規模拡大のためには人が必要。健全な営農のためには省力化・省人化が重要。その課題の解決策の1つが「ジフィーセブンC」
取材にご協力いただいたのは、栃木県でイチゴ栽培を行う小林寛(こばやしひろし)さん。

小林寛さん
5年ほど前からお父様のイチゴ農園を手伝いながら栽培法や農園経営を学び、2年前に農園を継承して小林さんが代表となり栽培と経営を進めるようになりました。現在の圃場の広さは62a。ハウス22棟でイチゴ(とちあいか)を栽培されています。
小林さんは、大学院で航空システムの研究を手がけ、修了後はエンジニアとして自動車メーカーに勤めていました。最新技術に触れ、また自身も技術の進歩を牽引する立場だったこともあり、イチゴ栽培にも積極的にITやAIなど最新の技術、そして資材を採り入れ、効果検証をしています。
「父のようなベテランは、昔ながらの経験と勘で栽培を成功に導ける。私は父や先輩農家に数年間教えてもらっただけで、とても栽培の全てはわかりません。だから最新の技術や資材の力が必要なのです。『まずはどんな物でも試そう』と農業機械や資材のプロであるメーカーさんや代理店さんにアドバイスを求め、勧められた物はすべて使っています」
という小林さん。「ジフィーセブンC」も懇意にしている種苗店に紹介され、2024年に小規模の利用をスタートしました。小林さんは「従来の家族経営や属人的な営農では、拡大できる規模に限界がある。より省力化・効率化できる仕組みや資材を採用しなければ、理想として掲げている規模の営農は難しい」と考えていました。

左から、サカタのタネ西野貴人さん、小林さん、栃木種苗株式会社 大塚茂光さん
「ジフィーセブンC」の特長を聞き、その一助となるのでは、と興味を持ったそうです。
「イチゴ作業はとにかく手作業がメイン。農園を拡大すれば、人も多く雇わねばなりません。そうなると人の習熟度に差が出ます。でも栽培方法が簡易化されていれば、初めて農作業をする方でもスムーズに作業ができ、生育も平準化されます。『ジフィーセブンC』の特長を聞き、それが実現できるのではと期待しました」

作業を行っている従業員の方々
小規模で1年間使った結果、2025年は「ジフィーセブンC」での栽培規模を拡大することを決めたと小林さん。イチゴの育ち方を見たお父様も「今後はすべて『ジフィーセブンC』で育てるのがいいだろう」と太鼓判を押されたそうです。
通常の培養土と比べ、「ジフィーセブンC」はどのような点が違ったのでしょうか。
従来の育苗の準備作業を全カットできるだけでなく、ツラい力仕事もゼロに
「ジフィーセブンC」は想像以上に使いやすく、従来の作業工程をいくつもカットすることができた、と省力化に大きく貢献したことをまず評価する小林さん。

「育苗の準備作業が圧倒的に楽になりました。従来は、まず購入した培養土を圃場の近くに山のように積みます。そこに育苗トレーを運び、ショベルで各ポットに培養土を入れ、平らに均します。土を入れて重くなった育苗トレーをハウスに運んで準備完了。『ジフィーセブンC』は、この工程がカットできます。乾燥している『ジフィーセブンC』を水で戻したら、ハウス内に並べた育苗トレーのポットに入れるだけ。準備はこれだけです。培養土の場合は重く、作業は男性中心でした。対して『ジフィーセブンC』はとても軽いので、女性にも分担してもらえる。手が増えるので作業時間も短くてすみます。驚くほどの時間短縮効果がありました」

乾燥している「ジフィーセブンC」
また、従来の育苗方法の場合は屋外での作業になるので、天候に左右されます。雨の日は培養土にビニールシートをかけて雨を避けなければなりません。それでも雨天が続くと培養土が湿気を吸い、コンディションが変わって育苗に影響が出てしまうのです。同様に、放置しておいても湿気・虫・雑草などが影響するため、開封した培養土は1年で使い切る必要があります。
「そういった従来の育苗方法を“当たり前”、“仕方ないもの”と捉え、これまでは人を雇い、作業工程を組んで、時間を割いていました。でも、『ジフィーセブンC』なら誰でもハウス内で作業ができ、天候に左右されない。作業する当日に 水で戻せば間に合いますから、スケジュールも組みやすく、遅れも生じにくい。さらに、未使用のものは来年使える。乾燥状態ならとても小さく、倉庫でも場所を取りません。従来の培養土に比べて価格は高いけれど、この準備の省力化・効率化だけでも元が取れていると感じます」

