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微生物資材とは?使用するメリット・種類や効果・選び方など

微生物資材とは?使用するメリット・種類や効果・選び方など

微生物資材には、生物農薬として病害虫防除に使用されるものと、作物に働きかけて健全な生育をサポートするバイオスティミュラント効果を持つものがあります。近年高まる環境ストレスの中で作物生産に利益をもたらす微生物バイオスティミュラントは注目の農業資材です。しかし、「どんな種類があり、どのような効果があるのか?」「どの微生物資材を選べばいいのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、微生物資材の種類やメリット、効果的な活用方法をわかりやすく解説します。さらに、空気中の窒素を活用するバイオスティミュラント「ユートリシャN」の活用法についても紹介していきます。

微生物資材とは?


微生物資材は、土壌環境や作物に作用し、作物の生育をサポートするとされる農業資材です。種類によって土壌環境に働きかけるものもあれば、作物自体の成長を助けるものもあります。近年では、持続可能な農業を目指す中で関心が高まっています。

こうした資材には多くの種類があり、目的に応じた選択が重要です。例えば、土壌の物理性に作用するもの、作物の養分吸収を助けるもの、作物の生育を促進するものなど、それぞれに異なる特性があります。

ただし、微生物は生き物であるため、効果は環境条件によって変わる可能性があります。気温や土壌のpH、水分量などが影響するため、使用前に環境を確認し、適切な条件を整えることが推奨されます。

市場にはさまざまな微生物資材が流通していますが、含まれる微生物の種類や特性は製品によって異なります。用途に合った資材を選び、信頼できるメーカーのものを使用することが大切です。

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微生物資材を使用するメリット


微生物資材を使用するメリットとして大きく4つ挙げられます。

1.養分供給の効率化:有機物の分解を促し、作物が吸収しやすい形の栄養素を供給

土壌中の微生物が有機物を分解し、作物が吸収しやすい形の栄養素へ変換することで、肥料の効率を高める効果があります。

2.養分吸収の向上:微生物が養分吸収を高め、作物の栄養状態を改善

微生物が作物体に共生することで、土壌中養分の吸収を促進させたり、空気中の窒素を取り入れ肥料として作物に供給することで作物の養分吸収を高めます。

3.土壌の改良:微生物の働きで土壌の団粒構造を形成し、通気性・保水性が向上

微生物の働きによって土壌の団粒構造が形成されることで、通気性や保水性が向上し、作物の根がより健全に育つ環境が整います。

4.化学農薬・化学肥料の削減:自然の力を活用することで、環境負荷を軽減

最後に、化学肥料や農薬の使用を抑えながら作物の品質を維持でき、環境負荷の低減にもつながるといったメリットもあります。

微生物資材の種類と効果など

微生物資材の種類とその具体的な効果、さらに活用事例についてご紹介します。

土壌改良をしてくれる微生物資材

効果
放線菌:有機物の分解を促進し、土壌の団粒構造を向上させる
バチルス菌:土壌中のリン酸の利用効率を高める
酵母菌:有機物の分解を助け、土壌の活性を高める

水はけ・通気性を向上させる
土壌の微生物が働くことで、団粒構造が形成され、根の伸長を助けます。これにより、栄養の吸収がスムーズになり、病害にも強い土壌環境が整います。

有機物の分解を促進
農業では、堆肥や有機肥料が使われますが、これらを効率よく分解し、作物が吸収しやすい形にする微生物資材が役立ちます。例えば、糸状菌を活用した堆肥化促進技術は、有機資材の分解を早め、より短期間で高品質な堆肥を作ることができます。

連作障害の軽減と土壌病害の抑制
特定の作物を繰り返し栽培すると、土壌の栄養バランスが崩れ、病害が発生しやすくなります。放線菌などの微生物を活用することで、病原菌の繁殖を抑え、健康な土壌環境を維持することができます。

病原菌を抑制してくれる微生物資材

効果
メタリジウム菌:害虫に寄生して殺虫効果を発揮する微生物
トリコデルマ菌:病原菌の発生を抑え、作物の成長を促進する
乳酸菌:作物の根の健康を維持し、病害を抑える

