例年の正解が通用しにくくなっている
近年は気候条件の変化が大きくなっています。
・夏は長く暑くなる。
・夜温が下がらない。
・急な天候変化が増える。
以前であれば経験則で対応できたことが、思ったように当てはまらない場面も増えてきました。
「例年ならこの管理で問題なかった」
「この時期ならこう動くはずだった」
そう思っていても、結果が違う。そんな経験をしたことがある人も少なくないでしょう。さらに難しいのは、管理を変えたあとです。
・温度設定を変更した。
・灌水を見直した。
・養液管理を調整した。
その後、生育が変わったとしても、それが本当に管理変更によるものなのか。天候の影響だったのか。別の要因だったのか。正確に判断することは簡単ではありません。
・うまくいったときも、なぜうまくいったのか分からない。
・逆に思い通りにならなかったときも、どこに原因があったのか分からない。
だからこそ今、「生育を振り返ること」そのものが以前より重要になっているのではないでしょうか。

アルスプラウト使用イメージ。温度・湿度などのデータを記録しながら、モニタリングや環境制御を行うことができる
「アルスプラウト」に追加されたレポート機能とは?
「アルスプラウト」は、施設園芸向けの環境制御システムです。温度や湿度、日射量などの環境データをクラウド上で管理し、モニタリングや制御に活用できます。今回追加されたレポート機能は、そのクラウドに蓄積されたデータを整理し、栽培を振り返るための機能です。環境データだけでなく、生育調査データや天候情報などもまとめて確認できるため、「その時どんな状態だったのか」を後から見返すことができます。重要なのは、この機能は自動で最適な管理方法を教えてくれるものではないという点です。レポートを見れば正解が分かるわけではありません。
「アルスプラウト」では
・どんな環境だったのか
・作物はどんな状態だったのか
・管理を変えた結果どうなったのか
記録として残すことはできます。つまり、正解を教えてくれるツールではないけれど、正解を探すための振り返り材料を作ることができる。それが「レポート機能」です。
「なんとなく」から「数値で見る」へ
掛川総合研究センターでは、レポート機能の運用が始まっています。実際に活用している担当者は、「以前は感覚的に見ていた部分を数値として確認できるようになった」と話します。
【例】
・樹勢は強いのか弱いのか
・生育は狙い通り進んでいるのか
・管理変更の結果はどうだったのか
こうしたことは、経験豊富な生産者ほど感覚的に判断できる部分です。しかし感覚は共有しにくく、記録にも残りにくいものです。レポート機能では、生育調査データをもとに現在の位置や変化の推移を確認することができます。

生育状態を数値として可視化。感覚だけでは見えにくい変化も確認でき栽培を振り返る材料となる
ここで大切なのは、感覚を捨てることではありません。感覚を裏付けるために数字を見ることです。「強そうに見える」「少し弱そうだ」その判断が本当にその通りだったのか。数字を見ながら確認することができます。感覚を置き換えるのではなく、感覚を確認するためのものさし。それがレポート機能の価値だと感じています。
「レポート機能」は何を見せてくれるのか
レポート機能では、
・環境データ
・気象データ
・生育調査データetc.
週単位で整理して確認できます。見たいのは数字そのものではありません。重要なのは、「その時何が起きていたのか」です。例えば、管理を変えた。結果が変わった。
しかし、本当に管理変更が理由だったとは限りません。そこで、当時の環境や生育状態を確認することで、「なぜそうなったのか」を考えるための材料が得られます。

環境データ、生育データ、天候情報などをまとめて確認できる
また、気候変動の影響が大きい時代だからこそ、天候データも重要です。気温はどうだったか。日射量はどうだったか。雨は降ったのか。こうした情報も合わせて確認することで、環境要因も含めた振り返りが可能になります。


気温や日射量などの環境変化も同時に確認可能。気象要因を含めた振り返りをサポート
レポート機能はこんな方におすすめ
ベテラン生産者
経験や勘を置き換えることはできません。一方で、その判断がどうだったのかを振り返り、次作へ残すことはできます。後継者や従業員と一緒に栽培する方は技術をそのまま引き継ぐことは難しいと思います。ですが生育状態を数値で共有する土台を作ることはできます。
新規就農者
レポートを見るだけで正解が分かるわけではありません。自分の状態を整理し、普及員や指導者へ相談するための共通言語を作ることはできます。
普及員・試験場・研修施設
アドバイスを自動化することはできません。共通のデータを見ながら栽培改善について話し合うための材料を作ることはできます。
まずは「振り返る習慣」をつくるところから
今回紹介したレポート機能は、魔法のように収量を上げてくれる機能ではありません。【生育を見える化する→数値で確認する→振り返る→改善につなげる】というサイクルを回すきっかけになります。例年の正解が通用しにくくなっている今。ベテラン生産者にとっても、新規就農者にとっても、「今の状態を正しく知ること」はこれまで以上に重要です。まずは、自分の栽培を振り返るところから始めてみませんか。
もっと詳しく知りたい方へ
<募集中>無料オンラインセミナー(Zoom) 開催
新しく追加された「レポート機能」について
・実際にどのように使うのか
・どんなデータが見られるのか
・生育調査はどう行うのか
・管理の振り返りにどう活かすのか
掛川総合研究センターでの活用事例や圃場での計測方法を交えながらご紹介します。
開催日時:2026年9月18日(金)15:00~16:30
参加費:無料
ライブ視聴特典:レポート機能サービス利用に使えるポイント【500ポイント】プレゼント
レポート機能サービスの利用にはポイントを使用します。500ポイントでレポート機能を5週間お試しいただけます。
現在、「アルスプラウトクラウド」ユーザーの皆さまには、 すでに500ポイントを付与済みです。さらに、本セミナーをライブ配信でご視聴いただいた方には追加で500ポイントをプレゼント!
合計1,000ポイントでレポート機能を10週間お試しいただけます。
レポート機能を実際に試しながら、 生育の振り返りや栽培改善にお役立てください。
※新たに「アルスプラウトクラウド」をご導入いただく方にも、導入特典として500ポイントを付与予定です。(レポート機能を5週間お試しいただけます)
(文・写真:サカタのタネ)
お問い合わせ
株式会社サカタのタネ ソリューション統括部
〒224-0041
神奈川県横浜市都筑区仲町台2-7-1
TEL 045-945-8806
※問い合わせの際、「マイナビ農業を見た」とお伝えください
















