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キツイ草刈りも楽しめる工夫と思いでつなぐ、母から娘への営農のバトン

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

キツイ草刈りも楽しめる工夫と思いでつなぐ、母から娘への営農のバトン

農業にとって、大きな課題の一つが後継者の確保。「農業は力仕事」のイメージで、継ぐのは男性と思う人がいるかもしれないが、実際には女性が担うことも少なくない。東京都世田谷区で野菜農家を継ぐことを決めた佐藤このみ(さとう・このみ)さんと、母親の悦子(えつこ)さんに話を聞いた。

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「畑仕事はしなくていい」と言われていたが……

佐藤家の畑は、世田谷区の住宅街の中にある。農作業を主に担っているのはこのみさんと父親の満秀(みつひで)さん、悦子さんの3人。このみさんの夫で、会社勤めをしている大地(だいち)さんが手伝うこともある。

畑の面積は3.6ヘクタール。ニンジンやトマト、ナス、ピーマンといった季節の野菜を育てている。自宅の直売コーナーで売っているほか、近所に配達したり、軽トラに野菜を積んで神社の境内で販売したりしている。

満秀さんは江戸時代から続く農家の長男。ただ悦子さんと結婚したときに農作業を担っていたのは満秀さんの父親で、本人は会社員をしていた。悦子さんによると、満秀さんは「畑仕事は一切やらなくていい」と話していたという。

事情が変わったのは、約20年余り前。満秀さんが30代後半のとき、「そろそろ」という感じで会社をやめて、家業である農業を継いだのだ。それに合わせて、悦子さんも畑仕事に本格的に参加するようになった。

ここで「本格的」という表現を使ったのは、満秀さんが脱サラする前から、悦子さんは作業を手伝っていたからだ。担っていたのは草刈り。この話はこのみさんに託す営農のバトンにも関わるので、少し詳しく見てみたいと思う。

画像1)佐藤悦子さん

佐藤悦子さん

見かねて始めた草刈り

「あまりに雑草が茂っていたので、見るに見かねて自分で草刈りを始めた」。悦子さんは草刈りを自主的に始めたときのことをそう振り返る。当時、畑の多くは管理の手が回らず、雑草が伸び放題の状態になっていた。

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