病原菌の増殖を抑える
微生物資材には、病害を引き起こす菌の繁殖を防ぐ働きを持つものがあります。例えば、トリコデルマ菌は、病原菌と競争し、土壌中の病原菌の増殖を抑える働きをします。この菌を利用することで、化学農薬だけに頼らない栽培を目指すことができます。

土壌の微生物バランスを整え、病気の発生を防ぐ
土壌にはさまざまな微生物が存在し、バランスが崩れると病害が発生しやすくなります。病害抑制資材を導入することで、土壌の健康な微生物バランスを維持し、病気が発生しにくい環境を作ることができます。

環境に優しく、持続可能な農業に貢献
微生物資材を活用することで、作物が健全に成長しやすい土壌環境をつくり、化学農薬だけに頼らない作物生産をすることが可能になります。特に、無農薬や有機栽培を目指す農家にとって、微生物資材は重要な選択肢の一つとなっています。

養分効率を上げる微生物資材

効果
アーバスキュラー菌根菌:根と共生し、リンや窒素の吸収を助ける
リゾビウム菌:マメ科の作物と共生し、空気中の窒素を固定する
光合成細菌:有機物を分解し、作物に必要な栄養素を供給する
窒素固定細菌:空気中の窒素を固定し、作物に必要な養分を供給する

リン酸や窒素の吸収を助ける
例えば、アーバスキュラー菌根菌(AM菌)は、土壌中のリン酸を作物が利用しやすい形に変え、吸収を助ける働きを持っています。この働きを活かすことで、特にリン酸が不足しがちな酸性土壌でも安定した生育が可能になります。

空気中の窒素を利用し、持続的な栄養供給を実現
一部の微生物は、空気中の窒素を固定して作物に供給する能力を持っています。例えば、この後に紹介するユートリシャNは、作物の葉に定着する微生物資材で、空気中の窒素をアンモニウムに変換し、生育期間を通して窒素を供給することができます。これにより、作物の窒素不足を解消し、安定した生育をサポートできます。

肥料の使用量を減らし、環境負荷を軽減
微生物資材を活用することで、化学肥料の使用量を抑えることが可能です。特に、リゾビウム菌を用いた大豆やマメ科作物の栽培では、根粒菌が窒素を供給し、肥料のコスト削減と環境負荷の軽減が期待されています。

注目すべきは養分効率を上げる微生物資材


作物の成長には、適切な養分の供給が欠かせません。しかし、肥料を施しただけでは土壌環境や気象条件の影響を受け、養分が作物に十分に吸収されないこともあります。特に、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K) は作物の成長に不可欠ですが、土壌中では吸収されにくい形になっていることが多く、そのままでは作物に十分に活用されません。

そこで注目されるのが、微生物バイオスティミュラントです。これらの微生物資材は、土壌中の養分を作物が吸収しやすい形に変えたり、根の働きを活性化させたりすることで、肥料の利用効率を大幅に向上させてくれます。

NPKの重要性

NPKとは?
NPK(窒素・リン・カリウム)は作物の基本的な栄養素
窒素(N):葉や茎の成長を促進する
リン(P):根の発達や花・実の形成を助ける
カリウム(K):病害耐性を高め、品質を向上させる

これらの養分が不足すると、作物の生育が遅れたり、収穫量や品質に悪影響を与えたりすることがあります。しかし、単純にNPKを施肥するだけでは、土壌環境の影響で作物が吸収できる割合が限られてしまいます。そこで微生物バイオスティミュラントの力を活用することで、NPKの吸収率を高め、効率的な養分供給を実現することができます。

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微生物資材の正しい選び方

目的に合った資材を選ぶ

微生物資材を選ぶ際には、まず「どのような効果を期待するのか」を明確にすることが大切です。例えば、土壌をフカフカにして根が張りやすい環境を作りたい場合は、団粒構造の形成を促す微生物資材が適しています。病害虫対策を強化したいなら、病害菌の繁殖を抑える微生物資材が効果的です。また、作物の発根を促進し、養分の吸収を高めたい場合は、根と共生する菌根菌を含むタイプが適しています。目的に合った資材を選ぶことで、農作業の効率も大幅に向上します。

