公式SNS

マイナビ農業TOP > 待望の新規作用機作をもつ殺虫剤「エフィコン®SL」

待望の新規作用機作をもつ殺虫剤「エフィコン®SL」

新規殺虫剤エフィコンSL

新規殺虫剤エフィコンSL

農家を悩ます
コナジラミ・
アブラムシ対策

野菜、畑作物、茶、果樹など幅広い作物に甚大な被害をもたらす
コナジラミ類、アブラムシ類、アザミウマ類、ヨコバイなどの害虫。
吸汁することで萎れや葉の黄化を引き起こし、生育を阻害します。

また、ウイルス病を媒介することでモザイク病や
黄化葉巻病といった病害を発生させます。
近年では既存薬剤への感受性が低下した個体も確認されており、
新たな防除手段が求められています。
その期待に応えるのが、BASFが開発した新規殺虫剤「エフィコン®SL」です。

まったく新しい殺虫剤
「エフィコン®SL」
4つの特長

新しい作用機作/ウイルス媒介抑制効果/優れた移行性/訪花昆虫・天敵への安全性
製品名 エフィコン®SL
有効成分 アクサリオン®(一般名:ジンプロピリダズ)
登録番号 第25005号
毒性 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)​
性状 褐色~暗褐色澄明水溶性液体
IRAC
コード
36(弦音器官モジュレーター)

適用作物

作物別に効果や使用方法を
解説しています。
ページは順次追加していきます。

対象害虫

エフィコンSLは、アブラムシ類、コナジラミ類、ヨコバイ類、アザミウマ類などの
吸汁性害虫に高い効果を示すことが確認されています。
特に、ブレイキン効果※による高いウイルス媒介抑制効果が特長です。

※エフィコンSLの有効成分アクサリオンが害虫の弦音器官を攪乱し、速やかに吸汁や定位といった行動を阻害する効果。結果として、害虫が植物から落下するといった症状を引き起こす。

種名 学名 効果
カメムシ目 アブラムシ科 ワタアブラムシ Aphis gossypii
ユキヤナギアブラムシ Aphis spiraecola ◎~○
モモアカアブラムシ Myzus persicae
ジャガイモヒゲナガアブラムシ Aulacorthum solani
チューリップヒゲナガアブラムシ Macrosiphum euphorbiae
ダイズアブラムシ Aphis glycines
ダイコンアブラムシ Brevicoryne brassicae
ニセダイコンアブラムシ Lipaphis erysimi
コナジラミ科 オンシツコナジラミ Trialeurodes vaporariorum
タバココナジラミ Bemisia tabaci
ヨコバイ科 チャノミドリヒメヨコバイ Empoasca onukii ◎~○
コナカイガラムシ科 クワコナカイガラムシ Pseudococcus comstocki
フジコナカイガラムシ Planococcus kraunhiae
マルカイガラムシ科 クワシロカイガラムシ Pseudaulacaspis pentagona ×
ナシマルカイガラムシ Comstockaspis perniciosa
ウメシロカイガラムシ Pseudaulacaspis prunicola
アザミウマ目 アザミウマ科 チャノキイロアザミウマ Scirtothrips dorsalis ○~△
ネギアザミウマ Thrips tabaci
ミナミキイロアザミウマ Thrips palmi ○~△
ミカンキイロアザミウマ Frankliniella occidentalis ○~△
ハエ目 ショウジョウバエ科 オウトウショウジョウバエ Drosophila suzukii
ダニ目 フシダニ科 トマトサビダニ Aculops lycopersici ◎~○

◎:活性高い、○:活性あり、△:活性あるが副次的な効果程度、×:活性低いまたは効果なし

新規作用機作により
抵抗性管理に有効

エフィコンSLの有効成分であるアクサリオン(有効成分名:ジンプロピリダズ)は、害虫の弦音器官の機能を攪乱します。それにより、害虫は運動の統制を失い、定位や摂食、飛翔といった行動が阻害され(=ブレイキン効果)、その後、飢餓などにより死に至ります。これまでの殺虫剤にない特性から、既存の殺虫剤に抵抗性を示す害虫の防除に有効です。そのユニークな作用性により、2023年にはIRACの新規グループ36に分類されました。

