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【注意】10月に発生しやすい病害虫6選 防除方法を解説!

【注意】10月に発生しやすい病害虫6選 防除方法を解説!

暑さがやわらぎ、少しずつ涼しくなってきましたが、まだまだ病害虫は油断できません。10月ならではの雨の多さや昼夜の気温差によって発生しやすい病害虫も増えてきます。今回は10月に発生しやすい病害虫6つを紹介。すでに症状が見られている方はもちろん、そうでない方もぜひチェックして防除につとめましょう!

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1. うどんこ病~白い斑点が特徴!酢や重曹が効果的~

うどんこ病

症状 葉や茎に白い斑点状のカビが生じます。最初は小さいサイズの斑点ですが、放置していると葉の表面全体が真っ白になり光合成ができなくなります。これにより株の成長が阻害され生育不良を引き起こします。
原因 カビの一種である糸状菌が風に乗って飛散することで感染。葉や茎に菌糸を伸ばし、植物の栄養を吸い取ることで成長していきます。カビの一種でありながら、乾燥した環境を好み、湿度の低い秋などでも繁殖します。
発生作物 きゅうり、かぼちゃなどウリ科の野菜、トマト、イチゴ、ピーマン、ナス
対策 初期症状であれば、発生箇所を切り取ったり、重曹や酢を散布することでうどんこ病を治療することができます。必要に応じて、農薬を散布することも有効です。
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2. 黒星病~黒い斑点が特徴。水の跳ね返りに注意しよう~

黒星病

症状 葉の表面に滲んだ黒い斑点のようなものが生じます。次第に範囲が広がり、葉が黄色く枯れて落葉。治療などをせず放置していると、茎や枝にも病気が広がり、枯れてしまうことも。
原因 糸状菌というカビの仲間が原因で、湿度の高い空間や降雨の多い時期を好みます。土壌や枯れ葉などに潜んでおり、雨が降って跳ね返った雨水がバラなどにかかることで感染します。
発生作物 バラやリンゴなどバラ科の植物、キュウリなどウリ科の野菜
対策 発病後は治療が難しいため、予防が大切です。こまめな薬剤散布のほか、雨や水やりの際の跳ね返りを防ぐために水やりを丁寧に行うことやマルチシートを活用することも有効です。
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3. イラガ~毒のあるトゲは作物だけでなく人体への影響も~

イラガ

症状 幼虫には多くのトゲを持った突起があり、刺すと同時に相手に毒液を注入し、激痛を与えます。
時期 幼虫は7〜8月から10月ごろにわたって見られる
発生作物 柿、サクラ、ウメ、アンズ、ケヤキ、カエデ類、ヤナギ類、クリ、クルミ、ザクロなど幅広い樹木
対策 冬期にマユを確認した場合はかき取ります。柿には生物農薬であるBT剤も有効。散布する際は発生樹木に限定するなど飛散防止に努めます。
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4. ヨトウムシ~夜行性で発見が困難。農薬や防虫ネットなどが効果的~

症状 秋になるとヨトウムシの成虫(蛾)が現れ、葉の裏に卵を産み付けます。その卵の数は一度に数百個になることも。これらの卵から孵化した幼虫は、さまざまな植物を食べるため、農作物に大きな影響を与える可能性があります。夜行性で昼間に見つけにくいのも特徴。
時期 4月から6月頃と、8月から10月頃にかけての年2回
発生作物 キャベツ、ハクサイ、レタスなどの葉物野菜、ナス、トマトなどの果菜類、ブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモ、イチゴなど
対策 農薬を使用することが効果的ですが、使用しない方法では、防虫ネットや寒冷紗の使用、草木灰の散布などが有効です。
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5. アブラムシ~脅威の繁殖力に注意!マルチや天敵などを活用しよう~

07

症状 セミのように植物に口針を刺して、師管に流れている栄養(師管液)を吸うことで植物に被害を与えます。繁殖力が強く、30〜40日の寿命が終わる頃にはその数が1万倍にもなると言われています。
時期 高温で乾燥した環境を好み、春や秋頃に活動が活発になります。
発生作物 コマツナやダイコンなどのアブラナ科、ナスやピーマンなどのナス科、ソラマメなどのマメ科の野菜
対策 シルバーマルチ、防虫ネットなどを使用することで予防できます。また、天敵であるテントウムシを呼び寄せるためマリーゴールドなどのコンパニオンプランツを植えることも有効です。被害が大きい場合は農薬を使用することも視野に入れましょう。
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6. カメムシ~食害と悪臭の被害に注意!除草など予防も大切~

カメムシ

症状 カメムシは吸汁性のため、柔らかく水分の多い部分を好みます。そのため果実や新芽、茎葉などを食害。カメムシに汁を吸われてしまった果実は、腐敗や変形してしまうほか、カメムシの臭いが移ってしまいます。
時期 4~10月
発生作物 イネ、ダイズ、エダマメ、ジャガイモ、ニンジン、トマト、ナス、ピーマン、カボチャ、インゲン、オクラ、ナシ、ホオズキ
対策 駆除には殺虫剤や凍結スプレーなどが効果的。また、定期的な除草や防虫ネット、忌避剤の使用などによる予防も大切です。
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まとめ

今回は10月に発生しやすい病害虫について紹介しました。「まだ発生してないから大丈夫」と油断せず、事前にしっかり予防して、ご自身の大切な作物を守ってくださいね。

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