使用環境に適した資材を選ぶ

微生物資材の効果は、使用する環境によって大きく異なります。例えば、露地栽培とハウス栽培では土壌の特性が異なるため、それぞれの環境に適した資材を選ぶ必要があります。水田なら水中でも働く微生物を含む資材が適していますし、果樹園や畑では根の活性を高めるタイプが良いでしょう。また、土壌のpHや気候条件も考慮することで、より効果的な資材の選択が可能になります。

継続して使いやすいものを選ぶ

土壌改良剤資材としての微生物資材は、一度の使用ですぐに効果が出るものではなく、長期間継続することで土壌環境を改善し、作物の生育をサポートするものです。そのため、継続して使用しやすいものを選ぶことが重要です。使い方がシンプルで、手間がかからないものや、コストパフォーマンスの良い資材を選ぶと、無理なく続けられます。例えば、水に溶かして散布するタイプや、堆肥と一緒に混ぜ込むタイプなど、農作業のスタイルに合ったものを選ぶと負担が軽減されます。

他の資材との相性を考える

微生物資材は、単体で使うよりも、他の資材と組み合わせることで相乗効果を発揮することが多いです。例えば、有機肥料と併用することで、微生物が土壌中の有機物を分解し、作物が吸収しやすい形に変えてくれます。また、病害を抑える微生物資材と、成長促進型の微生物資材を組み合わせることで、健康な作物を育てる環境を整えることができます。ただし、化学肥料や殺菌剤と同時に使用すると微生物の働きが弱まることがあるため、併用時には注意が必要です。

信頼できる製品を選ぶ

微生物資材は効き方がマイルドなものが多く、品質の良し悪しを判断するのが難しいことがあります。そのため、製造元が信頼できるかどうかを確認することが大切です。有機JAS認証を取得している資材や、長年の研究データに基づいた製品を選ぶと、安心して使用できます。また、使用者のレビューや実際の試験結果をチェックすることで、より効果的な資材を見極めることができます。

微生物資材ならユートリシャNがおすすめ


農作物の健全な成長には窒素が不可欠ですが、従来の施肥方法では根からの吸収が主流でした。そこで注目されているのが、葉から窒素を供給するバイオスティミュラント「ユートリシャN」です。空気中の窒素を作物が利用できる形に変換する画期的な技術を採用し、肥料の利用効率を向上させながら環境負荷も軽減できます。

ユートリシャNの特徴

ユートリシャNは、空気中の窒素を活用できる画期的な微生物資材です。主成分であるメチロバクテリウム シンバイオティカムが葉の気孔から入り込み、作物体内に定着することで、根からの吸収に頼らず葉面から継続的に窒素供給が可能になります。
これにより、土壌中の窒素濃度や施肥のタイミングに左右されにくく、生育ムラのない安定した成長が期待できます。

ユートリシャNの効果

葉面から窒素を供給し、生育の安定化

作物の生育には窒素が欠かせませんが、従来の窒素供給は根を介して行われるため、土壌環境の影響を受けやすく、天候や土壌の状態によっては窒素が不足しやすい課題がありました。
ユートリシャNは、葉面から直接窒素を取り込むことができるため、土壌条件に左右されることなく、生育期を通じて安定的な窒素供給が可能になります。特に、窒素切れが起こりやすい生育後半にも効果を発揮し、作物の健全な生育と安定した収穫が期待できます。

1回の散布で収穫まで窒素固定が続く

ユートリシャNの窒素固定細菌は、生育初期の1回の散布で作物葉面に定着すると、その後は作物の成長とともに作物全体に広がっていき収穫期まで窒素の供給を続けます。生育期間を通して不足分の窒素を補うことで、肥料ムラや肥料切れの影響を少なくし安定した収穫に繋げます。

流亡リスクのない窒素源

窒素肥料は、施肥後に雨水や灌漑によって流亡することがあり、地下水汚染や水域の富栄養化といった環境問題を引き起こす原因となります。特に、化学肥料由来の窒素は土壌から溶脱したり、大気中へ揮発したりして有効に利用されない割合が一定量あり、農業生産者にとってもロスが発生していました。

