米づくりの土台となる「土」。毎年変わる環境に向き合う

「米にとっての食が土」
そう話すのは、有限会社銀波の専務取締役、新野真太郎さん。銀波は、山形県飯豊町で米の生産から販売までを手がける農業生産法人。作付面積は約35〜36ヘクタール、委託分を含めると約37ヘクタールに及び、つや姫、はえぬき、ひとめぼれを主力に、コシヒカリやミルキークイーンなど約8品種を栽培しています。
新野さんご自身は、銀波で米づくりを始めて18年目。経験を重ねても、その難しさは変わらないといいます。「工場のように同じ工程を繰り返すことはできません。収穫は年に一度なので、私はまだ18回しか経験していないんです」と笑う新野さん。
天候も田んぼの状態も、当然、その年によって異なります。厳しい暑さに見舞われれば、稲が肥料を消費するスピードが速まり、対応が追いつかないことも。前年の水管理や施肥を振り返り、次の年に生かす。そうした試行錯誤の積み重ねが、毎年の米づくりにつながっています。

だからこそ、銀波が大切にしているのが、稲を支える土の環境です。水田では、わらなどの有機物が十分に分解されずに残ると、春先のガス湧きにつながることがあります。ガス湧きがひどくなれば根がダメージを受け、初期の生育にも影響しかねません。こうした課題に向き合うなかで、銀波が20年以上にわたって取り入れてきたのが「コフナ」です。
秋落ち対策から始まった、微生物資材「コフナ®」との20年

銀波で「コフナ」を使い始めたのは、20年以上前のこと。稲わらの分解が進まないことによる秋落ちへの対策が、そのきっかけでした。特に砂地の田んぼでは養分が抜けやすく、地力が落ちていくことが課題だったといいます。
「コフナ」は、微生物の働きを生かした土壌改良資材。有機物の分解を担う微生物を含み、好気・嫌気それぞれの環境や低温下でも働く菌の力によって、有機物の分解を促します。なかでも際立つのが、酸素の少ない環境でも働く微生物を含んでいること。水を張った水田は土の中の酸素が少なくなりやすい一方、「コフナ」には、そうした環境でも活動する嫌気性の菌が含まれています。銀波が使い続けるコフナ製品シリーズの「コフナMPss」は、ペレット状に加工されているため、機械で散布しやすいのも特徴です。
「有機物を圃場に還元して、地力に変えていく。そのためには微生物の力が必要になります」
そう説明するのは、「コフナ」の総発売元であるニチモウ株式会社の林雄一郎さんです。稲わらなどの有機物を分解・腐植化することで土の環境を整え、有機物の分解が適切に進めば、ガス湧きの軽減にもつながるといいます。実際に新野さんも、ガス湧きが少なくなったと感じています。
使用経験を重ねるなかで、施用時期の見直しも。以前は春に施用していましたが、雪の多い飯豊町では春先に作業が集中するため、現在は秋撒きに変更。作業効率も考慮しながら、取り入れ方を工夫しています。
また、銀波では、牛ふん堆肥も活用。米沢牛の生産が盛んな飯豊町ならではの資源を、毎年10a当り500キロから1トンほど施用し、コフナMPssと組み合わせながら、田んぼの状態を整えています。「コフナ」を施用し続けた砂地の田んぼは可給態窒素の数値が上がるなど保肥力の向上も見受けられます。
実感してきた変化。根の張りと米の品質へ

現在は、つや姫やコシヒカリ、ミルキークイーンなど高価格帯の品種を中心に「コフナ」を活用しています。ガス湧き以外にも、新野さんが感じているのが、米の品質や収量、根の張りに関する変化です。
直接販売している個人のお客さまからの「味が良くなった」という声が多くなったことも、そのひとつ。令和7年1月には東京都内のプロの米屋が実際に食べて評価する「東京米スターセレクションKIWAMI米コンテスト2024」に出品して金賞を受賞しました。

収量についてもある程度安定してきたと感じており、根の張りについては単年で判断するのは難しいものの、少しずつ良くなっているような感覚があるといいます。
もちろん、これらの変化を「コフナ」だけの効果と断定することはできません。新野さん自身も、20年以上の使用を通して、堆肥や栽培管理など、さまざまな取り組みの積み重ねとして現在の米づくりを捉えています。
土の状態に関して、林さんは物理性にも着目しています。ニチモウでは、「コフナ」を使用した田んぼと使用していない田んぼを比較し、土の硬さなどを確認。その結果、使用した圃場では土が柔らかくなる傾向が見られ、根が張れる範囲が広がる可能性があると説明します。
一度取り入れただけですぐに結果が表れるものではないからこそ、継続することが大切です。銀波が「コフナ」を使い続けてきた背景にも、長年の積み重ねから得た手応えがあります。
地力が十分でない田んぼやガス湧きに悩む生産者、米の品質を高めたいと考える生産者にはぜひ勧めたいと新野さんは話します。
コフナ®が支える、これからの水稲栽培

水稲栽培では、その年の気候や田んぼの状態によって、毎年のように新たな課題が生まれます。高温、浮きワラ、秋落ち――一つの対策だけで解決する問題ではないからこそ、土台となる土そのものを良くすることが、長期的な安定生産につながります。
「コフナ」が担うのは、有機物を分解・腐植化する微生物の働きを生かし、土の環境を整えていくこと。銀波が20年以上かけて重ねてきた実践は、その効果が一過性のものではなく、土づくりの積み重ねの先に現れることを示しています。
根がしっかりと張れる土をつくりたい、ガス湧きや秋落ちに悩んでいる。そうした水稲農家にとって、「コフナ」は検討する価値のある選択肢の一つです。

商品に関するお問い合わせ
コフナ農法普及協議会 事務局 ニチモウ株式会社
〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-20 天王州オーシャンスクエア
機械・資材事業本部 化成品営業部 アグリビジネスチーム
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