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福島で新たな農業ライフを!センパイ農家による農業メンター事業が“がっちり”サポートします

福島で新たな農業ライフを!センパイ農家による農業メンター事業が“がっちり”サポートします

未経験からの就農は、技術面だけでなく、精神面でも不安がつきものです。そんな心配ごとをやわらげてくれるのが、福島市の農業支援事業「あぐりっしゅサポートパッケージ」です。福島市で就農を希望する新規就農者が、先輩農家を必要とする場合に支援を提供するこの制度は、就農に関する相談から営農での困りごとなどあらゆる面からサポートします。そこで今回は、実際に制度を活用している2人の“フレッシュ農家”さんから、制度の魅力についてお話を伺いました。

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就農希望者を支援する「あぐりっしゅサポートパッケージ」とは

福島市が実践する「あぐりっしゅサポートパッケージ」とは、市内で就農を希望する人を“フレッシュ農家さん”として、現在営農中の“センパイ農家さん”が就農や農業体験、研修などの準備段階から、営農開始後の経営、技術、定着について支援する制度です。

【あぐりっしゅサポートパッケージの内容】
※あぐりっしゅとは、「アグリ(農業)」、「フレッシュ(新規就農)」、「ウィッシュ(成功を願う)という3つの要素を含んだ造語。
 
1.農業の相談・体験
センパイ農家さんをはじめ、福島市と関係機関が連携し、各種助成制度の手続きや1日単位の農業体験を紹介。

 
2.農業研修を受けた場合の支援
「新規就農者育成総合対策(就農準備資金)/国の支援」
50歳未満の研修生を対象に、先進農家や農業短期大学などの研修期間で1年以上かつ、1,200時間以上研修した場合、年間150万円を最長2年間交付。
 
3.営業開始から定着までの支援
「新規就農者育成総合対策(経営開始資金)/国の支援」
・営農資金が必要な場合、経営開始3年以内の50歳未満の方に年間最大150万円、最長3年間の資金を交付。
 
「新規就農者育成総合対策(経営発展支援事業)/国の支援」
・農業用機械・施設などの取得に要する経費の4分の3以内を、最大750万円まで補助。
 
「農業経営開始支援事業(独立就農)/福島市の支援」
・65歳未満の経営開始3年以内の方に、月額5万円(夫婦の場合は月額7万5千円)、最長2年間の資金を交付。

 
「農地流動化支援事業/福島市の支援」
・農地を貸借した場合、年間賃料の2分の1を3年間交付(※上限10万円)

 
「青年等就農資金/(株)日本政策金融公庫」
・農業用機械などの購入に必要な資金を無利子で貸し付け。償還期間17年以内(据え置き期間5年以内)、融資限度額3,700万円。
 
4.農業メンター事業
「フレッシュ農家さん」がスタートアップを経て農業経営が定着できるよう、「センパイ農家」が農業メンター役となって農業に関するあらゆる相談に応じる制度。

 

「あぐりっしゅサポートパッケージ」の詳しい内容はこちら

なかでも注目なのが、フレッシュ農家さんをマンツーマンで支える「農業メンター事業」と、福島市が営農資金を支援する「農業経営開始支援事業(独立就農)」です。実際に制度を利用した2人のフレッシュ農家さんの声から、その手厚い支援内容をひも解いてみましょう。

就農3年目のリンゴ農家を支える「農業メンター事業」

就農3年目を迎えた阿部晋太郎さん

福島市内でりんご農家を営んでいる阿部晋太郎(あべ・しんたろう)さんは、就農3年目のフレッシュ農家さんです。高校卒業後、東京都内でアパレルの仕事に就いた後、家族と共に2019年にUターン、新規就農をしました。

「祖父の代からりんご農家を営んでいる実家では、父が兼業農家として後を継いでいました。いつかは長男である自分が継ぐものと思っていたのですが、帰省をするたびに小さい頃から慣れ親しんだふるさとの景色が後継者不足によって失われていくことに危機感を覚え、就農を決意しました」