ユートリシャNは、空気中の窒素を窒素源として利用するため、土壌に蓄積することがなく、雨や灌漑による流亡のリスクがありません。そのため、施肥設計にユートリシャNを補完的に取り入れることで施肥効率が向上し、環境への負荷も抑えられるという大きなメリットがあります。

ユートリシャNの使い方


ユートリシャNは水に溶かして葉面散布するだけで簡単に使用できます。以下のポイントを押さえて効果を最大限に引き出しましょう。

散布時期
・野菜類:4~8葉期
・水稲:分げつ期
・とうもろこし:4~8葉期
・果樹類:生育初期(新梢伸長期)

散布方法
・1ヘクタールあたり333g(1袋)を水に希釈
・早朝から午前10時の気温10~30℃の間に散布
・葉の気孔から菌が葉内に入り定着するため、葉全体に均等に散布

注意点
・細菌防除用の殺菌剤(銅剤・抗生物質・マンゼブなど)との混用および近接散布は避ける
・塩素濃度2ppm未満、pH5~8の水を使用する
・保管時は23℃以下で、なるべく早く使い切る

ユートリシャNの活用事例

ユートリシャNは、農作物の収量や品質向上を目的とした微生物資材として注目されています。各種作物の試験結果からも、安定した窒素供給による効果が確認されています。ここでは、水稲・てんさい・キャベツの栽培での活用事例を紹介します。

水稲栽培での収量向上と安定した生育


北海道で行われた水稲の試験では、従来の施肥管理(慣行施肥)と、窒素施用量を33%削減した減肥区の2パターンでユートリシャNの効果を検証。その結果、ユートリシャNを使用した区では無処理区に比べ収量が増加しました。特に、窒素施用量を減らした圃場では、ユートリシャNの効果がより顕著に表れ、収量の安定化にも寄与したと報告されています(減肥試験はユートリシャNの効果をより顕著にみるためのもので、減肥を推奨するものではありません)。

また、ユートリシャNを散布した区では、圃場内の収量のバラつきが少なく、どの地点でも比較的均一な収穫量が得られたとの結果も示されました。これにより、特に窒素の供給が不安定になりやすい条件下でも、一定の効果が期待できるでしょう。

てんさい栽培における糖度向上


北海道のてんさい栽培では、ユートリシャNの散布による生育・収量・糖度への影響を調査。結果として、ユートリシャNを使用した区では、糖度の上昇が確認されたとの報告がありました。特に、窒素施肥量を削減した減肥区では、無処理区と比較してより高い糖度が測定されています。

根部の重量には大きな差は見られなかったものの、糖量(重量と糖度を掛け合わせた値)ではユートリシャNを使用した区の方が多く、糖度向上の効果が期待できるとされています。てんさいの品質向上を目指す農家におすすめしたいです。

キャベツ栽培での生育促進


栃木県でのキャベツ栽培試験では、ユートリシャNの散布が生育促進に与える影響を検証。試験の結果、ユートリシャNを使用した区では、1株あたりの重量が増加し、無処理区と比べて約15%の収量向上が確認されました。

キャベツのような葉物野菜では、葉面積の拡大が収量や品質向上に直結します。ユートリシャNを利用することで、より安定した生育が期待できることが示唆されており、葉物野菜の栽培においても効果を実感できます。

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まとめ

微生物資材は、土壌の改良や養分供給の効率化など、持続可能な農業に多くのメリットがあります。特に、土壌中の有機物を分解し、作物が吸収しやすい形に変える資材や、空気中の窒素を活用できる資材など、それぞれの特性を理解し、適切に活用することが重要です。

また、微生物資材を選ぶ際は、目的に合ったものを選ぶことが大切です。例えば、養分供給を最適化し、窒素肥料の使用量を抑えながら作物の生育を安定させたい場合には、ユートリシャNのようなバイオスティミュラントが有効です。

環境負荷を抑えながら、安定した収穫を実現するために、ぜひ自分の農業スタイルに合った微生物資材の導入を検討してみてください。

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