適用作物60種類以上、発売から55年以上のロングセラー

「ダイアジノン粒剤5」左)3kgパッケージ 右)400g新パッケージ
「ダイアジノン粒剤5」は、日本化薬が製造・販売する農薬で、コガネムシ類幼虫、ネキリムシ類、ケラなど、畑で問題となる土壌害虫に効果を発揮します。適用作物の幅も広く、葉物野菜、根菜類、豆類、果菜類など60種類以上に使用可能です。その実績と安全性が認められ、近年では普通物農薬としてホームセンターなどでも購入でき、家庭園芸・家庭菜園の常備薬として親しまれています。
日本化薬アグロ事業部の森川明紀さんは、「問題となる土壌害虫をまとめて防除できる数少ない製品の一つで、畑に直接撒くだけなので、水で薄める手間や特別な道具も不要です」と、長年愛され続ける理由を語ります。

日本化薬株式会社 森川 明紀さん
谷垣内弘毅さんは、「特に新型コロナ以降、家庭菜園の人気が高まり、より多くの方にダイアジノン粒剤5を手に取っていただくようになりました」と近年の動向を話します。

日本化薬株式会社 谷垣内 弘毅さん
ユーザー層の拡大に伴い、同剤を初めて使用する人からの問い合わせも増加しています。「薬剤を撒きすぎてしまった」「軽量スプーンがないと計量が難しい」「使い切れずに有効期限が過ぎたがどう処分すればいいか分からない」といった声が、同社に年間約200件寄せられているといいます。
こうした課題を受け、日本化薬は家庭菜園ユーザー向けに新たな商品パッケージを検討。これまでは農家などの生産者向けの3kg入りアルミ袋のみでしたが、400g入りボトルの開発に取り組みました。容器の開発は同社として初の試みです。試行錯誤の末、片手で適量散布ができ、園芸を楽しむ幅広い層が使いやすい設計を実現。画期的なボトルが誕生しました。
5秒で適量散布!手軽さと便利さを極めたボトル入り粒剤

機能性もデザイン性も全てバージョンアップ!
ダイアジノン粒剤5の400gボトルには、従来の農薬容器にはない独自のデザインを採用。ボトルにくびれを設けることで手にしっかりとフィットし、滑り落ちにくい形状になっています。また、ボトルの首に向かって徐々に細くなるフォルムは、手の大きさに関係なく握りやすいユニバーサルデザインです。
キャップにも工夫が施され、ワンタッチで開閉できるタイプを採用し、しっかり閉まることで有効成分の臭い漏れを防止できます。さらに点字で「農薬」と表記するなど、安全面も配慮しています。森川さんはこのボトルについて「研究所と工場を巻き込んでゼロから開発しました」と語ります。他にもどのような特長があるのか見ていきましょう。
1㎡あたりの適量を、たった5秒で散布
新パッケージの最大の特長は、適量の散布が簡単にできること。ボトルを傾けて5秒間振るだけで、1㎡あたりの適量4~6gの中間値、約5gを撒けるように設計されています。

「はかる」のは量ではなく時間です
ボトルの穴の形状や大きさを緻密に調整し、薬剤が減っても定量を撒けるよう工夫。軽量スプーンを使わずボトルから直接、適量を散布できるため、初心者でも迷わず使えます。「穴の大きさを0.1mm単位で検証しました」と谷垣内さんも開発のこだわりを語ります。
有効期限内に使い切る、家庭菜園向け少量ボトル
従来の3kg入りアルミ袋では、家庭菜園での使用量としては多すぎることが課題でした。有効期限の4年以内に使い切れず、処分方法についての問い合わせも多数寄せられていました。そこで、ボトルの適切な容量として400gを、全国の市民農園の1区画あたりの平均面積70㎡、家庭用野菜をまかなえる面積100㎡を基に算出。無駄なく使い切れるように配慮されています。

点字加工も施されています
「処分方法の問い合わせが年間200件ほどありましたが、これは氷山の一角。実際には、使い切れずに困っている方がもっと多いと気づきました」と谷垣内さんは話します。
農薬らしくない、ボタニカルアートのラベル
新しいボトルのラベルデザインにもこだわりが光ります。虫のイラストではなく、作物を写実的に描いたボタニカルアートを採用。家庭菜園の楽しさや実りを想起させるデザインで、園芸愛好家にも親しみやすい印象になりました。
ボトル入り「ダイアジノン粒剤5」を手に、いざ畑へ!
家庭菜園での「ダイアジノン粒剤5」ユーザーからの問い合わせの多くは、サツマイモ(甘藷)、ジャガイモ(馬鈴薯)、タマネギ、ブルーベリーといった作物に関するもので、共通する土壌害虫はネキリムシ類やコガネムシ類幼虫です。
ネキリムシ類は作物の茎を地際で食害する害虫で種類も多く、年に2〜4回発生するため、植え付けごとに対策が必要です。種や苗を植える直前に「ダイアジノン粒剤5」を土壌表面に撒き、使用方法が土壌表面散布の場合にはそのまま、使用方法が土壌混和の場合には深さ2~3㎝ほどで浅く混和して害虫がいない状態にしてから、植え付けます。また、ネキリムシ類は作物を植える畝部分のみでなく畝間に潜んでいますので、「ダイアジノン粒剤5」の効果が切れた後に被害にあわないように、畝と畝間の全面に薬剤を処理するのが効果的です。
一方で、コガネムシ類は、成虫が最盛期の7〜8月に飛来して土中に産卵します。約2週間で孵化し、幼虫が根菜類の可食部を食害します。これがサツマイモの肥大期と重なるため、サツマイモを作る場合には特に注意が必要です。「ダイアジノン粒剤5」の効果の持続期間は1週間程度のため、秋の収穫前のサツマイモを守るためには、8〜9月の間に、収穫30日前までの使用時期を守って使用回数の制限内で継続的に防除することが重要です。畝に「ダイアジノン粒剤5」を作条処理して軽く覆土して(畝に散布して軽く土をかぶせて)ください。
通常、作物ごとの使用時期、使用回数、使用方法等は、必ずパッケージに適用表として記載されています。新しい400gボトルには見当たらないと思いきや、ラベルを剥がした中に折り込んで収納され、必要な情報を確認できるようになっています。

まるで手品のようです
さらに、スマートフォンでQRコードを読み取ると特設サイト(4月公開予定)へアクセスし、適切な使い方をすぐに確認することができます。
今後、家庭菜園のユーザーに向けて特設サイトの情報を充実させていく予定です。
「日本全国の畑作物で使われてきた薬剤です。作物を育てる前の畑に予防的に使って安心して家庭園芸ライフを楽しみ、適期の防除できれいな作物を収穫しておいしく召し上がっていただければ嬉しいです」と日本化薬の二人からメッセージ。家庭園芸・家庭菜園での使いやすさを追求し、独自の工夫を凝らした「ダイアジノン粒剤5」400gボトルは、全国のコメリの一部店舗にて3月に販売開始予定です。ぜひ店頭で手に取ってその利便性を確かめ、大切な作物を土壌害虫から守るために活用してください。
ダイアジノン粒剤5 400gボトル 紹介動画はこちら!
お問い合わせ
日本化薬株式会社 アグロ事業部
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