移住人気の高い都城は「農業のまち」、求人も多数
「自然豊かな環境で暮らしたい」
「ワークライフバランスを見直したい」
そんな思いから、地方移住を視野に入れる人が増えています。その選択肢の一つとして、いま注目されているのが宮崎県都城市。手厚い移住支援や、暮らしやすい環境から人気の高い移住先として注目を浴びています。
実は、都城市は5年連続市町村別農業産出額日本一を誇る「農業のまち」。特徴的なのは大規模農業法人が数多く活躍しており、求人も多数。ICTやAIを活用したDX化など、先進的な「スマート農業」を主軸とした経営に取り組む法人が地域全体をけん引しており、データ管理や自動化設備の導入により、効率的で持続可能な農業体制を実現しています。

最新の農機を駆使した大規模経営が特長
そのため、「農業=きつい・経験頼み」というイメージは、ここではすでに過去のものになりつつあります。技術もノウハウも蓄積され、次の世代へとつながっていく産地としての勢いがあります。
宮崎県全体でも農業法人数は着実に増加。それに伴い、新規就農者の半数以上が雇用されて就農しています。都城でも移住に際して未経験から農業法人への就職を選ぶ人も数多くいます。
未経験者も歓迎のイシハラフーズ
都城市にあるイシハラフーズは、国産野菜を使った冷凍野菜の生産・加工・販売を一貫して行う食品メーカーであり農業法人です。従業員は125名。原料野菜のほとんどを自社農場で栽培し、収穫して冷凍野菜に加工して出荷しています。品質・安全性を大切にしながら、働き方改革やスマート農業の取り組みも、DXという言葉が登場する前から積極的に進めています。

ほうれん草など、冷凍加工用の野菜を自社で栽培
「個人で新規就農をすると、設備投資や天候リスクの面でかなり大変で、労働環境の面でなかなか休みが取りづらいこともあるかと思います。また、収入を安定させるのにも時間がかかります。私たちは企業で体制を整えているので、労働時間もある程度決まっており、休みもしっかり取れて、収入も毎月決まった額と年2回の賞与があります。すぐに安定的に働けるのが魅力ですね」と話してくれたのは、イシハラフーズ・農産部統括の吉川幸一さん。
勤務歴30年の吉川さんは、生産部の農場の生産管理全般、人材の採用や管理などを担当しています。
「うちは経験よりもやる気と興味を大事にしています。農業が好き、やってみたいという気持ちがあれば十分。技術や知識は入社後に身につきます。さらに、機械に興味がある方については、大型や牽引などの免許取得も、会社の資格取得支援制度を活用しながらサポートしています。資格の内容や取得時期に応じて、費用の一部(5割)または全額を会社が負担するケースもあります」

写真右が吉川幸一さん
入社して3カ月は試用期間。この期間でお互いに相性を確認してから、本格的なスタートを切る仕組みです。未経験者は最初の1年間はグループ業務で基礎を学びます。
「畑の枚数が多いので、まずは場所を覚えることから。最初の1年間は個人作業ではなく、グループで収穫などを経験しながら、作物の流れを一通り学んでもらいます。本人の希望や習熟度に応じてトラクター業務なども任せていきます」
スキルが上がれば任される業務も広がり、評価や給与にも反映されます。休日もしっかり休めて、収入は安定。将来独立を目指す人も、企業の一員として長く働きたい人も、それぞれのキャリアを描ける環境が整っています。
イシハラフーズの中で、吉川さんの所属する農業生産部は現在21名がおり、うち5名は移住者だそう。その移住者の一人、関東からUターンしてイシハラフーズで働いている方にお話を伺いました。
出退勤や作業管理はiPhone、デジタル化された管理体制
農業生産部の中嶋貴大(なかしま・たかひろ)さんは、大学卒業後に関東で建設業に就いた後、コロナ禍を経て2021年に実家である鹿児島県曽於市にUターン。「実家から通える範囲で」と仕事を探していたところ、隣町の宮崎県都城市にあるイシハラフーズの求人を見つけたのがきっかけです。

中嶋貴大さん
「農業はキツイ、重労働というイメージが強かったので、求人に書かれていた『スマート農業』という言葉に惹かれました」
面接を経て、3日後からさっそく通い始めることに。職場環境はトラクターや収穫機などによる効率的な機械化が進んでおり、重たいものを持ち上げる作業は年に1〜2回あるかないかレベル。農業未経験だった中嶋さんは、最初はグループで仕事を覚えながら、本人の意欲や習熟度に応じて大型特殊免許の取得にも挑戦。資格取得にかかる費用については、会社の支援制度を利用し、取得後半年以内でトラクター業務にも関わるようになりました。
実際に働いてみて、「農業=重労働」というイメージがさらに変わったと中嶋さんは言います。
「野菜の収穫は畑を掘り起こすようなイメージを持っていて、めちゃくちゃ体力が必要だというイメージがありましたが、実際にやってみると機械でスピーディーに刈り取れるんですよね」