存在部位
役割
触角
音、重力、風
環節
環節位置の把握
翅の接合部
翅の動き
弦音器官
阻害により現れる作用 屈性、風・音の検知を阻害 運動能力阻害 飛翔能力阻害

新たにIRACグループ36に分類

弦音器官を過剰に活性化させ、弦音器官神経細胞内Ca2+レベルを増加させるグループ9および29の殺虫剤とは逆に、アクサリオンは、弦音器官を沈黙させ、細胞内Ca2+レベルを低下させます。グループ9および29の効果発現にはTRPVチャネルを必要としますが、アクサリオンはグループ9および29により引き起こされる細胞応答を損なうことなく、 TRPVチャネルに非依存的に作用します。
このように、アクサリオンがこれまでの殺虫剤とは異なった部位に作用していることから2023年3月にIRACの新規グループ36に分類されました。

ウィルス媒介抑制効果

ブレイキン効果による速効的な吸汁阻害により、優れたウイルス媒介抑制を示します。トマトの黄化葉巻病やキュウリのえそ病は吸汁性害虫が媒介するウイルス病で、ウイルスを保毒した害虫が一定時間作物を吸汁することで感染してしまいます。エフィコンSLのブレイキン効果による速効的な吸汁阻害は、これらのウイルス媒介抑制に貢献します。

タバココナジラミが媒介するトマト黄化葉巻病の抑制効果

【タバココナジラミ成虫数】
【タバココナジラミ中・老齢幼虫数】
【トマト黄化葉巻病発病株率(%)】
【試験概要】
  • 試験実施機関:2020年 熊本県農業研究センター
  • 供試害虫:タバココナジラミ(タイプQ)
  • 供試作物:トマト(施設栽培)
  • 散布:2020年8月31日、9月8日、9月14日の計3回
  • 試験方法および調査方法:散布前後の成虫数、​中・老齢幼虫数およびトマト黄化葉巻ウイルス病発症株数を調査した。

結果

エフィコンSL区はA剤区に比べ、コナジラミの成虫数、幼虫数だけでなくトマト黄化葉巻病を抑えることが確認できた。

優れた移行性による
安定した効果

葉表から葉裏、葉から葉、根から葉へと有効成分を行き渡らせることができるため、作物全体を隙間なく守ることができます。

上方移行性と下方移行性

エフィコンSLは上方移行性、下方移行性ともに有するため、散布ムラに強く、大切な新葉を保護します。

【試験概要】
  • 試験実施機関:2022年 BASFジャパン株式会社​ アグソリューションファーム成東
  • 供試害虫:モモアカアブラムシ
  • 供試作物:キャベツ
  • 試験規模: 1株 ポット/区、3連制
  • 試験方法および調査方法:
    上方移行性:ポット植えキャベツの1葉目に薬剤(300ppm)を100µL滴下し、3葉目にモモアカアブラムシを放虫した。
    下方移行性:ポット植えキャベツの3葉目に薬剤(300ppm)を100µL滴下し、1葉目にモモアカアブラムシを放虫した。
    放虫後は25℃に設定したガラス温室内で維持し、7日後に生存虫数をカウントし補正死虫率を算出した。

結果

キャベツの処理葉から未処理葉への、上方移行性及び下方移行性が認められた。

浸達性

【試験概要】
  • 試験実施機関:2022年 BASFジャパン株式会社​ アグソリューションファーム成東
  • 供試害虫:モモアカアブラムシ
  • 供試作物:キャベツ
  • 試験方法および調査方法:ポット植えキャベツの葉表に直径7㎝の円状に薬剤を所定水量で散布した。風乾後、散布範囲からリーフディスク(直径23㎜)を作成し、葉表または葉裏を上にして寒天にのせた。各リーフディスクにモモアカアブラムシ成虫10頭を放虫し、25℃、16L8D条件の恒温器で維持した。放虫5日後に生存虫数を数えて、死中率を計算した。

