
酷暑・乾燥対策の新たな一手、植物の力を引き出す第3の資材
気候変動の影響が、農業現場でより深刻な問題となっています。特に夏の猛暑や長期的な乾燥は作物の生育に直接的なダメージを与えます。
「夏、特に7月の後半くらいから、葉が萎れてぐったりしてしまうという話をよく聞きます」と、同社肥料本部の日下華さんは語ります。トマトやキュウリといった夏野菜はもちろん、水稲、さらには果樹に至るまでその影響は作目を問いません。「最近では、4月や5月に突発的に気温が上がることもあり、その段階で作物が被害を受けてしまうケースも聞きます」と言葉を続けます。
猛暑に加えて「過乾燥」も大きな問題です。
「雨が降らず、畑がカラカラになってしまうと、根が肥料や水分を吸えなくなり、生育が遅れてしまいます」。高温障害の症状は作目によってさまざまで、果菜類では着果不良や糖度低下、水稲では白未熟粒の多発、果樹では果実の着色不良や日焼け、ひび割れなどが報告されています。こうした環境ストレスによって、収量や品質が大きく左右されてしまうのが現状です。
気候変動による環境ストレス課題への新たなアプローチとして注目されているのが、「バイオスティミュラント資材」です。植物や土壌に働きかけることで、高温・乾燥だけでなく、日照不足や低温、長雨・豪雨といった多様な気象ストレスへの耐性を高め、養分の吸収や光合成を助けるなどの効果が期待できます。
「農薬や肥料とは用途が異なり、バイオスティミュラント資材は植物が本来持つ力を活性化させるイメージに近いです。暑さで弱ってしまう前に、あらかじめストレスに耐えられるように準備をしておくといった使い方です」。いわば作物のためのサプリメントのような存在で、既存の施肥や防除などの栽培管理を補助するものと理解しておくことが大切です。

バイオスティミュラント導入のチェックリスト
目的に合った資材選び、効果的な使い方
「バイオスティミュラントといっても、微生物由来のもの、海藻由来のもの、アミノ酸や有機酸など、原料は多岐にわたります。大切なのは、自分の畑の課題や目的に合った資材を選ぶことです」と日下さんは話します。
「根張りを良くしたい」「高温・乾燥への耐性を高めたい」など、課題によって適した資材は異なります。目的と合わない資材では、期待する効果は得られにくいのです。
「作物のストレス対策の基本は、日々の適切な栽培管理です。土づくり、施肥設計、剪定、水管理など、これまで通りの管理をしっかり行ったうえで、プラスアルファとして使っていただくことが大前提です。何か困ったことが起きてから使うのではなく、ストレスがかかる前の予防的な使用で効果が期待できます。育苗期や生育が旺盛な時期など、適切なタイミングで使うことで、より高い効果が期待できます」。
製品を選ぶ際は、公的なガイドラインへの準拠、効果データや国内事例の公開、メーカーやJAのサポート体制、使用・保管方法の明確さが判断基準の一助となります。用法・用量を正しく守ることが、効果を引き出す前提です。
異常気象が「当たり前」になりつつある今、バイオスティミュラント資材は適切に選び正しく使うことで、地域農業の課題解決に向けた選択肢の一つになり得ます。地域の生産者とともに圃場課題を見つめ直し、目的に合った資材選びが解決への一歩となるはずです。

おすすめ4製品の比較表
商品情報
ユートリシャ™N/Skeepon(スキーポン)/ソイルサプリエキス/ストロングリキッド
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