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残効性に確かな手応え。新剤「エフィコンSL」で防除の省力化・資材コスト抑制も見えてきた

残効性に確かな手応え。新剤「エフィコンSL」で防除の省力化・資材コスト抑制も見えてきた

茨城県八千代町でレタスを主力に12ヘクタール規模を経営する増山泰英さんは、40代でありながら農業歴25年という若きベテランです。契約栽培と新技術・新剤の積極採用を経営の軸に置きながら、省力化や資材コスト抑制による経営持続性を意識してきました。なかでも薬剤抵抗性の管理を徹底し、ローテーション防除を丁寧に組み立ててきた増山さんが、アブラムシ防除の新剤「エフィコン®SL」に見出した可能性とは。

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同じ薬剤を使い続けるリスク、25年の経験が教えてくれたこと

増山さんが手がける作物は、キャベツ、トウモロコシ、ジュース加工用トマトなど。地域特性に合わせた収益性の高い作物を厳選してきました。なかでも主力のレタスは大手ハンバーガーチェーンに契約出荷しており、農薬の使用規定を遵守しながら害虫の食害のないきれいな作物を安定して届けています。地域の生産者約20名が所属する有限会社八千代組合の一員としても、安全と品質を重視した農業生産に取り組んでいます。

地域の生産者仲間と情報交換をするなかで、常に気にかけてきたのが薬剤抵抗性の問題です。同じ薬剤を使い続ければ、抵抗性の発現リスクが高まります。増山さんはその課題を早くから意識し、新剤を積極的に取り入れながらローテーション防除を組み立ててきました。その根底には、抵抗性管理を怠れば防除体系そのものが揺らぎ、収穫物の品質低下・減収による経営リスクにつながりかねないという強い危機意識があります。

「新しい薬剤が出たときは、ローテーションに入れられないかと思って意欲的に試しています」と増山さんは話します。

増山さんの農薬の採用基準は明確です。異なる作用機作を持つ剤を組み合わせ、使用回数・希釈倍率を守ること。その原則を守ることで、薬剤を長く使い続けられるという考え方です。近年、多くの生産者が長年頼ってきた農薬のアブラムシに対する効果が落ちはじめたという声もあり、新しい選択肢を探し求めていました。そこへ満を持して登場したのが、2026年3月に上市された新剤「エフィコンSL」です。

春レタスで残効性を確認、1回散布で収穫まで効果が持続

BASF社の新規殺虫剤「エフィコンSL」は、既存薬剤とは全く異なる作用機作(IRAC分類:36)を持ち、レタスやキャベツのアブラムシ類の抵抗性管理を意識する農家にとってまさに待望の一剤です。

増山さんは早速、春レタスの防除に「エフィコンSL」を採用しました。定植時に育苗ポット灌注(殺虫剤+殺菌剤)を行ったレタスに、生育後期のゴールデンウィーク前、他の殺菌剤2種と混用して1回の茎葉散布を実施。散布から2週間以上が経過しても試験区のレタスにアブラムシは見られず、5月末の収穫終了まで、追加の殺虫剤散布は一度も必要なかったといいます。
「エフィコンSLの残効の長さを実感しました。1回の散布で収穫が終わるまでアブラムシの発生はなく、レタスはまったく問題がありませんでした」と増山さんは話します。

この手応えは散布回数の削減にも直結します。「残効期間が長いので防除回数を減らせますし、効き目を考えるとコスト的にも十分見合います」と増山さんは続けます。薬剤費だけでなく、散布にかかる労力と時間のコストも抑えられる点は、契約栽培を担う増山さんにとって見逃せないメリットです。

アブラムシ防除の両翼、ローテーション強化で経営を安定化

増山さんが長年信頼してきたアブラムシ剤も、今のところ効き目が落ちてきたわけではありません。しかし周辺農家からは「効かなくなってきた」という声もちらほら聞こえ始めており、抵抗性の問題が他人事でなくなりつつあります。

「自分もいつまでその薬剤を使い続けられるかという不安はあります。そこにエフィコンSLが加わってローテーションの選択肢が増えれば、信頼できる薬剤をより長く使うことができます。私にとってエフィコンSLは従来の剤に代わる存在ではなく、両方を主力としてアブラムシ防除の2本柱にしたいと考えています」と増山さんは話します。

ローテーションの選択肢が広がれば、特定の薬剤への依存度を下げ、抵抗性の発達を遅らせることにもつながります。薬剤を長く使い続けることが、経営コスト管理にもつながるという考え方です。

使い勝手の面でも評価が高く、「溶けやすく、沈殿もしなかった」と実作業での扱いやすさも認めています。異なる作用機作を持つ2剤を軸に据えた防除体系は、抵抗性管理による経営持続性という増山さんの哲学とも合致しています。

散布回数の削減で経営効率化、秋レタスへの期待

エフィコンSLの試験結果を踏まえ、秋レタスではさらに本格的な防除体系を組む予定です。防除は定植時の育苗ポット灌注を起点に、生育期間中の茎葉散布は3回程度を計画しています。現状は10〜15日に1回の頻度でアブラムシ防除を行っていますが、エフィコンSLの残効性を活かして生育後半に組み込むことで、散布回数の削減が見えてきました。

「秋作で散布回数を1回減らせれば大きい。残効期間が長いエフィコンSLを収穫前の最後の一剤としたい」と増山さんは語ります。収穫時期は収穫に労力がかかり圃場に入れない期間が生じるため、残効性の長い薬剤を最後に使うことは理にかなっています。

「エフィコンSLと従来のアブラムシ剤を2本柱にして、どちらも長く使い続けたい」と増山さんは展望します。薬剤抵抗性を管理しながら散布回数を減らし、資材コストと労力を抑えつつ安定した防除効果を維持したい。新技術と適期管理を組み合わせ、経営を着実に前進させてきた増山さんの防除体系に、エフィコンSLという新たな切り札が加わろうとしています。

取材協力
茨城県八千代町
有限会社八千代組合 増山泰英さん

『エフィコン®SL』製品情報

有効成分: アクサリオン®(ジンプロピリダズ) 10.8%
登録番号: 第25005号
性状: 褐色~暗褐色澄明水溶性液体
毒性: 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
危険物: 三石・Ⅲ・水溶性
有効年限: 3年
包装: 250ml×20本、500ml×20本(地域限定)

®=BASF社の登録商標

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