さらに育苗を進めると、その実力に何度も驚かされたと小林さんは話します。その1つが、発根の早さ。
「育苗では、ランナーを受けた後は発根するまで次の作業に移れません。「ジフィーセブンC」は、この発根が圧倒的に早い。1日で小さな根が出始めたのを確認しています。従来は3日ほどかかっていましたから、 大幅な作業短縮になりますよ」

「ジフィーセブンC」と「GAXY」などの組合せで育苗は大成功。年内の収量増加に期待が高まる
発根後の根張りも、従来のポット内の培養土と比べて圧倒的に早いと小林さん。
「今年は従来の育苗ポット内の培養土、その2週間ほど後に『ジフィーセブンC』、という順で作業を行いました。根の伸び具合を見て驚きました。『ジフィーセブンC』では、前者を追い越す勢いで根が育っているのです。とても成長が早いし、立派に伸びている。根鉢ができにくく、ポットの下で健全な根が発達しているのもいい。これだけのスピードで育ってくれれば、定植作業を前倒しで行え、作業期間の圧縮も可能です」

通常の培養土で育った根(左)、「ジフィーセブンC」で育った根(右)。差は歴然。
「ジフィーセブンC」の大きな特長の1つが、この根張りのスピードと元気の良さと聞いていたものの、昨年に続きやはり驚いていると小林さん。
一般的な培養土と違い、「ジフィーセブンC」はココピートでできているため、土壌中の気相が多いのが特徴です。また「ジフィーセブンC」を覆っている不織布が、水分蒸散時に気化熱で苗の温度を下げる効果を発揮します。これらの条件から、黒のポリポットと比べ、苗の温度が3~5度、最大では10度下がるのです。これが酷暑・猛暑であっても苗の生育に快適な環境を与え、生育を促すのです。

【参考情報】黒ポリポット(左)と「ジフィーセブンC」(右)の苗の温度比較。同じ施設内で測定。サカタのタネ提供
また、小林さんは根が水や養分を吸い上げる力を促すBS剤「GAXY(ギャクシー)」、それに加えて追肥としてサカタマモルシリーズ「鉄力あくあF14」、「ホスカル」を散布しています。(※)「ジフィーセブンC」には、水はけがよい特長をもちながら、水もちも良いため、肥料成分などを含んだ水分をしっかりと抱え込み、効果を発揮させてくれます。これもまた、苗の育成に大きくプラスに働いた、と小林さんは考えます。
※小林さんの使用事例
液肥は2週間に1回の頻度で、農薬散布時に混合して葉面散布しています。
「GAXY」:希釈倍率1万倍
「鉄力あくあF14」:希釈倍率5000倍~1万倍(GAXYと混用する場合は1万倍)
「ホスカル」:希釈倍率2000倍
「特に『GAXY』は効果を感じています。根を元気にすることで光合成が促され、葉がしっかり大きく育つ。『ジフィーセブンC』とこれらの資材の組合せで、育苗は非常に順調に進めることができますね。昨年はこの後の定植後の活着もスムーズで、苗が元気に育ち、結果、増収となりました。イチゴ栽培の成否は活着で決まると言っても過言ではありません。今年は育苗がとても順調で、より期待ができそうです」

画像の「鉄力あくあF14」は旧パッケージです。
前倒しで育成が進めば、当然ながら収穫の時期も早くなります。
「12月が、イチゴがもっとも高値で売れるタイミング。このペースで生育が進めば、年内の収量の大幅増加が見込める。それだけ収益も上がります。『ジフィーセブンC』に投資したコストはすぐに回収できる。これからの栽培がどうなるか楽しみです」
定植から収穫まで、小林さんのイチゴ栽培が「ジフィーセブンC」でどのように変化したのか、今後もマイナビ農業で追いかけていく予定です。続報にご期待ください。
【連載】2本目の記事公開中!驚きの成長速度をその目でご覧ください
もっと知りたい!「Jiffy-7C(ジフィーセブンC)」の魅力

健全な根の生育と作業効率化を実現する播種・育苗用資材
「Jiffy-7C(ジフィーセブンC)」
- 良質なココピート100%を不織布(PLA:生分解性プラスチック)で包んだものを乾燥・圧縮した培養土です
- 圧縮・乾燥されているので、使用する際は水で戻します。吸水後は3~5倍に復元します
- ココピートでできているため水はけがよく、根腐れしにくい特長があります
- 育苗後そのまま定植できます。不織布は土中の微生物により分解されます
- 軽量、コンパクトで扱いやすく、省スペースで保管・管理ができ、移動も容易です。
サイズ(直径×吸水後の高さ):50×60mm
ケース入数:約560個
詳しくはこちら:https://www.sakataseed.co.jp/special/jiffy7c/
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株式会社サカタのタネ ソリューション統括部
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