結果

倍率水量に関係なく、葉表から葉裏への浸達性が認められた。

浸透移行性

根からの浸透性を有するため、灌注処理で定植直後から作物を守ります。

【試験概要】
  • 試験実施機関:2018年 日本植物防疫協会高知試験場
  • 供試害虫:タバココナジラミ(タイプQ)
  • 供試作物:トマト
  • 試験規模:4.8㎡ 12株/区、3連制
  • 試験方法および調査方法:施設栽培条件下において、定植直前に薬剤をポットに灌注処理し、定植後経時的にコナジラミ幼虫数をカウントした。

結果

トマトを用いた灌注試験において、根からの浸透移行性が高い効果を示した。

残効性

【試験概要】
  • 試験実施機関:2020年 BASFジャパン株式会社​ アグソリューションファーム成東、千葉県山武市
  • 作物(品種):ばれいしょ(男爵)
  • 試験規模・区制:1/5000aワグネルポット植え、1区1株、3反復
  • 対象害虫:ジャガイモヒゲナガアブラムシ
  • 処理方法:茎葉散布
  • 試験方法:ポット植えのばれいしょに薬剤を散布(6月11日)し屋外に放置。散布当日、1日後、8日後、14日後、20日後に葉を採取し、1葉あたりアブラムシ幼虫10頭を接種。接種4または5日後に生存虫数を調査し補正防除率を求めた。尚、試験期間中、総雨量211.5 mmの降雨があったが、散布当日直後に影響はなかった。

結果

エフィコンSLの3000倍は散布20日後においても 90%の防除価を示したことから、散布後約3週間程度の効果の持続性が確認された。

残効性

露地条件において、約3週間の残効性を有します。

耐雨性

【試験概要】
  • 試験実施機関:2021年 油日アグロリサーチ株式会社
  • 供試害虫:ワタアブラムシ(Aphis gossypii)
  • 試験方法および調査方法:1/20,000aのポット植のばれいしょ(品種:デジマ、6複葉 草丈約15cm)に所定量の薬剤を散布(水量:200l/10a)し、風乾後、ワタアブラムシをポットあたり50頭接種した。3反復。尚、降雨区 (50mm/時、2時間)は降雨後に接種を行った。散布後、1,3,4,7 日後にアブラムシ数を調査した。

結果

茎葉散布・風乾直後での降雨条件下においても、アブラムシに対する密度抑制効果が認められた。

耐雨性

有効成分アクサリオン®が速やかに作物に取り込まれるため、耐雨性に優れます。

訪花昆虫・天敵への安全性

エフィコンSLは、花粉媒介昆虫や害虫の天敵を含む有用昆虫に対する影響が小さいことが確認されています。これらの天敵と化学農薬を組み合わせた「IPMプログラム」への導入にも適しています。

天敵との併用

タバコカスミカメ導入後のエフィコンSLの散布は、タバココナジラミに対してタバコカスミカメ単独の効果よりも早進化され、効果が向上する傾向がみられた。

【試験概要】
  • 試験実施機関:2024年 Field Styled Lab.
  • 対象害虫:タバココナジラミ タイプQ
  • 作物:トマト(麗夏)
  • 使用天敵:タバコカスミカメ 土着天敵個体群;クレオメにより増殖した成虫
  • 試験方法および調査方法:タバコカスミカメ成虫(3頭/株)放飼15日後に薬剤を散布。散布前から散布20日後までトマトの上位,中位,下位葉を各5複葉(計15複葉/株)上のタバココナジラミ幼虫(若齢,中齢,老齢)およびタバコカスミカメ(成虫、幼虫)の個体数を調査。尚、タバコカスミカメは上記複葉と併せて5本の生長点も調査

結果

G剤区は散布後にタバコカスミカメ数が激減したのに対して、エフィコンSL区は影響が少なかった。また、エフィコンSLとタバコカスミカメを併用することで、タバココナジラミ タイプQに対してより高く安定した効果を示した。

