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栽培2年目から収量を実感 本数・太物・作業性で期待高まるアスパラガス「ハイパーウェルカム」

栽培2年目から収量を実感 本数・太物・作業性で期待高まるアスパラガス「ハイパーウェルカム」

高齢化や労働力不足により、生産者の減少が全国的な課題となる中、毎年新たな仲間が加わり、産地規模を拡大し続けているアスパラガス産地があります。愛知県のJAひまわりアスパラガス部会です。部会員数は現在38人。新規生産者が毎年加わる背景には、パッキングセンターを活用した省力化の仕組みづくりがあります。そして近年、生産者から高い評価を得ているのがアスパラガス品種「ハイパーウェルカム」です。

「本数が出る」「太物も取れる」「春芽の吹きがよい」「2年目からしっかり収穫できる」――。

産地拡大を支える取り組みと、「ハイパーウェルカム」の実力に迫りました。

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左:JAひまわり 青果課 宮崎幹太さん 右:生産者 山口泰裕さん

毎年新たな仲間が加わるアスパラガス産地 JAひまわり

JAひまわりアスパラガス部会の栽培面積は5.3ha。現在38人の生産者が栽培に取り組んでおり、毎年2人ほどの新規生産者が加わっています。
農業現場では高齢化や担い手不足が話題になることが少なくありません。そんな中でも産地を拡大し続けられている理由の一つが、パッキングセンターを活用した出荷体制です。通常、アスパラガスは収穫後に選別や結束などの調製作業が必要になります。しかし同部会では収穫したアスパラガスをバラのまま出荷できるため、生産者は収穫作業に集中できます。
部会担当の宮崎さんは、「パッキングセンターがあることで、農家さんは選別や調製にかかる時間を減らせます。その分、面積拡大にもつながっています」と話します。
部会員のほぼ全員が利用しているというこの仕組みは、産地維持と拡大を支える大きな強みになっています。

真夏は一日中アスパラガスと向き合う

アスパラガス栽培は収穫適期との戦いです。
特に真夏は生育スピードが速く、収穫が遅れると規格外品が増えてしまいます。そのため収穫は朝と夕方の2回。朝は5時30分ごろから収穫を始め、午後は2時ごろから再び圃場に入ります。
生産者の山口さんは、「夏場は朝と夕方に収穫しないと伸び過ぎてしまいます。収穫が遅れると商品にならなくなってしまうので」と話します。
最盛期には一日の大半をアスパラガスの管理と収穫に費やすことも珍しくありません。だからこそ、省力化や作業性のよさは産地にとって重要なテーマになっています。

「本数が出る」から収量につながる「ハイパーウェルカム」

そんな産地で期待を集めている品種の一つが「ハイパーウェルカム」です。
山口さんは実際に栽培した印象について、「太さだけではなく、本数がしっかり出てきます。結果として太物も取れる印象があります」と評価します。
アスパラガスでは太物収量に注目が集まりますが、安定した収量を確保するためには本数の確保も欠かせません。「ハイパーウェルカム」は本数がそろい、その結果として太物収量にもつながっていると感じているそうです。

太さも本数もそろうアスパラガス「ハイパーウェルカム」

また、
・春芽の吹きがよい
・立茎前からしっかり収穫できる

といった点も高く評価されています。
実際に2025年産では、栽培2年目でありながら十分な収穫量を確保できたといいます。

次々と芽が出ている「ハイパーウェルカム」の様子

栽培2年目から手応え 作業性の高さにも期待

アスパラガスは長期栽培作物であり、本格的な収穫までには一定の時間が必要です。そのため生産者にとって、早い段階から収量が確保できることは大きな魅力になります。
山口さんは、「2年目からしっかり取れた印象があります」と振り返ります。
さらに収量だけでなく、作業面での評価もありました。「腰に優しい」というのが山口さんの率直な感想です。日々の収穫作業を考えると、作業負担の軽減は収量と同じくらい重要なポイントです。

