中緑化資材の製品

阪中緑化資材では空中ポットレストレー、専用培土のほか、「アルミはく灌水チューブ」を販売。この製品は葉をぬらさず根だけにかん水できるため、炭疽たんそ病の予防につながります。イチゴ苗を増やす場合にはこの3点をセットで使うことを推奨しています。空中ポットレストレーはイチゴだけでなく、トマトや他の野菜の苗づくり、さらには白菜・キャベツ・ブロッコリーなどの野菜の播種・育苗用としても適しており、サイズも複数そろえています。
培土もいちご培土だけでなく「野菜くん」「ネギニラくん」機械用の「さらさらネギニラくん」、有機栽培用の「ゆうきくん」などの播種培土や栽培用の「トマト培土」などを取りそろえており、作柄に応じて選べます。
製品をお求めの際は、北海道から沖縄まで日本全国それぞれの地域の種苗店、農業資材販売店などにお問合せください。


〈 取材協力 〉
観光いちご園 Fresh Berry
〒370-1131
群馬県佐波郡玉村町斎田55
TEL:0270-55-4517

【問い合わせ先】
株式会社阪中緑化資材
〒649-6124
和歌山県紀の川市桃山町市場310-2
TEL:0736-66-2201
FAX:0736-66-2172
Email:srs@sakanaka.co.jp

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する