畝づくりやマルチ張りなどの作業も機械でスムーズに完了します
それに加えて、デジタル化により、畑や人材の管理体制が効率的になっています。
社員全員にiPhoneが支給され、作業開始・終了はスマホでチェックインして管理。誰がどの圃場で何の作業をしているかリアルタイムで共有でき、iPhoneから部品発注やトラブル報告も可能です。出退勤カードや紙の報告書提出といったアナログ作業がなく、合理的で働きやすい環境が整っています。
さらに、各圃場の栽培作物や作業履歴、生育状況、農薬散布の記録などもデータベースで一元管理。そのデータをもとに、播種や草取り、生育確認、収穫時期の判断までを計画します。
圃場の数が多くても、情報がデータベースで可視化されているため、迷うことなく効率的に作業を進めることができます。

iPhoneは2年に一度新品が支給される。現在はiPhone16を使用
仕事で達成感を感じられるのは、「決められた年間目標をしっかり達成できたとき」と中嶋さん。栽培目標量はアプリで共有されており、目標に対して現在どれだけ達成できているのか、どれだけ足りないのかもわかりやすく、達成に向けてやるべきことも掴みやすくなっています。
移動ストレスゼロ。都城で手に入れた時間のゆとり
中嶋さんは最初、曽於市の実家から30分かけて通っていましたが、その後都城で賃貸アパートを借りて引っ越し。現在は徒歩3分で畑に出勤できる体制だそう。
「建設業だった前職では、電車で事務所に行き、そこから社用車で現場を回っていました。関東は道が混んでいて、20分で行けるところでも倍の時間がかかることもありました。ここでは移動時間のロスやストレスもなくなりました」
勤務時間は8時~17時が基本で、生産体制によっては出勤時間が朝早く5時になることもあります。ただし、その場合は15時頃に退勤できることも。繁忙期には残業もありますが、遅くとも18時には帰れる環境だそう。

建設業では暗くなってから帰宅することが当たり前でしたが、明るいうちに帰れる生活になり、時間が有効活用できるようになりました。
「僕が関東に出る前と比べて、最近は都城にも関東にあるようないろんな店が増えてきています。そういう面で考えると、ここはもう田舎ではなくなってきているように感じますね」
市の中心部にはいろんな店があり便利な一方で、車を15分くらい走らせば滝があるなど豊かな自然環境が広がっている都城。混雑が少なく暮らしやすく、「田舎すぎない地方都市」というちょうどよさを実感しているそうです。
中嶋さんは今後、引き続き会社で農業を続けながら経験を積み、将来的に父が始めようとしている畜産の仕事も手伝いたいという。「今の仕事が将来につながっている」という感覚があるそうです。
「ここで学んだトラクター操作やメンテナンス技術は畜産でも活かせると思います」

日本トップレベル!都城の支援制度
都城市では移住や就職活動に関するさまざまな補助制度を用意しています。
移住前に受けることができる支援制度
「無料職業紹介・雇用相談」では、雇用コーディネーターと相談しながら、自分のキャリアや希望を生かせるお仕事を紹介します。農業法人等への就職についても相談が可能です。
移住前に実際に都城市を見てみたい!体験してみたい!という場合は、「お試し滞在制度(宿泊費・レンタカー借上料)補助金」 が便利です。県外市外から就業体験や面接などの就職活動に来る際に、市内ホテル宿泊費やレンタカー代の一部が補助されます。
移住後に受けることができる支援制度
一定の要件を満たすことで「移住応援給付金」を受け取れます。なお、この給付金は基本世帯給付額に加え、子ども1人につき100万円の加算や、中山間エリアへの移住の場合は一人あたり20万円の加算など(ともに上限あり)、世帯で受け取れる最大額が500万円となっています。
運転が不慣れな方に対しては、「移住者運転技術向上応援事業費補助金」もあり、市内の自動車教習所でペーパードライバー講習を受けた際の講習費用に対して、一部補助金が交付されます。
さらに、「第1子からの保育料の完全無料」など、子育て世代への手厚い支援体制も整っています。
紹介した支援制度は令和7年度のもので、年度ごとに変わる可能性があります。また、移住支援の利用には事前の移住相談登録が必要ですので、興味がある方は、まず移住相談登録を行い、移住支援情報を確認しましょう。
これから就農を検討している方や、農業に関心のある方に向けた「都城市就農相談Webサイト(通称:都城就農相談ナビ)」の活用もおすすめです。就農までの流れや支援制度の情報収集、就農相談フォームからの相談も可能なサポートサイトです。
このサイトを通じて、就農をより身近に、より具体的にイメージすることができるでしょう。

「自然と都市のバランスがよい地方都市」として暮らしやすく、支援制度も整い、そして「給与を得ながら農業に就く」という選択肢がある都城市。未経験からでも、農業の世界に踏み出せる環境がここにはあります。移住と仕事を同時に考えるなら、都城市の農業法人という道を、ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
就農に関すること
宮崎県都城市姫城町6街区21号
都城市農政課
電話:0986-23-2768
移住に関すること
宮崎県都城市姫城町6街区21号
電話:0986-23-2542
移住・定住支援サイト
移住特設サイト「住めば住むほど都城」
