有用昆虫に対する影響

エフィコンSLは、多くの天敵に対して影響が少ないことが確認されていますが、ツヤコバチに対しては影響がありますのでご注意ください。

種名 学名 捕食対象 試験対象
ステージ
処理方法 影響および
導入可能
日数
ミヤコカブリダニ Amblyseius californicus ハダニ類 成虫+幼虫と
その後の増殖
直接散布 ◎/0
ククメリスカブリダニ Amblyseius cucumeris アザミウマ類
ホコリダニ類
ハダニ類の卵
成虫+幼虫と
その後の増殖
直接散布 ◎/0
スワルスキーカブリダニ Amblyseius swirskii アザミウマ類
コナジラミ類
ホコリダニ類
ハダニ類
カイガラムシ類
成虫+幼虫
+卵に暴露、
その後の増殖
放虫後散布 ◎/0
チリカブリダニ Phytoseiulus persimilis ハダニ類 成虫+幼虫と
その後の増殖
直接散布 ◎/0
パイライカブリダニ Typhlodromus pyri アザミウマ類
ハダニ類
幼虫、成虫暴露後
の産卵・孵化率
散布後放虫 ◎/0
カスミカメの一種 Anthocoris nemoralis アブラムシ類
ハダニ類
キジラミ類
幼虫 散布後放虫 ◎/0
カスミカメの一種 Macrolophus caliginosus コナジラミ類
ハダニ類
幼虫→成虫期間
暴露後の
産卵・孵化率
散布後放虫 ◎/0
カスミカメの一種 Macrolophus pygmaeus コナジラミ類
ハダニ類
幼虫、成虫暴露後
の産卵・孵化率
散布後放虫 ◎/0
タバコカスミカメ Nesidiocoris tenius アザミウマ類
コナジラミ類
成虫+幼虫+
卵に暴露、
その後の増殖
放虫後散布 ◎/0
エルヒメハナカメムシ Orius laevigatus アザミウマ類
コナジラミ類
幼虫、成虫暴露後
の産卵・孵化率
散布後放虫 ◎/0
ヤマトクサカゲロウ Chrysoperla carnea アブラムシ類
ハダニ類
アザミウマ類
コナカイガラムシ類
幼虫→成虫期間
暴露後の
産卵・孵化率
散布後放虫 ◎/0
コレマンアブラバチ Aphidius colemani アブラムシ類 成虫 散布後放虫 ◎/0
エルビアブラバチ Aphidius ervi アブラムシ類 成虫、成虫暴露後
の産卵・孵化率
散布後放虫 ◎/0
アブラバチの一種 Aphidius rhopalosiphi アブラムシ類 成虫、成虫暴露後
の産卵・孵化率
散布後放虫 ◎/0
オンシツツヤコバチ Encarsia formosa コナジラミ類 成虫 散布後放虫 ✕/34
サバクツヤコバチ Eretmocerus eremicus コナジラミ類 成虫 散布後放虫 ✕/34
セイヨウミツバチ Apis mellifera 群巣 散布後放虫 ─/2
クロマルハナバチ Bombus ignitus 群巣 散布後放虫 ─/1
マメコバチ Osmia cornifrons 成虫 直接散布 ◎/※
カイコ Bombyx mori 幼虫 食餌混和 ◎/─

評価基準の目安:
室内試験での補正死亡率(%) ◎≦30、30<○≦80、80<△≦99、99<×
野外・半野外試験での補正死亡率(%) ◎≦25、25<○≦50、50<△≦75、75<×
※補正死亡虫率の判定では◎、直接散布の場合はごく弱い影響を及ぼす可能性があるため避ける

問い合わせ

エフィコンSLをお買い求めの際は、お近くのJA、販売店にお問い合わせください。

D-BASF

BASFジャパン株式会社

〒103-0022
東京都中央区日本橋室町 3-4-4 OVOL 日本橋ビル3階

関連記事

  • IPMにおける殺虫剤のローテーション設計の基本と成功のためのコツ

    記事を読む
  • 殺虫剤の選び方は作用機作で決まる!効果的かつ持続可能な防除のポイントをご紹介

    記事を読む
  • トマト大産地の危機を救えるか。新規殺虫剤「エフィコン®SL」とIPMによる黄化葉巻病対策を追う

    記事を読む