と、話す阿部さんは現在、約40aのほ場でりんごの代表品種「ふじ」を中心に栽培しています。

「親元就農ではなく、新規就農として農業に従事することを決めた私は、まずは栽培の知識や技術を身につけるため、福島県農業総合センター果樹研究所で学びました。翌年にはりんご農家のもとで研修を積みながら、ほ場探しなど独立就農に向けた準備を進めていきました」

りんごのような果樹の場合、苗木を植えてから収穫までは4〜5年かかるとされています。当然のことながらその期間は農業収入はありません。阿部さんは祖父の代からのりんご畑(10a)と、新たに小菊を栽培することで収入を確保したと言葉を続けます。

「行政や先輩農家から、『軌道に乗るまでの期間、果樹だけでは厳しい』とのアドバイスを受け、小菊を栽培することにしました。知識や技術だけではなく経営に関する相談ができたことで、安心して経営開始の準備を進めることができました

経営開始から現在に至るまで、阿部さんを支えているのが福島市の農業メンター事業です。メンター役の「センパイ農家さん」は阿部さんが研修をしたりんご農家の加藤義隆(かとう・よしたか)さん。年齢が近いこともあり、フランクになんでも相談できる関係は、技術的なことはもちろん、これからの地域農業についてもアドバイスを受けているそうです。

地域農業の発展を目指し、農業を志す人の“みちしるべ”になりたい

メンター役を務める加藤義隆さん

剪定の技術や、病害虫への対策などはもちろん、これからの福島の農業を見据えた営農のあり方なども話すことがあります。加藤さんの言葉で印象に残っているのは、『離農する農家が増えるなか、土地を守るには新規就農者を増やす必要がある』ということです。私自身、就農を決意した理由の1つに、子どもに残せるものをつくりたいという思いがありました。そのためにも高品質なりんごを作り、生産過程で廃棄になるなどの機会損失がないよう、安定経営に務めることが今後の課題です」

と、農業メンター事業によって改めて地域農業への思いを実感した阿部さん。この言葉を受け、メンター役である加藤さんは新規就農者にはあらゆる面でのサポートが必要と話します。

「親元就農の私でも、就農時は『本当に自分にできるのか?』という不安がありました。農業メンター事業は技術的なことだけではなく、精神面の支えにもなる素晴らしい事業だと思います。自分にメンター役が務まるのか、今でも不安はありますが、技術を身につける一番の近道は実践だと思っています。自分がわかることはすべて伝え、一緒に頑張っていきたいですね」

新規就農者は作付け品目の決定や土地探し、技術の習得など向き合うことはたくさんあります。それらスタートアップに必要な支援を行政と関係機関、「センパイ農家」が行うことで、新規就農者の“みちしるべ”になると加藤さんは言葉を続けます。

地域農業の発展には新規就農者が必要不可欠です。農業には独立経営のほか、雇用就農という方法もあります。その人に合った就農スタイルを提供できるよう、農業体験の受け入れなどを通して地域農業に貢献するとともに、われわれ『センパイ農家』がみちしるべとなって、農業の魅力ややりがいを伝えていきたいですね」

と、展望を語る加藤さん。「センパイ農家さん」の思いを受け継いだ「フレッシュ農家さん」の阿部さんが数年後、メンター役として新規就農者をサポートする。その循環が地域農業の発展につながることを、おふたりの話から実感することができました。

福島市の営農開始支援事業がセカンドキャリアを後押し!