JAひまわりでは高畝栽培を取り入れ、作業しやすい環境づくりにも取り組んでいます。
アスパラガスは水を好む一方で、根が長時間水に浸かることを嫌う作物です。高畝にすることで排水性が向上し、根が健全に生育しやすい環境を整えられます。ハウス内で灌水管理ができる環境では、アスパラガス本来の発根能力も生かしやすくなります。
「ハイパーウェルカム」もこうした高畝栽培との相性がよく、本数の確保や安定した収量につながることが期待されています。収量性だけでなく、長く栽培を続けるための栽培のしやすさも、「ハイパーウェルカム」の魅力の一つといえそうです。

高畝栽培で排水性と作業性が向上 腰にも優しい栽培に

労力軽減と安定生産の両立を目指して 防除回数削減にも挑戦 

JAひまわりでは、生産者の負担軽減を目指し、防除体系の見直しにも取り組んでいます。「ボタニガードES」などの微生物資材や天敵資材を活用しながら、病害虫の発生を抑える栽培を実践しています。アスパラガスではヨトウムシやアワノメイガ、スリップス(アザミウマ)などが問題になりますが、「椿ペレット」や「椿キング」も活用しながら被害軽減に取り組んでいます。
宮崎さんは、「理想は月に1回程度の防除で管理できること」と話します。
労力軽減と安定生産を両立するための取り組みは、今後も続きます。

「唯一食べられた野菜」がアスパラガスだった

山口さんにアスパラガス栽培を始めたきっかけを聞くと、意外な答えが返ってきました。「実は野菜が苦手なんです。でもアスパラガスだけは食べられたんですよ」そのおいしさが栽培を始めるきっかけの一つになったそうです。
現在はブドウ10a、アスパラガス20aを栽培しています。
また、「重量野菜ではなく、おいしい野菜を作りたかった」と話す山口さん。
その言葉からは、収量だけでなく品質にもこだわる生産者の思いが伝わってきました。

JAひまわりで見えてきた 「ハイパーウェルカムの魅力」

✔ 本数が確保しやすく、安定した収量につながりやすい
✔ 太物も収穫しやすく、秀品収量が期待できる
✔ 春芽の吹きがよく、シーズン序盤から収穫につながりやすい
✔ 栽培2年目から収量を実感しやすい
✔ 立茎前から収穫でき、早い段階で手応えを感じやすい
✔ 「腰に優しい」という声もあり、収穫作業の負担軽減も期待できる

「ハイパーウェルカム」はこんな生産者に向いている

✔ 本数と太物の両方を狙いたい人
✔ 安定した収量を確保したい人
✔ 定植後、比較的早い段階から収穫の手応えを得たい人
✔ 面積拡大を考えている人
✔ 作業負担も意識しながら長く栽培を続けたい人
✔ 新たにアスパラガス栽培へ挑戦したい人

アスパラガス栽培という選択肢

アスパラガスは、一度定植すると長期間にわたって収穫できる作物です。そのため、収穫期間に合わせた雇用を確保しやすく、長い収益期間を維持できることも魅力の一つです。
また、近年は国産アスパラガスの生産量が減少傾向にある中で、量販店からは新たな産地や安定供給への期待も高まっています。こうした背景から、アスパラガスは産地にとっても生産者にとっても、将来性のある品目の一つといえるでしょう。

おわりに

毎年新たな生産者が加わり、産地規模を広げ続けるJAひまわりアスパラガス部会。その背景にはパッキングセンターによる省力化の仕組みと、生産者が栽培しやすい環境づくりがあります。そして、その現場で評価を集めていたのが「ハイパーウェルカム」でした。
もし、
・収量をしっかり確保したい
・太物も狙いたい
・長く安定して収穫したい
・将来を見据えてアスパラガス栽培に取り組みたい

そう考えているなら、「ハイパーウェルカム」は一度試してみる価値のある品種かもしれません。
産地で聞こえてきた評価の声は、その可能性を十分に感じさせるものでした。

(文・写真:サカタのタネ)

アスパラガス ハイパーウェルカムの詳しい情報はこちら

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株式会社サカタのタネ 種苗統括部
〒224-0041
神奈川県横浜市都筑区仲町台2-7-1
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