セカンドキャリアとして農業を選択した山岸正俊さん

2人目の「フレッシュ農家さん」は、就農2年目の山岸正俊(やまぎし・まさとし)さんです。この時期収穫の王秋(おうしゅう)をはじめ、8種類のなしを約200aのほ場で栽培する山岸さんは、母親を亡くし、一人暮らしになった父親と同居するためにUターンをしました。

「最初は父と暮らすことが一番の目的でしたが、数十年ぶりに地元に帰ってきたことで、福島のために役立つ仕事がしたいと思うようになりました。長く勤めた会社を早期退職し、セカンドキャリアとして選んだのが農業です」

と、当時を振り返る山岸さんは高校卒業後、東京の大学に進学。福島にUターンした今も、東京の自宅には家族が住んでおり、二地域居住を送っています。

「子どもの学校のこともあり、家族は東京で生活しています。農閑期や時間が取れたときは東京の自宅に戻り、家族と過ごす時間を大切にしています」

そう話す山岸さんの表情は充実感に満ちあふれ、農業を心から楽しんでいる様子が伺えます。しかし、非農家出身の山岸さんにとって、農業はゼロからの挑戦。就農するにあたり、支えになったのが福島市の「あぐりっしゅサポートパッケージ」です。作付け品目や研修先の選定など、行政の的確なアドバイスを受けることができたと言葉を続けます。

「1年目はさまざまな作物を経験し、自分にどの作物があっているのかを見極めることに集中しました。そのなかで出会ったのが『なし』です。果樹は農業未経験者には難しいうえに、生産者が少ないため、無謀な挑戦と心配されたことを今でも覚えています。でも、せっかく選んだセカンドキャリア。挑戦したいという思いの方が勝り、なしを作付け品目に選びました」

JAの指導員に学びながら、独学でも知識を身につけていった山岸さんは、成木があるほ場を借りることに加え、土地を新たに購入し、苗木を定植。年齢が国の新規就農者育成総合対策(経営開始資金)の条件に該当しなかったため、自己資金のみでの営農を考えていましたが、福島市独自の支援である「農業経営開始支援事業」を受けることができました。

「国の制度からはもれてしまいましたが、市独自の制度を受けることで気持ちに余裕ができたように感じます。また、同時期に就農した人たちとの横のつながりも精神的な支えになっています。今でも情報交換や近況報告を兼ねてときどき集まっています」

と、笑顔を見せる山岸さん。今後はぶどうやもも、さくらんぼにも挑戦したいと、話してくれました。

「農業はやってみないとわからないことがあります。そのすべてを自分の判断でできるのが農業の醍醐味です。もちろん、そこには責任もありますが、重圧とせず、楽しむことが定着には必要ではないでしょうか。資金など不安なこともありますが、福島市には困ったときにすぐに相談できる市の窓口があるので心強いですよ」

独学ながらも年間約40トンのなしを収穫する山岸さんは、品評会に出展するほどに、メキメキと腕を上げています。最後に、就農を希望する人に向け、メッセージをいただきました。

「農業を長く続ける秘訣は、しっかり休みを取ること。自分で時間や作業内容を決めることができる反面、どうしてもムリをしがちです。効率化や生産性を考えながらスケジュールを組むことが、結果として経営の安定化につながることを身をもって実感しています」

第二の人生を心から楽しんでいる山岸さんの姿からは、農業の新たな可能性を感じることができました。

農業やるなら福島市へ!

福島市農政部農業企画課農業担い手係の半澤日菜子さん(左)と、遠藤あかりさん(右)

新規就農者である「フレッシュ農家さん」がいきいきと農業を営んでいる福島市。その背景には農業メンター事業や農業経営開始支援事業(独立就農)をはじめとした手厚い支援体制があります。

そんな福島市で農業をはじめたい人はぜひ、農業体験に参加してみてはいかが?福島市の風土に触れることで土地の魅力を五感で感じることができるまたとないチャンスです。
その第一歩が、充実した農業ライフにつながることでしょう。

福島市の就農相談はこちらから

新規就農支援パンフレット
『あぐりっしゅサポートパッケージ』もCheck!

【お問い合わせ】
福島市農政部農業企画課農業担い手係
〒960-8601
福島県福島市五老内町3番1号
TEL:024-525-3740
FAX:024-533-2725
Contact:https://www.city.fukushima.fukushima.jp/kohoka-koho/toiawasw/nougyou-kikaku.html

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